チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

HAPPY EASTER!

2014年04月20日 | 香港

 曇、22度、87%

 今日はイースター、つまり、キリストが処刑されて3日目に復活した日です。今年はこのイースターの連休が、香港では一番長いお休みです。お天気も上々。海外に旅行に出かけている人も多く、街の中はありがたいことに車も少なく過ごし易いと思うのは我が家の周りばかりで、ちょっと下に下りると観光客と旅行に行かなかった人たちでいつもの香港です。

 香港ではこのイースターの休みを子供の為の休みとしているような風習があります。子供の日とまでは言っていないものの、小さな子供にうさぎの形のチョコレートを上げたりします。お隣の中国はお休みではありません。例年のことで慣れてはいますが、主人はイースターもクリスマスもシンセンの事務所や工場との遣り取りで半分仕事です。我が家から見える証券取引所のビルも、いつものように一晩中仕事をする人がいるようです。

 イースターだからといって特別なことはしませんが、 今年もホッとクロスバンズを焼きました。宗教的にはバター、卵を使わずに焼くパンですが、今ではそれほど厳しくいわないようです。十字架に見立てたクロスをかけて、本来はこのイースターのみに売られていたパンですが、今では通年売っています。それでも、時期限定で予約を取って焼いているお店もあります。その辺は中国に返還したとはいえ、元イギリスというお国柄です。しかも、多くのクリスチャンがいる香港です。

 我が家はチョコレートという美味しいものから遠のいて10年、もちろん、モモさんの為です。頂き物のチョコレートは主人も私も、台所で口に放り込んで知らん顔、なんだか胸が痛みます。イースターのチョコレートにはひとつ思い出があります。日本にいる時住んでいた辺には、週に一度ドイツのパンやお菓子を車に積んで売りにくるお兄さんがいました。ろばのパン屋のようににぎやかではありませんでしたが、子供たちも楽しみにしていました。イースターには卵形のチョコレートが目につくところに積んであります。息子にせがまれてそのチョコレートを買い求めました。エッと思うほど高いお値段でした。ところが、中には小さなチョコレートが一杯入っていて、おいしかったこと。まじめにパンやお菓子を作っている人でした。

  チョコレートは我慢しましょう。モモさんに隠れて食べるのは、ほんとに気が引けます。中国でありながら、イースターを祝う香港人。所によって風習とは随分違うものです。この西と東が融合した香港、明日までイースターのお休みです。

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カシスマスタード(Edomond Fallot )

2014年04月19日 | 日々のこと

曇、23度、91%

 芥子と名のつくものが好きです。日本のツンと鼻に抜ける芥子から、ややまろやかなイングリッシュマスタード、フランスのマスタードの粒入りマスタード、果ては、黒いマスタードシードにインドのマスタードオイルまで常備しています。おでんや餃子ならやっぱり日本の芥子。ここ香港の芥子は、ちょうどイングリッシュマスタードと日本の芥子の中間くらいです。サンドイッチにはやっぱりイングリッシュマスタード。それに比べてフランスのシード入りのマスタードは、辛みも違えば香りも違います。同じマスタードシードを使っているとは思えません、とてもまろやかで、ツンと来ないのです。それもそのはず、フランスのマスタードは白ワインやビネガーで溶かれているからだそうです。

 昨日から、香港はイースターの四連休に入りました。中国返還前からの祝日です。昨日はグッドフライデー、キリストが処刑された日です。グッドフライデーには確かお肉を食べてはいけなかったな?とうろ覚え。まあいいわと、ステーキにする事にしました。お昼に少々食べ過ぎた主人と私、お肉の付け合わせは、軽いものにしようとマッシュポテトを作ります。

 マッシュポテトも、年齢とともに作り方が変わってきました。バターたっぷりだった頃から、マヨネーズやサワークリームを入れていた頃、油も塩分も控えめにと最近は粒マスタードだけで作ります。ポメリーの壷入りのマスタードを使い切ったので、目先を替えて求めて来たのが、カシスマスタード。

 なにぶんにも、マスタード=黄色のイメージとは違います。カシスのきれいな赤い色。味も香りも粒マスタードによく似ていますが、ややカシスの爽やかさが加味されています。なんといっても色が可愛い。 ただマッシュしただけのポテトの適当に混ぜてみます。お皿の上にグリーンのお豆と並ぶこのマッシュポテト、なかなかのアクセントです。

