蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

続・美人と、そうでない人の、相乗効果。

2011-05-14 | 無題

人さまの容姿、外見、見かけに関して、
けしからん内容が続くついでに、もうひとつ、けしからん感想を。


いま、一週間に一度だけ行っている、スポーツクラブ。
ジムやスタジオ・プログラム、プールで、体を動かしている。
通い始めて、まる5年になる。

で、そこで汗を流している会員さんの姿を初めて見た時の印象。

Aさんと、Bさん。
Aさんは、秋吉久美子(ご存知の方は、お年がバレる)みたいな、ほっそりとした美人。
スタイルは、当然スラリと、贅肉などまるでなく、
なにを着てもよくお似合いで、髪も肩まであり
(スポーツするのに、長いままで束ねないで、よく、暑くないなあと、感心も。
見かけの美のためなら、努力、忍耐を惜しまないスタンス?)
最初にお見かけしたときは、「うわ~、こんな、美人が、いる・・・!」と衝撃を受けるほどの美形の方だった。

彼女と、とても仲良しのBさん。
どこに行くにも、くっついて、行動されていた。
この方は、また、なんというか・・・
スポーツクラブで頑張ろうと意気込んでいたわたしの勢いを、
ぐきっと前つんのめりさせてしまうほどの迫力のある方だった。
お一人でいれば、たいして目立たないのだけれど(いや、目立つ。悪い意味で)
ジムきっての美人さんとペア行動は、きついものがある。

スタイルは、・・・運動をするため、健康を維持するために、ジムにきておられるとお見受けした。(正しい動機、目的だ)
決して、痩せようとか、美容に、とか、そういう系の目標はお持ちでないと思う。
わたしなら、そういう体形、容姿なら、極力、自分は目立たないようにする。
でも、その方は、いつも毎回ころころ変わる、ド派手な原色のウエアに身を包み、登場。
靴下もウエアに合わせた、ド派手な色。

似合っていれば、それでいい。
たとえ、まったく似合っていなくても、ご本人がご満悦なら、それでいい。
人が、どう思うかなんて考えて、自分の楽しみを削るのは、ばからしい、という見本のような、潔さ。

みなさんは、「わあ、素敵なウエア」とかなんとか、ほめておられるが、あれは、本気?
確かに、ウエアだけを見ると、素敵だから、嘘ではないのだろうけれど。

わたしは、せっかくジムで、体を絞ろうと考えていたが、
まったく体を野放図に、好き放題、横方面に自由にさせておられるBさんを見て、
ある意味、すごいと思った。
贅肉とか、そういう範疇には、おさまりきらない。

クマさん、キリンさん、パンダ、犬、ネコ、カバ、おサルさん、たぬき、ピューマ・・・などなど
人を動物に例える場合があるが、一瞬、Bさんが、とある動物に見えることがある。
わたしは、ときどき、自分の目をゴシゴシこすって(実際にはこすらないけれど)、見間違いではないかとパチパチ瞬きする。
色といい、雰囲気といい、実に、例えやすい。

あ、ついでに顔は・・・うーーん、ホワイト系傾向の強いファンデーション、真っ赤な口紅に彩られ、
お化粧と顔立ちとのアンバランスぶりは、ある意味、独特の緊張感、バランスを生み出していた。
お鼻はあくまでも、まんまる団子、小鼻はあくまでも横に広がり、体と同じ、どっしりした安定感を漂わせている。
しかし、曲に合わせ、動き始めると、これが、精巧に作られた、日本製のオモチャのように、
実にキビキビ、どたどた動く。

自分が、刑務所か、精神病院か、老人ホームに入った初日のような、
先に入所されている方々の姿を見て、これからの自分の生活の場は、ここなんだな、
と感慨にふけった瞬間もあった。

美人の描写は、すぐに終わるが、
そうでない人を描き出すと、なぜか、止まらない。
これは、わたしの根性がひね曲がっているからだろう。

美人と、そうでない人は、同じショットにおさまるべきでない。
別枠に棲息すべき、と、わたしは、考える。

だから、わたしは、美人には絶対に近づかない。
近づいても、すぐ、元の自分の定位置に戻る。
かといって、美人じゃない人が束になって集まるのも、一種、異様な雰囲気、空気、空間を生み出す。

問題は(別に、問題ではないかも知れないが)、AさんとBさんが、一緒に行動することにある。
お互いをひときわ目立たせてしまう。

美人のほうは、いいかもしれないが、そうでない人は、なぜ、わざわざ引き立て役を買って出るのか?
自虐趣味?
いえいえ、おそらく、外見などはとっくにご自分のなかではクリアしておられ、高い精神をお持ちなのだろう。
(そのわりに、あのド派手なウエアや化粧は・・・???)

お二人でおられると、数字の「10」。
細くて、すらりとした「1」と、まんまるで、縦と横の比率がほぼ同じ(→うそ)の「0」。

プールでも、お二人、なかよくペチャクチャおしゃべりしながら、アクア・ウオーキングをされている。
水着になると、なおさら、各々の特徴が際立つ。

いつもは、ド派手メークの、「0」のほうの立ち位置の、まあるいお方のBさん、
堂々のノーメークの時もあり、使用前、使用後、洗濯前、洗濯後の、色見本を見ているようだ。
でも不思議と、あまり内容には変わりはない。


わたしのような卑しくて失礼な見方をする人間は、そういないのかも。
「外見だけを見た場合」という、わたしの貧しいフィルターを通してのみ、限定の、今回の内容になった。

別に意地悪されたわけでもないし、悪意はまるでないのだが、
思ったまま書いたところに、わたしの未熟さ、至らなさ、ふところの浅さがあるように思う。


ごめんなさあ~い。

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