こんばんわ。
なんか、実の無い3連休を過ごしているようで、既に後悔しています。
楽しいこと無いですかね?
さて、もうかなり前になってしまいますが、『貨車の手ブレーキ装置(側ブレーキ)』という記事で貨車のブレーキに関する記述をいたしました。
今般、同じ係のじごぼうさんから「韮崎にとんでもない色をした機関車が置いてある」情報をいただきました。記事を拝見すると、なんと貨車まで連結してあります。
これは良い具材とばかり、貨車のブレーキの話をしてみたのです。そうしましたら大変関心を持っていただき、なんとまたブレーキの部分を含む詳細な写真を多数撮ってきてくれました。
せっかくですので、これを教材として利用させていただくこととし、前回の記事でご紹介できなかった部分を解説したいと思います。
※写真は全て大きくなるように設定してあります。
側ブレーキが緩解(かんかい)状態、というか、てこ受けに置かれた走行時の状態になります。
ガイドよりも車体側に1段深くなって、引っ掛かりに掛って落ちないようになっています。
ガイドに引っ掛かるツメにおもりが付いています。
おもりは向かって左側にぶら下がっており、これがツメを外側に倒し、手ブレーキが掛けられない状態になるわけです。
こちらはブレーキを緊締(きんてい)している状態を指します。
こちらは緊締状態のおもりの位置になります。おもりが右側に倒れ、ツメが引っ掛かる側に重さで誘導されます。
この状態ですと、ツメが外側に外れることがありませんので、てこを踏めば踏むほどブレーキが強く掛る一方になります。
こちらはてこが緊締状態ですが、おもりが緩解側に倒れている状態になります。上の写真と比較すると、おもりの位置の違い、動きが想像できると思います。
この状態でてこを踏みつけると、ツメが下におりた瞬間に外側へ開き、直ちに緩解状態になるわけです。その場合、制輪子が当たって擦っている状態になっていますので、そのまま走行し続ければ発熱を起こして大変なことになります。
てこ受けへの収納は、その位置から手であげて元の収納位置に戻してやる必要があります。
このツメ及びおもりは低い位置にあるため、手で操作することは想定していません。通常は添乗した状態で左足のつま先(又は親指)によって行われます。
もしこのように実車に触れる機会があったとしても、相手は鉄の塊、人間が太刀打ちできるものではありませんので、手で触れることは避けましょう。
本当は動画で示すとより分かりやすいのですが、韮崎はちと遠いですね。
機会があれば・・・というところでしょうか。
ちょっとマニアックな内容ですが、マニアの戯言ではなく、もと本職の思い出話だと思ってください。
ちなみに、同公園の保存車については、しなのさかいさんが詳細に紹介してくれていますので興味のある方は覗いてみてください。
にほんブログ村
なんか、実の無い3連休を過ごしているようで、既に後悔しています。
楽しいこと無いですかね?
さて、もうかなり前になってしまいますが、『貨車の手ブレーキ装置(側ブレーキ)』という記事で貨車のブレーキに関する記述をいたしました。
今般、同じ係のじごぼうさんから「韮崎にとんでもない色をした機関車が置いてある」情報をいただきました。記事を拝見すると、なんと貨車まで連結してあります。
これは良い具材とばかり、貨車のブレーキの話をしてみたのです。そうしましたら大変関心を持っていただき、なんとまたブレーキの部分を含む詳細な写真を多数撮ってきてくれました。
せっかくですので、これを教材として利用させていただくこととし、前回の記事でご紹介できなかった部分を解説したいと思います。
※写真は全て大きくなるように設定してあります。
側ブレーキが緩解(かんかい)状態、というか、てこ受けに置かれた走行時の状態になります。
ガイドよりも車体側に1段深くなって、引っ掛かりに掛って落ちないようになっています。
ガイドに引っ掛かるツメにおもりが付いています。
おもりは向かって左側にぶら下がっており、これがツメを外側に倒し、手ブレーキが掛けられない状態になるわけです。
こちらはブレーキを緊締(きんてい)している状態を指します。
こちらは緊締状態のおもりの位置になります。おもりが右側に倒れ、ツメが引っ掛かる側に重さで誘導されます。
この状態ですと、ツメが外側に外れることがありませんので、てこを踏めば踏むほどブレーキが強く掛る一方になります。
こちらはてこが緊締状態ですが、おもりが緩解側に倒れている状態になります。上の写真と比較すると、おもりの位置の違い、動きが想像できると思います。
この状態でてこを踏みつけると、ツメが下におりた瞬間に外側へ開き、直ちに緩解状態になるわけです。その場合、制輪子が当たって擦っている状態になっていますので、そのまま走行し続ければ発熱を起こして大変なことになります。
てこ受けへの収納は、その位置から手であげて元の収納位置に戻してやる必要があります。
このツメ及びおもりは低い位置にあるため、手で操作することは想定していません。通常は添乗した状態で左足のつま先(又は親指)によって行われます。
もしこのように実車に触れる機会があったとしても、相手は鉄の塊、人間が太刀打ちできるものではありませんので、手で触れることは避けましょう。
本当は動画で示すとより分かりやすいのですが、韮崎はちと遠いですね。
機会があれば・・・というところでしょうか。
ちょっとマニアックな内容ですが、マニアの戯言ではなく、もと本職の思い出話だと思ってください。
ちなみに、同公園の保存車については、しなのさかいさんが詳細に紹介してくれていますので興味のある方は覗いてみてください。
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