マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

楽しい図書館

2023-03-06 | book

6~7年前、テレビが故障した時、廃棄して、そのままテレビ無し生活になり、

本を読む時間が増えました。

こちらに越してきて、近所に本屋さんも古本屋さんも無くて、古本市も無いので、

私の生活の中で、図書館の存在はとても大きい。

 

この日は、この図書館の開館25周年ということで、玄関に天井まで届く紙製のバースディ・ケーキが飾ってありました。

図書館を利用した子どもたちにはシールが渡され、そのシールを各自貼る、という趣向になっているようです。

図書館は、入り口で手を消毒して、体温を自動測定して、中に入ります。

ゆったりとしていて、工夫が凝らされ、司書さんたちも親切でほっとします。

ネットを通じて貸出の延長や、他館からの取り寄せや、リクエストもスムーズで助かります。

 

今回は、久しぶりに翻訳本が並ぶ書架へ。

まず、「いざよいさん」ご紹介のミラン・クンデラの『冗談』を探し、

その近くに並んでいた本の中から、好きな作家の最新作を見つけて借り、

その傍の、軽く読めそうな本や、ちょっと気になる本を籠の中に入れ、計8冊選んだら、

なんと著者の生まれはそれぞれ、ロシア、チェコ、イタリア、イギリス、アメリカ、フランス!

 

図書館から帰って来て、本を入れた重い袋を床に降し、

1冊づつ出して並べて、手に取って、さてどれから読み始めようか。わくわく!

アクーニン(ロシアの作家、日本文学を多数ロシア語に翻訳・紹介している、

アクーニンは「悪人」からとったペンネーム)のサスペンスも気になる。

イタリアの作家が書いた、アフガニスタンの少年の孤独な旅の物語『海にはワニがいる』も気になる。

『贖罪』のイアン・マキューアンの新作『ソーラー』は随分雰囲気が違う、面白いといいんだけど。

日本在住のフランス人の書いた『フクシマ・ノート』は?

 

でも、最初はミラン・クンデラの『冗談』から。

思いの外読みやすく、翻訳も滑らかで、引き込まれました。

それぞれの登場人物の心の底へ深く降りていく描写に、震えました。

ストーリーに呼応して語られる音楽も興味深い、

ラストはどうなるのだろうと、心配でしたが、いいラストでした。

返却前にもう一度目を通したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
マリヤンカさん、こんにちは (いざよい)
2023-03-06 15:50:54
たくさんの本を借りてきましたね。

テレビのない生活もいいものですね。
私はニュースくらいしか観ませんが、それでもついテレビのスイッチを入れてしまいます。
インターネットテレビなので、dTVで気に入った映画などあると観てしまいます。

マリヤンカさんは、すごい読書家ですね。
私の読んだことのない本も、たくさん読んでいらっしゃいます。
それに、素早い行動力に敬服いたしました。
マリヤンカさんは、読解力が高いのでしょうね。
返信する
 (マリヤンカ)
2023-03-06 17:56:05
いざよい様
コメントありがとうございます。
丁度、図書館へ本を返しに行くタイミングだったので、すぐに借りてくることが出来ました。
大抵、貸し出しを1回延長して、4週間毎に図書館へ行き8~10冊借りますが、面白くなくて読まずに帰す本もあります。
インターネットテレビというのはコマーシャルは入らないのですか?
本は、コマーシャルが無くて、寝っ転がって読んだり、途中でお茶を飲んだり、気に入ったところを繰り返し読んだり、めんどくさい所は飛ばしたり、と自分のリズムで読めるところがいいです。
返信する
Unknown (よっちゃん)
2023-03-06 21:26:41
今回のは難しそうなので
私向きじゃないなぁ〜と・・・
最近読まれた本で私向きありませんか?
主人が退職して、ずっとテレビが付いている生活
図書館にもご無沙汰です。
この前読んだ「京都ぎらい」も
も一つだったので
今は昔、読んだ「守り人」シリーズを
引っ張り出してきて、読んでます。
返信する
Unknown (マリヤンカ)
2023-03-07 09:20:58
よっちゃん
おはようございます!
「京都ぎらい」はおもしろいけれど、それだけのことですね。
お薦めの本、今とっさに思い浮かびませんが、
この8冊の中の「海にはワニがいる」はどうでしょうか?、少年が主人公です。翻訳本ですが、事実が元になっていて、文字数も多くなく読みやすいと思います。
それから、中公新書『人類の起源 古代DNAが語るホモ・サピエンスの「大いなる旅」』がお薦めです。
現在のDNAの研究で分かってきたこと、まだ分からないことが誠実に書かれています。ホモサピエンスがネアンデルタール人、デニソワ人と出合い混ざっている事実や、人類が誕生して、アフリカから出てどのような道を辿って行ったのか、とくに台湾から広い太平洋、オーストラリアへまで拡散していった人々のことに思いをはせるとわくわくします。またアメリカ大陸を海沿いに南へ南へと移動していった人々の話。気候変動が、定住や移動を即していったことも次第に分かってきていて興味深いです。
前半はちょっとめんどくさいですが、後半は一気読みでした。お薦めです。
返信する
よっちゃんへ (マリヤンカ)
2023-03-08 07:28:51
よっちゃんへ
「海にはワニがいる」を読みやすそう、とお勧めしましたが、昨夜、半分くらい読んでみて、
事実を元にして書かれているそうですが、
あくまで私の感想ですが、
主人公の姿が浮かび上がってこない、
不思議にリアリティを感じないのです・・・
ということで、お薦めを却下します。ごめんね・・・
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Unknown (よっちゃん)
2023-03-08 21:32:31
ありがとうございます。
ホモサピエンス、借りてみます。
いつもながらに、マリヤンカさんの話を聞くと
読んだ気になります。
今のDNA研究、楽しみです!
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Unknown (よっちゃん)
2023-03-08 21:39:53
京都の図書館では予約が92件で3冊しかありません。
返信する
Unknown (マリヤンカ)
2023-03-09 08:08:56
よっちゃん、
おはようございます。
予約92件!驚きですね。
そして在庫3冊、これはもっとびっくり、
1年以上かかりそうですね。
京都市には20位図書館あるのにね。左京図書館も、
岩波新書とか中公新書とか少なかった気がします。
読みやすいのにね。
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