晴れ、27度、90%
四角いトイレに初めて出会ったのは、4年前。香港のお隣中国の深圳の5星ホテルシェラトンででした。5星といってもご利用なさるのは中国人、どんな素敵なデザインのお手洗いでも、いやはやという使い方です。ドアは開けっ放しで用を足す、便座の上に靴のままのって用を足す。5星ホテルにみえる方達ですらこれです。げんなりしてしまいます。除菌のウェットティッシュは、必帯です。
中国人の一団が出て行ったあと、やっとお手洗いに駆け込みました。ドアを締めて振り返ってみたトイレは、四角。見出し写真のトイレより角張った真四角でした。ちょっと見ただけで、心配なことが。ズボッとトイレにお尻が落ちそうです。何分にも小さなお尻なもので。案の定、座り心地が悪いトイレです。その後、一度だけジムキャリー主演の映画「I Love You Phillip Moris」の中でこの四角いトイレを見ました。今や「American Standerd」なんて書かれたトイレも中國やベトナムで作られるご時世です。
しばらくご無沙汰していた四角いトイレ、久々にお目にかかったのは、香港国際空港、キャセイパシフィックのラウンジのトイレです。完全自動、トイレのドアも前に立つと自動で開きます。トイレに入りドアが閉まるとトイレの蓋が自動で開きました。きれいな静かなトイレです。かえって不気味なくらいです。あら、また四角のトイレ。使い慣れた卵形のトイレとは違い、蓋の近くまでしっかり広く穴が空いてます。ズボッと落ちては困ります。今から飛行機に乗るのですからね。おそるおそる前の方に腰掛けました。ちっとも落ち着かないトイレです。立ち上がると水が自動に流れるかと思えば、あれ?ハンドルもありません。ボタンもありません。水は流れません。ふとトイレの前方の壁の目の高さに、 こんなものが、大小のCの字のようなもの、軽く触れると水が流れました。
トイレは清潔が一番です。スタイリッシュなトイレなんて結構。私ぐらいの体型の方は、この四角いトイレを見たら、浅めに腰掛けてください。ゆっくり腰掛けると、大変なことになりかねません。トイレに塡まった自分の姿を想像して、笑ってしまいました。