 簡単にゆで卵にだって付けて食べます。もちろんドレッシングを作ってもほんのりピンクに。

 このカシスマスタードはディジョンのファロ社のものです。ディジョンは、芥子だけでなくカシスでも有名な街だそうです。芥子と果物を合わせる、こんな発想やっぱりフランス人だわ。

 日本でも一瓶300円ほどで売られています。

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フリティラリア  (アミガサユリ)

2014年04月18日 | 

曇、21度、94%

 小さくて色が地味な花に惹かれるのは何故でしょうか。今日からイースターの休暇に入る香港です。明るい花をと思って花市に向かいました。いえ、はっきりとスズランを探しに行きました。4月の終わりから5月にかけてヨーロッパを旅行したときのスズランの思い出があります。小さなスズランのブーケをかごに入れて売り歩く人、ヨーロッパならではの風景です。ここ香港で手に入るスズランも、アムステルダムから空輸されてきます。ヨーロッパからの輸入の花を扱う店は限られていますから、脇目も振らず真っ直ぐに。

 イースターのムード一杯に、昆明からのチューリップも早咲きの小さなひまわりも沢山店先に並んでいます。花市ですから、一軒や二軒ではありません。街全体がパッと明るいといってもいいほどです。目指すお店の一番奥の棚の上、ここがアムステルダムからの花の定位置です。まだ早いのか、昆明のチューリップとは趣を異にしたチューリップの束ばかりです。その奥にあら、ほんとに珍しくフリティラリアが一束。

 日本ではアミガサユリと呼ばれるフリティラリア、この花を知ったのは、随分昔のことです。確かヨーロッパの園芸雑誌で見ました。未だにその切り抜きをもっているほど、網網模様のか細い紫の花に惹かれました。アミガサユリと日本名をもっているのを知ったのは、その随分後のことですから、私にとっては覚え難いフリティラリアがこの花の名前です。

 紫の網模様に下向きかげんのこの花の野に咲く様を想像するだけでも愛おしくなります。 求めたフリティラリアの一束には、初めて見る真白い花が2輪混ざっています。

 この花の原産は中国だそうです。またの名をバイモユリともいい、根っこには薬効、毒性に近い薬効を持つともいわれています。

 ヨーロッパからの長旅で長く持たないのは覚悟の上で求めました。明るいチューリップよりいい値段がついています。良く見ているとやはり東洋的な花です。ヨーロッパの人たちには、この花はどんな思いを抱かせるのでしょう。

 このフリティラリアもいつか自分が育ててみたい花のひとつです。

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香港の蝉

2014年04月17日 | 香港

曇、22度、94%

 毎年3月の半ば、お天気は霧がかかったような一日ですが急に気温が上がります。すると、翌朝決まって蝉が鳴き始めます。それがとても下手くそ、しかも長くは鳴けません。でも、また決まって雨が降り寒さが戻ります。ピタッと鳴き止む蝉たちです。沢山鳴く間もなく死んでしまったのだろうと思います。

 今年の3月、寒いというより雨が多く、待っても待っても蝉の鳴き声に遭遇しません。4月に入っても鳴かないのは、私が記録し始めて初めてのことです。4日ほど香港を留守にして戻って来たのは11日、12日の朝には、懐かしいジー、、、。ジー、、、。を聞くことが出来ました。お待ちしてましたよ。

 香港にやって来た時、息子は10歳。荷物の中には虫取り網、飼育箱、胴乱のようなものまで入っていました。香港の地元の学校の夏休みは、日本人学校より早く始まります。ところがこちらの子供たち、昼間外に遊びに出ることはありません。ましてや、虫取りをしている子供たちを見たことは、この20年以上の滞在中一度もありません。暑い、日に焼ける、そして、なんと大人の男性までがゴキブリすら怖がるお国柄です。それに、やはり治安が問題です。子供を一人で留守番させない、一人歩きさせない、学校からも指示が出されます。我が家の息子も、日本にいた時のように虫に関心を示さなくなりました。そのうえ、ちょうどゲームが流行り始めていました。

