蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

揚げ足取りは、嫌われる

2010-02-09 | ささいな事
国際結婚されて、海外で住まわれている方のブログを拝見した。
日本の文化である着物をお召しになって、あちこちにお出かけになる。
年齢よりもずっとお若く見えるが、なんと実年齢は私よりも上。

お住まいは、イギリスだが、パリに小旅行に行かれたり、なかなかの行動派。
憧れがぎゅっと詰まった、とても素敵なブログだ。

それは、それとして・・・
私が少し感じるのは、お出かけ先の会場や、お店で、お着物を召された方をお見かけすると、
そのお着物の質や格に対して、
「勝った!」とか、正直な反応をブログに何気なく綴られること。
もう、そこそこのお年なのだから、あまり、人と比較して優越感を感じたり、
そういうことは、卒業されてもいいのではないかと思う。
単に着物を着ることが好きで着物を着る、自分のために着る、それだけでいいのではないかと。
しかし、人と比較し、競争心を煽られるということは人間の本質のひとつで、
それを感じたままブログに綴るということは、正直な、あけっぴろげで気さくな方なのだろうけれど。

着物を着て出かけると、人々の視線を感じて、気持ちが高揚するとのこと。
日本でさえも、着物を着ている人は少ないのだから、海外だとなおさらのことだろう。
しかも、ストリートや地下鉄などの、誰もが自分の所要でいる場所だけではなく、
芸術を愛好する人たちが寄り集まる場所、ホールでのお披露目なら、さらに人々の目を引くだろう。

日本文化の発信と同時に、ご自分の自己顕示欲?のようなものも満たされるので、一石二鳥。
私もそういうライフスタイルは素敵だと思う。非難する気は、全くない。
ただ、同じ行動を取る日本人同士、勝った、負けた、は、ちょっとがっかりした。
若い人ならいざ知らず、ある程度の年齢に達すると、そういうのってどうだろう。
せっかくの素晴らしいブログなのに、底流にそういう思いが感じられると
本質的に、違うものを感じる。
ひょっとして、日本での生活や評価に、満足を得られなかった人なのではないかと。
それで、海外で注目を集めたいのかと。
旅の紹介のところにも、確かに素晴らしいのだが、「いかに、普通の人では味わえないか」
というところあたりに、ちょっと引っかかるニオイを感じることもある。

しかし、海外で暮らし、しかもそこで仕事をされるのは、並大抵のことではないだろう。
それなりの能力がおありだと思う。
人に勝ちたいという負けん気がないと、大成しないのだろうし。
まあ、細かいところを、重箱の隅をつつくように、目くじらを立てたら、
世界中のどんな人にでも、文句をつけかねない。
その小さな部分が、さらっと流せる部分か、どうしても、流せない部分か、それにつきると思う。

私のブログも、おそらく(いえ、100%)、他の人が、スミからスミまで読んでみると、
気に入らない部分が多々あると思う。
(スミからスミまで読んでくださるような、そんな殊勝な方は、いないだろうけれど)
お互い様。人のことは言えない。
そういうことをわかった上で、自分が欲しい情報だけを取得すればいい。
なんやかんや言っても、私はそのブログのファンである。
今日も、その人のブログを見に行っている。