蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

アナタノ、セナカ

2010-02-13 | 人々の風景
お二人の女性は、アルコールを飲んでいる。
もう一人、「ガメラ」というニックネーム(悪意のかたまりのような、あだ名)の女性がいて、
合計三名の仲良し飲み友達。
ガメラは、別のお店にちょっと行って、退席。
このガメラさん、「女性らしい人」とは真逆のタイプで、そのキャラのえげつなさから、
いわゆる、ガメラという怪獣をイメージし、他のお客さんにそうネーミングされた。
私も、ガメラは大嫌いな人の一人。
品のカケラもない。

会社の愚痴をそれぞれ、こぼし合う。
二人だけだと、ガメラがいないので、比較的おとなしい。
年嵩(としかさ)のいったOLのようだ。
愚痴は、どんな愚痴であっても、美しいものなんてない。当たり前。
愚痴って、その日の膿、毒を吐いて、明日への労働の再生産へ備える。
場所は、職場帰りの馴染みの店。
でも、彼女たちの仕事の愚痴を聞いていると、
私には、全く魅力のない職場だと、感じずにはいられなかった。
彼女たち、なんだか、スレてる。(→死語??)
ああいう女性には、なりたくない・・・って思ってしまう。

話題は、職場から、子供のことに移って行った。
「うちの上の子、中学生なんやけど、全然勉強しなくて。
先日も中学校から呼び出しがあって、授業中にうろうろ歩くんで、
他の生徒に迷惑がかかるから、やめてほしい、って言われてん。
うちの子、めちゃめちゃ非常識やわ、考えられへんわ。そう思えへん?」
「もうすぐ受験やのに全然勉強しないで、遊んでばっかり。
ジャニーズ系のアイドルのことばっかりで、フラフラしてる。
なんで、あんなに勉強しないんか、全くわからんわ」

「うちも、そう。
上の子がそうやったわ。しょっちゅう、呼び出し。
下二人は、そうでもなかったけど」

家庭では夕食時、そんな時間にタバコをぷかぷか、アルコールをぐびぐび、女性たち。
家で待ってるお子さん達は、どうしてるのかな?
お母さんたち、そんなことやってて、いいのかな?
一秒でも早く家に帰って、子どもたちに食事の支度をしなくてもいいのか?
ご主人の話は、全く出てこなかったから、心の中では、居ないのと同じなのかな?
父親不在。権力、権限、威厳ゼロ。
かあちゃんも、飲まないとやってられないよ、ってこと?
なんか、あんまり素敵なお母様方ではなかった。
仕事がデキそう・・・とは、程遠かった。
仕事も大して重いことをさせられてないんだから、早く帰ればいいのに、と。

子供は、ほっておいても勉強するなんて、ありえない。
親の背中を見て育っている。
なぜ、そんな単純明快なことがわからないのだろう。
勉強させるには、幼い時からの環境を整える、
環境づくりが、子育てでは一番大事だと思う。(ただし、やりすぎは、だめ)

もちろん、ガミガミ「勉強しなさい」は、絶対にNG。
お話の中での、その悩みのフラフラ長女さんは、私の予想では、まず、今、思春期、プラス反抗期。
お母さんが下の子(おぼこい小学生)ばかりを可愛がっているようなかんじなので、
それもあって、おもしろくないのだろう。
ほんの数分、話を聞いただけでも予想できるが、本人にとっては、なにも気づかない。
そういうものなんだろう・・・・。

親の顔が見たい。
この親にして、この子あり。
人のことは言えない。
反省の渦で心が痛むが、そういう親子、家庭を垣間見る。