 私は、ジー、、、。ジー、、。鳴く蝉になぜか惹かれます。かくいう私は、実は虫が怖い人間でした。でも、男の子の母親が虫を怖がっていると子供は虫嫌いになると聞き、一生懸命取り繕って、虫は可愛いね、と言い続けていました。おかげでカブトムシの越冬を家の中でさせたり、アリ地獄の観察に付き合ったり、虫嫌いな私はいなくなりました。

 でも、香港の蝉を初めて木の枝に見た時は、その大きさにびっくり。優に4センチ近くもあります。可愛げのない蝉です。頭も大きくて、大きな目でぎょろぎょろ見つめます。大きく2つの種類の蝉がいて、茶色の頭デカと黒い頭がすっと細い蝉です。 黄色の斑点がある黒蝉。鳴き声は、茶色の蝉の方が大きめです。写真は主人が日曜日の散歩の時、撮って来てくれました。

 そろそろ鳴き方がうまい蝉も出てきました。これから8月一杯存分に鳴いてくれます。写真は、私が毎朝走るボーエンロードです。6月に入ると朝早くから鳴きしきる蝉の声を聞きながら、木々の間を走ります。セミシャワーです。セミシャワーを聞きながら目をつぶって走る、それはなんとも気持ちのいいものです。もうすぐその時がやって来ます。

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IKEAの布でスカートを2枚作ってもらいました。

2014年04月16日 | 身の回りのもの

曇、21度、88%

 白黒紺のTシャツ、白黒紺のポロシャツ、白黒紺の丸首のカーディガン。トップはこれに黒か紺のジャケットがあれば、私は充分。寒い時はこれにジーパンを合わせる、ところが夏になると香港の暑さでは、ジーパンがはけません。まるで蒸し風呂状態になります。家では短パンで済ませていますが、外に出る時はやはりスカートに。

 スカートといっても千差万別、裾さばきの良いやや裾広がり、私の体型、腰から下が完全にストンとしていますから、フレアースカートを腰のある生地で作ったものはふっくらと見せてくれて好きな形です。15年ほど前miumiuで見つけた巻きスカート、無地のコットンギャバで出来ていました。体をひとつ半包み込むゆったりした布遣いです。紺、茶、白とあったうち紺と茶色を求めました。白のスカートは私のマストアイテムで沢山もっていたからです。以来、この2枚のスカートは夏中フル回転。旅行に行く時も機内でウトウトしても足元のお行儀悪さが見えません。でも、流石に夏場の紫外線にやられて色が褪せ始めました。それでも履いていると、主人にみっともないので捨てなさい、とまで言われました。そこで、この頭をフル回転させて思いついたのが、リメイクです。同じような生地を見つけて作ってもらうことにしました。

 香港は、いい生地が見つかりません。質も柄も良くないのに値段ばかりは高いのです。日本に帰っても、布地などゆっくり見に行く時間はありません。それでも、この5年間に同じ形で5枚ほど作ってもらいました。作ってくれるのは、寸法直しを20年以上も頼んでいるお店です。長い付き合いなので、こんな無理も聞いてくれます。先日、IKEAに行きました。IKEAには紙ナプキンの補充と新柄の布をチェックに行きます。布も、最近では私の好きな柄や色が見つからなくなりました。ちょっと目に留まった黒の大きな格子と紺のちいさな格子、布を引っ張り出して鏡の前で自分に当ててみました。IKEAのお姉さん不審そうに見つめています。うん、スカートにいけるわ、というわけで、布を買い求めました。

 元miumiuの巻きスカート、体をひと回り半包み込むばかりか、周りに大きなフリルがずっとついています。普通のスカート地の倍以上の布が必要です。でもIKEAの生地ですからひとつのスカートに1000円もかかりません。寸法直しの店に行くとご夫婦してまたかと笑っています。ここで作ってもらうのに、ひとつ8000円もかかりません。占めてひとつのスカートで9000円弱。安いというわけではありませんが、自分だけのスカートです。

 昨日取りに行って、そのまま着替えて帰ってきました。私は小さいので小さな格子の方が似合うようです。そこでまた、今日は小さな赤い格子の布を買って、作りにもって行くつもりです。8枚目になります。

 白黒紺のTシャツも白黒紺のカーディガンも、どれも色違いで20年近く着ています。好きな形、好きな素材、こだわっているつもりはありませんが、永いお付き合いになりました。

