未成年の頃は、友人たちは、タバコをスパスパ。
成人して、私も、スパスパ。
決してヘビースモーカーではなく、カッコだけ。
銀製の薄いシガレットケースに、細い金色のテーピングが光る、スリムな外国製タバコを入れる。
同じく銀製の、丸いフォルムが優美なカルティエのライター。
お気に入りのセットだった。
細い指に(あくまで、当時は)タバコを挟むと、男性がさっと火をつけてくれて・・・。
カッコだけに、憧れていた。
タバコを吸う男性も、大人の渋さ、哀愁が漂うようで、シビれた。
そうこうして悪女嗜好を卒業し、フツーの健全市民時期には、すっぱりタバコはやめた。
さらに中年になって、ちょっとだけ吸った時期もあったけれど、急にタバコ熱が冷えた。
なぜかというと、カッコ悪いと感じたから。
もともと、格好で入っているから、嫌いになるのも、格好から。
こんなに嫌煙家が多い中、嫌われてまで、タバコが手放せない人は、見かけが悪い。
カッコ悪い。そう感じた。ただ、それだけ。
今も、タバコを吸っている人を見ると、カッコ悪い人だと感じる。
どんなカッコいい人でも。
(キムタクが、映画の中でタバコを吸っていたが、意外な気がした。カッコよくない。あういう役柄?)
やめられないんだな、意志が弱いんだな、とも感じる。
クラス会でも、タバコを吸っている人は、一人しかいなかった。しかも女性。
女性の方が、吸い始めが遅い分、やめる時期も遅いのか?
パーティや集まりでも、タバコを吸っている人は、ほとんどいない。
それ以前に、会場に灰皿がない。
会議のあと、どどどっと、ビルの外に突進する愛煙家の人々。
今は、仕事中はもちろん、喫煙室もオフィスビル内にはなく、外に出るしかない。
愛煙家が分離された飲食店では、奥の部屋で、煙もうもう、
たくさんの人が、狭い空間に押し詰められ、密封状態で、お互いの煙を吸い合っている。
その部屋がガラスで仕切られているので、タバコを吸わないお客さんから、中の様子がよくわかる。
なんか、哀れ・・・。
愛煙家は、どんどん肩身が狭くなる。
でも、世間に背中を向けながら、小さくなりながら、吸っている姿を見ると、
昔、カッコいいと思っていた、あの、憧れともとれる思いは、いったい、なんだったのか?
というわけで、近くに愛煙家がいて、モクモク、スパスパされると、
当然、私にも全身、ニオイや煙が沁み込む。
自宅に帰ってから、衣類は洗濯、陰干し、しばらくの間、ニオイ抜きをする。
カラダに悪い、お金がかかる、人に迷惑をかける、カッコ悪い、部屋が汚れる、
意志が弱い人とみなされる、自分でもやめようと思っているのにやられないから、ストレスがたまる、
なのに、やめられない人は、いっぱい。
愛煙家の人の言い分も、たっぷりあるだろうけれど、今の世の中での喫煙意識は、ちょっと、昔と違う。
気の毒を通り越して、もの哀しさを感じてしまう。
成人して、私も、スパスパ。
決してヘビースモーカーではなく、カッコだけ。
銀製の薄いシガレットケースに、細い金色のテーピングが光る、スリムな外国製タバコを入れる。
同じく銀製の、丸いフォルムが優美なカルティエのライター。
お気に入りのセットだった。
細い指に(あくまで、当時は)タバコを挟むと、男性がさっと火をつけてくれて・・・。
カッコだけに、憧れていた。
タバコを吸う男性も、大人の渋さ、哀愁が漂うようで、シビれた。
そうこうして悪女嗜好を卒業し、フツーの健全市民時期には、すっぱりタバコはやめた。
さらに中年になって、ちょっとだけ吸った時期もあったけれど、急にタバコ熱が冷えた。
なぜかというと、カッコ悪いと感じたから。
もともと、格好で入っているから、嫌いになるのも、格好から。
こんなに嫌煙家が多い中、嫌われてまで、タバコが手放せない人は、見かけが悪い。
カッコ悪い。そう感じた。ただ、それだけ。
今も、タバコを吸っている人を見ると、カッコ悪い人だと感じる。
どんなカッコいい人でも。
(キムタクが、映画の中でタバコを吸っていたが、意外な気がした。カッコよくない。あういう役柄?)
やめられないんだな、意志が弱いんだな、とも感じる。
クラス会でも、タバコを吸っている人は、一人しかいなかった。しかも女性。
女性の方が、吸い始めが遅い分、やめる時期も遅いのか?
パーティや集まりでも、タバコを吸っている人は、ほとんどいない。
それ以前に、会場に灰皿がない。
会議のあと、どどどっと、ビルの外に突進する愛煙家の人々。
今は、仕事中はもちろん、喫煙室もオフィスビル内にはなく、外に出るしかない。
愛煙家が分離された飲食店では、奥の部屋で、煙もうもう、
たくさんの人が、狭い空間に押し詰められ、密封状態で、お互いの煙を吸い合っている。
その部屋がガラスで仕切られているので、タバコを吸わないお客さんから、中の様子がよくわかる。
なんか、哀れ・・・。
愛煙家は、どんどん肩身が狭くなる。
でも、世間に背中を向けながら、小さくなりながら、吸っている姿を見ると、
昔、カッコいいと思っていた、あの、憧れともとれる思いは、いったい、なんだったのか?
というわけで、近くに愛煙家がいて、モクモク、スパスパされると、
当然、私にも全身、ニオイや煙が沁み込む。
自宅に帰ってから、衣類は洗濯、陰干し、しばらくの間、ニオイ抜きをする。
カラダに悪い、お金がかかる、人に迷惑をかける、カッコ悪い、部屋が汚れる、
意志が弱い人とみなされる、自分でもやめようと思っているのにやられないから、ストレスがたまる、
なのに、やめられない人は、いっぱい。
愛煙家の人の言い分も、たっぷりあるだろうけれど、今の世の中での喫煙意識は、ちょっと、昔と違う。
気の毒を通り越して、もの哀しさを感じてしまう。