チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

HERMES LEATHER FOREVER 香港

2014年09月14日 | 香港

曇、27度、90%

 香港、1997年の中国返還を境にして、政府官吏の宿舎が取り壊されたり、民間に賃貸されたりしました。英国からの官吏は帰国します。宿舎の必要が無くなったのでしょう。我家の近くのその手の建物は、民間に賃貸されていると聞きます。高級官吏の宿舎だけあって、山に面した静かな場所です。そんな、セントラル界隈の宿舎のひとつ、ハリウッドロードからアバディーン街に沿ってある宿舎の使い道は、あれこれ取沙汰されながら一向に決まらず空き家のまま10年近く放置されていました。上環の方へ買い物に出るときは、この横を必ず通ります。昨年、この建物を利用して香港ベースのデザインの展示場にすることが決まりました。建物をそのまま使うので、リノベイションはあっという間でした。

 この官舎は、一般の官舎なので、ひとつのユニットがそう広くありません。 この一部屋一部屋に、デザイン工房が店を出しています。名付けて、「PMQ」

 「LEAZER FOREVER」という展示をしますとエルメスからお手紙が来ました。場所は、ハリウッドロードの宿舎の跡地「PMQ」と書かれています。

 以前中庭だったところにコンテナが積まれ、そこがエルメスの会場になっていました。革物が本来のエルメスのお仕事、革に対する思いがこの展示には現れています。

 フランスから来た鞄作りの女性が、作る行程を見せてくれています。 色も種類も様々な革の展示です。2階部分には、ヤマハのオートバイに革で羽根を作ったオブジェが展示されています。 一面ガラスのこの展示室から今にも飛び出して行きそうな、ヤマハのオートバイです。

 お店のディスプレイのような飾り方、 普段はお目にかかれない特注の革製品が見られます。最後は、代々のケリーバックの展示。 兎に角、見てるだけで引き込まれる革の持つ魅力と色遣いの技です。それに一つ一つが手仕事。改めて、手仕事の大切さを思います。

 こんな私ですが、ひとつだけ、 お宝のバックです。

 この宿舎の建物を残したわけがよく解りました。2階から降りる時階段を使いました。おそらく人が住んでいたときは、この階段しか上り下りの手段がなかったと思います。途中、 明かり取りの素敵な窓です。この向こうの緑は、私が好きな道のひとつ城皇街です。フレンチのレストランも入っています。

 今月の28日まで、朝11時にオープンです。入場無料。

 観光で、文武廟にお越しの際は、ちょっと足を止めてみてください。香港の一面がご覧になれます。

 

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