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イモ君、新しいモモさんのお友達です。

2014年04月15日 | もも

曇、20度、77%

 我が家が住んでいる香港の地区は、人の入れ替わりの激しいところです。我が家のように、香港人でない仕事で香港で住んでいる人たちです。永くても、5年ほどで本国に帰ったり、また別の任地に赴きます。皆さん、犬連れです。我が家は同じところにずっと住んでいます。お散歩で会う犬たち、ニューフェイスと見るとすっ飛んで行きます。ましてや、パグさんたちともなれば、尚更です。

 昨夕は、本当に珍しく主人が日があるうちに戻ってきました。3人でお散歩に出かけました。散歩で会う犬たちとモモさんの相性は心得ているつもりです。最近、互いに大嫌いなレトリバー君、いたく興奮するモモさんを主人は抱いてなだめます。勝ち目のない戦いです。それでも、大きな犬に歯向って行くモモさんです。

 夕方からの風で幾分歩きよい宵です。ふと前を見ると、紛れもなくあのシッポ、あの歩き方、パグです。よく見ると、後ろ足を痛めているのかびっこをひいています。私は、自信を持って初めて会うパグだわ、と主人に。少し足を速めて追いつきます。

  初めまして、とモモさん。右がモモです。

 イモ君、6歳。日本からやって来た日本生まれのパグ君です。でも、飼っているのはアメリカの方。はい、イモ君のイモは、お芋でした。だから呼ぶ時は、イーモ。

 背骨の尾骶骨部分を傷めて、後ろ足が具合が悪いのだそうです。そういえばモモさんも、5歳の頃ひどいびっこをひきました。

 最近、お散歩で会うパグさんたちが少なくなりました。フランスから来たエルビス君、今では随分仲良しです。イギリスから来た片目のブラックは、イギリスに戻りました。3歳のヒューゴ君とルーシーちゃん、ヒューゴ君がこの旧正月に突然亡くなりました。パグ脳炎だったそうです。

 パグはパグ同士を認識するように思います。イモ君とは初対面ながら、いい感じです。同じところに住み続けているもので、モモさんこの近くのパグの長老です。また、お散歩が楽しくなりました。今日は誰に会うかな。新しいお友達大歓迎です。

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パンの耳

2014年04月14日 | 日々のこと

曇、22度、89%

 プラスチックで出来たパンケース、食パンを保存しておくケースというのが私が小さい頃にはありました。クリーム色の本体に透明な蓋がついていました。日本でいう一山の食パンよりやや多く入ります。一山半ぐらいです。大通りを渡ったところのお酒屋さん兼タバコ屋さん、いえ雑貨屋さんでパンを買ってくるのが私の唯一のお手伝いでした。蓋を開けてパンをなおすところまでがお手伝いでした。食が細くて、食べることの興味がなかった幼い頃です。それでも、ちょっとお腹がすいて、台所の大きな食器棚の戸をひきます。茶道具と一緒にパンケースが仕舞われていました。背も低かったので、きっと椅子に上って戸を開けていたことでしょう。パンケースの蓋をとると、いつも中には、耳だけしかありませんでした。真ん中の白いフカフカのところだけ食べて、きれいに焼き色のついた耳は残されています。こんなことをするのは母です。

 たまに、普通の食パンも残ってはいますが、たいてい耳だけが入っていました。薄暗い台所で耳だけのパンケースをのぞくとなぜか寂しくなりました。それでも、残された耳を食べます。それが美味しかったかどうかはちっとも記憶にありません。硬くなってまずかったかもしれません。ただ、妙に寂しくなるのでした。

  食パンは買わずに自分で焼きます。ある朝の私が食べ始めた食パンです。食パンを食べるとき、どうしてか、まず耳から食べ始めることに気付いたのは、つい最近のことです。自分の習慣なんて意外に知らないものです。そして、いつも心密かに思っているのは、耳は美味しいなあ、です。真ん中の白いフカフカよりも耳の方が美味しいと思っています。

 サンドイッチにする時に耳を落としても残さず私が平らげます。自分で焼くパンですから、決して無駄にはしません。昨日食パンを焼きました。当然、パンの端が2枚出ます。今朝の朝ご飯は、この2枚です。私にとって、一番のご馳走です。

