雨、27度、82% シグナル8
昨日、イチジクのことを書きました。読んでくださった方からのコメントで、その方が、以前教えに行っていた小学校の話がありました。その小学校の校庭にはイチジクの木があり、そこで、この方は初めてイチジクのおいしさを知ったそうです。しかも、その小学校の校庭にはヒラタケが出来て、生徒の家のお豆腐屋さんのお豆腐とでお味噌汁を作り給食で振舞われたそうです。田舎の小さな学校での話だそうです。その話を読ませてもらい、その小学校の様子を思い浮かべていました。10年、いえ、もう少し前の日本でしょう。それなのに急に私は、自分が2つ目に通った公立の小学校の中庭を思い出していました。
半世紀近く前の福岡の田舎でもない、どちらかというと町中の小学校でした。それでも、5分も歩けば、玄界灘の浜辺に出ます。学校の前の道に立って北を望めば、佐賀に向かう山並みだってみることが出来ます。校区も広く、生徒も多い学校でした。校庭の奥には松林がありました。中庭は、講堂と校舎の間にあって、ひょうたん型をした池がありました。中くらいの大きさの池です。中に中之島があり、岩場が築かれていました。その岩の中にいたのは、コウモリでした。中之島には渡れないようになっていたのですが、うんと飛べば島に着陸。男の子と競って中之島に飛び移っては、コウモリが岩の中でぶら下がって寝ているのを見ていました。逆さまにぶら下がっている様子は、可愛いものです。時々片目を開けてこちらを見ます。下校が遅くなると、コウモリがひょうたん池の上を飛ぶのが見られました。独特の水平飛行です。
今、毎朝走る、香港のボーエンロードにもコウモリがいます。早朝だから見ることが出来るコウモリです。一時、姿が見えなくなりました。同じ頃、ホタルも姿を消しました。空気の汚染が原因だと思っています。昨年辺から、コウモリは戻って来ました。このコウモリを見ても、ひょうたん池は思い出さなかったのに、どうした私の思考回路か、昨日のイチジクやヒラタケの出来る田舎の小学校から、ひょうたん池がヒョイと顔を出しました。
先日、私の通った小学の前を通りました。きれいな立派な学校になっています。だって、私が通っていた頃は、木造の校舎でしたからね。もう、ひょうたん池は無くなっていると思います。
昨日の午後から、香港、台風の影響で雨風がひどくなりました。夕方はそれでもまだ外に出ることが出来たので、そそくさと、モモさんのお散歩です。時折、激しく吹く風で傘がひっくり返ります。福岡では「チャンポン傘」と言います。大きくバサッと振ればまたもとに戻ります。あの、ひょうたん池の中之島に飛び乗っていた頃は、この「チャンポン傘」をわざと作っては、下校途中遊んだものです。
昨夕から私はどうも50年程前に、タイムスリップしています。