本日、日曜日、ゴルフに出かける夫。
お迎えの時間待ち。
早朝に出発することもあるのに、今日は、なかなか出かけない。
何気ない会話の中に、トゲがチクチク。
今週末に我が家にゲストを迎えるのだが、料理のことでわたしは、悩んでいた。
そこで夫の、一言。
わたしが料理が下手なことや、悩むほどのレパートリーは存在しないこと、
夫の叔母のビーフシチューがいかに美味しいか、とトドメのパンチ
で、わたしは、火を吹いた。
「そんなに美味しいなら、一度、自分で料理に挑戦してみたら、いかが?」と、コメカミ、ぴくぴくのわたし。
「俺は、延々、長時間、働いている。そんな時間がどこにある?」と、お定まりのお言葉。
これさえ言えば、敵は黙る、と思っている、黄金の一言。
ゴルフや、浴びるほどお酒を飲む時間はあっても、家事や、自分の身の回りのことに割く時間はないらしい。
社会学者、女性学の権威、東大教授、上野千鶴子先生なら、簡単すぎて取り扱ってくれそうもない、
フェミニズム入門、入り口あたりの、典型的な例題「その1」、のその前、みたいな具象。
ま、それはいい。
カチンときたわたしは、とりあえず、ふて腐れて、一時もその場に居たくなくて、
「東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ」(遙洋子 著)を持って、2階の部屋に引きこもった。
上野氏は、わたしの救済主、著書はバイブルだ。
(ただし、一般人向きに、わかりやすく書かれているモノ)
彼女の切れ味のいい、歯に衣着せぬ理路整然とした理論は、
こころのモヤモヤが、吹っ飛び、すっきり、爽やかに霧が晴れる。
妻という身分、労働家畜のわたしは、そうだったのか~と、目の前が、ぱ~っと明るくなる。
そうこうしているうちに、次女Rもそろそろ起き出し、ダイニングへと向かった。
鬱陶しい、妻に一撃を加えた夫は、まだ居た。
いつになったら出ていくんだろう?
ついに、わたしがしびれを切らして、「何時に、お迎えが来るの?」と一言。
夫も察してか、「早く出て行け、ということか?」と。
お天気も、今にも雨の降りそうな雲行き。
わたしとの雰囲気も、戦争・勃発前の不穏なあやしい雲行き。
さすが、夫婦。
けんかもアウンの呼吸。火蓋は、切られた、と感じたその瞬間、
銃声が轟く直前に、玄関のチャイムが鳴り、危機はどうにか回避された。
掃除だけでも、気が重いのに、お土産や、食事の献立。
家事、大の大の大の苦手。
アタマ悪くて、とろとろ行動のわたしには、自宅に重要ゲスト宿泊なんて、
日ごろ、怠け呆けているうえに、
試験勉強していないところに、テストで能力を白昼のもとに曝(さら)すようなもの。
崖から突き落とされているかんじです。
あぷあぷ。
ちなみに、
夫とのケンカは、長年、回避され続け、今日の、魔物に変化したわたしがあります。