 パンの耳をどれだけ食べて来たでしょうか。随分長い付き合いです。そして、今でもパンの耳だけのパンケースを思い出すと、胸がきゅっとなります。

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14歳のアマリリス

2014年04月13日 | 

曇、22度、97%

 4日ほど家を空けました。冬と違って、新芽が出たばかりのハーブの水遣りなどが、家を離れていても気になります。それにもう一つ、ひと月前から3年ぶりにつぼみを付けたアマリリスです。この家に越して来た2000年に買い求めた球根ですから、14歳。6歳頃から毎年咲くことはなくなりました。鉢から引き上げることもなく、冬場は水遣りもしません。それでも、春になるときれいな葉っぱがすっと伸びてくれます。自分の横腹にちいさな球根を付けて、子供も孫も出来ました。子供も孫も独立させて、今年は、一人で春を迎えたアマリリスです。身軽になって、花をつける余裕ができたのでしょうね。

 主人など花が咲いても見る人ではありません。私の留守にモモさんの子守りに来るお手伝いさんだって同じ事。それでも、家の中に入れて出かけました。花だって誰かに褒められたいでしょうからね。若いころは4つ花をつけていました。今年は2つです。 まだ、友人が沢山香港にいたころは、今年は何個花をつけたか競っていました。概ね、ピンクの方が花数が多いようですが、大輪となると赤に限ります。花数が多い時は10日近くも咲き続けます。大きな花弁にながいながいおしべ。ということはアマリリスは実を付けるのかしら?と疑問に思いながらも、いつも球根の為を思って、花が済むと茎からばっさりと切り落とします。

 逆光で見ると花弁が透けて見えます。シルクの優しい生地のようです。見てやること、声をかけてやること、花もそれに応えてくれます。大振りな花よりちいさな花が好きですが、大振りな花は心の扉をばっと開けてくれるような明るさを持っています。次に咲くのは何年後?答えてはくれませんが、必ず花をつけるでしょう。

 余談ですが、昨日の朝の散歩で蝉の鳴き声を聞きました。ジ~、、、、ジ~、、、、、。まだへたくそです。例年より2週間近くも遅い初鳴きです。来月に入るとそれはそれはうるさいほどに、上手な鳴き声です。香港、夏に片足を入れたところです。

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私の桜 多摩川台公園

2014年04月12日 | 日々のこと

曇、21度、91%

 私は、九州の福岡で生まれ、18の時までそこで生活をしました。先日、桜のことをブログに書くと、今は九州にお住まいの方がコメントをくださいました。その方は大阪ご出身、懐かしく思い出す桜は、吉野の桜、造幣局の桜だそうです。ふるさとの桜です。ところが、私が桜のことを思うとき、思い浮かべる桜は、実は福岡の桜ではありません。息子家族が住む近くの桜坂の桜でもありません。

 春になり、さくらさくらと思う頃、この香港で目を閉じて思い浮かべるのは、 こちらの桜です。2日前、汗ばむ陽気の中を息子たちの家から目指したのは、多摩川台公園です。南北に私の足で20分ほどの距離を持つ、亀甲山古墳を囲む、多摩川見下ろす公園です。おとといは、不慣れな南の口から公園に上がりました。南の入り口近くからは、多摩川を渡る私鉄やその向こうには新幹線が木木の間から見て取れます。鉄橋を渡る電車の音を背中に聞きながら、週日の人の少ない公園をゆっくりと歩きました。

 もう散り始めた桜、赤っぽい葉桜になった桜、その下に大きなブルーシートをひいて、場所取りをしている人がいました。私がよく知っていた30年ほど前も、お花見の人で一杯でした。この公園は途中、縦断する道で2つに分かれます。その道の上に架かる橋が、虹橋です。 虹橋にさしかかる前に、公園の管理のおじさんと言葉を交わしました。虹橋を見上げる私に、おじさんは、いい名前だよね、と独り言のように言います。関東大地の大木に囲まれたこの公園、虹橋の辺は鬱蒼としています。虹橋を過ぎると、急に公園が開けてきます。昔慣れ親しんだ北の入り口に近付いてきました。

