曇、22度、87%
今日はイースター、つまり、キリストが処刑されて3日目に復活した日です。今年はこのイースターの連休が、香港では一番長いお休みです。お天気も上々。海外に旅行に出かけている人も多く、街の中はありがたいことに車も少なく過ごし易いと思うのは我が家の周りばかりで、ちょっと下に下りると観光客と旅行に行かなかった人たちでいつもの香港です。
香港ではこのイースターの休みを子供の為の休みとしているような風習があります。子供の日とまでは言っていないものの、小さな子供にうさぎの形のチョコレートを上げたりします。お隣の中国はお休みではありません。例年のことで慣れてはいますが、主人はイースターもクリスマスもシンセンの事務所や工場との遣り取りで半分仕事です。我が家から見える証券取引所のビルも、いつものように一晩中仕事をする人がいるようです。
イースターだからといって特別なことはしませんが、 今年もホッとクロスバンズを焼きました。宗教的にはバター、卵を使わずに焼くパンですが、今ではそれほど厳しくいわないようです。十字架に見立てたクロスをかけて、本来はこのイースターのみに売られていたパンですが、今では通年売っています。それでも、時期限定で予約を取って焼いているお店もあります。その辺は中国に返還したとはいえ、元イギリスというお国柄です。しかも、多くのクリスチャンがいる香港です。
我が家はチョコレートという美味しいものから遠のいて10年、もちろん、モモさんの為です。頂き物のチョコレートは主人も私も、台所で口に放り込んで知らん顔、なんだか胸が痛みます。イースターのチョコレートにはひとつ思い出があります。日本にいる時住んでいた辺には、週に一度ドイツのパンやお菓子を車に積んで売りにくるお兄さんがいました。ろばのパン屋のようににぎやかではありませんでしたが、子供たちも楽しみにしていました。イースターには卵形のチョコレートが目につくところに積んであります。息子にせがまれてそのチョコレートを買い求めました。エッと思うほど高いお値段でした。ところが、中には小さなチョコレートが一杯入っていて、おいしかったこと。まじめにパンやお菓子を作っている人でした。
チョコレートは我慢しましょう。モモさんに隠れて食べるのは、ほんとに気が引けます。中国でありながら、イースターを祝う香港人。所によって風習とは随分違うものです。この西と東が融合した香港、明日までイースターのお休みです。