  ここの桜こそ、私が思い続けた桜です。かろうじて、桜が咲いています。ここの桜は、公園の下を通る時は見上げなくてはなりません。息子が幼稚園に入る日も、小学校に入る日も、この桜は咲いていました。幼稚園に朝息子を送る時は必ずテツという名前の犬も一緒です。幼稚園に息子を入れると、テツと一緒に桜の下を散歩しました。この場所で、自転車に乗れない私が、息子に自転車の乗り方を教えました。雪が積もった翌朝に、新雪に真新しい足跡を付けたのは、息子とテツでした。

 30年前の私は、いろいろな思いを胸にこの桜を見上げ、早朝の桜の香りを嗅ぎました。ここの桜が、私の桜です。やっと会えた懐かしい人のようです。30年、長いようであっという間。

 変わらずに待っていてくれる、来年も再来年も必ず咲いてくれると思うと、それだけで私の心の拠り所になります。

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FLYING TIGER

2014年04月11日 | 日々のこと

曇、7度、47%、東京

 デンマークの雑貨屋さんのFLYING TIGER、大阪に次いで東京にもお店が出来たと聞いていました。雑貨屋さんといっても大規模なチェーン店です。何かのニュースで、連日の行列の様子を伝えていました。漠然とIKEAのようなお店かなと想像していました。と言っても、さした興味もなくお店がどこにあるかも知りませんでした。2月に帰国した折、帰国の度に立ち寄るお店に急いでいました。大雪の後で、寒い日でした。大通りから角を曲がると、この一帯は住宅街の中にもお店が続きます。お昼時でもないのに、人の行列です。確か、以前パンを主体にしたレストランがあったところです。寒いのにバギーで赤ちゃんを連れた若いお母さんの姿も見えます。主に行列を作っているのは若い女性です。人の行列を見ると興味がわいてくる私ですが、その行列、思わぬほど長い列です。何のお店かよく解りません。並んでる方に聞くと、「FLYING TIGER」とおっしゃいます。行かれたら分かりますが、派手な看板でなく、黒地に白抜きのちいさな看板です。ふーんと、横目でいつものお店に向かいました。

 昨日は、半袖でもいいほどのポカポカした陽気の東京でした。また、いつものお店に向かいます。大通りを折れると、なにげに目が「FLYING TIGER」の方を見上げます。お店の方に上がって行く人の姿は後を絶えませんが、行列はありません。北欧の雑貨となれば、やはり興味があります。小走りで入り口に向かいました。

 入り口の整理をしているおじさんに、「右回り一列でお進みください。」といわれます。さほど広くもない店内、品定めをする人たちが、一列ですがすごい数です。

 入り口付近は、もうすぐ来るイースターのうさぎの人形や卵の置物が。若い女性の方達、かごにポイポイ商品を入れています。それもそのはず、お値段が随分お安く思います。一列行進、もう戻って来れないかもと思う私も、まずかごに品物を入れて置きました。

 小物ばかりの雑貨です。色目はくっきりはっきりの北欧調、ちょっとチープな感じが否めません。それでも、季節のもの、長く使うものでなければ充分に楽しめる品揃えです。

 レジに並ぶ前に、かごのものを整理しました。求めたものは、たった5点。

 見出し写真の、底を押すとカクッと倒れる木の人形。高さ10センチほどです。

  バスルームのタイルに貼るアヒルのシール。ヨーロッパタイプの大きなタイル用です。

  子供用のハンガー。木で出来ています。

  ペーパーナプキン、2種類。左のものは、私用。はい、ほか全てはお孫ちゃんにお土産です。レジで入れてくれたのは、 こんなビニールの袋です。ひとつひとつの値段は忘れましたが、5点で1000円だったと思います。確かに安い。

 明るい色のものは、気分まで明るくしてくれます。お安いので、皆さん大量に買って行かれます。一時的には可愛い小物たち、飽きてしまえば食器なども捨てるのかしら?と考えてしまいます。

 洋服がファーストファッションといわれ始めて、随分経ちました。安く手に入れて、飽きがくればまた買い直す。いい物を長く使う、やっと買ったものを大事に使い続ける、そんな消費生活がだんだんと廃れて行っているように思います。しかも、日本ばかりか世界中が同じ傾向です。明るい家の中は好きですが、ほんとに欲しいものをお金を貯めて買う、そんな良さも忘れて欲しくないと思います。

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