蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

優柔不断の一生

2011-07-15 | 脳内パリ

ジムでエアロバイクを漕ぐときは、マシーン1台にテレビ1台が設置されているので、
13時55分からは、NHK教育の名曲アルバムをとても楽しみに見ている。
(間に合わないような時は、ばたばた急いでマシーン・ルームに駆け込む)
ヨーロッパの街角と、18世紀頃のヨーロッパの作曲家の曲が流れる。

うっとり・・・

カラダは、エアロバイク。えっさ、ほっさ。
ちょっと、アンバランスだけど、お構いなし。

14時になると、そのチャンネルで引き続き、高校講座を見る。
木曜日は、科目は「情報」で、わたしの高校の時には、当然なかった科目だ。
コンピューター情報関係の内容で、昨日は、「ブログ」が取り上げられていて、おもしろかった。
(といっも、日常やっていることの、わかりやすい説明、復習、答え合わせのようなもの)

高校講座・番組最終あたりで、エアロバイクは終わってしまうので、テレビもここで、一旦終了。
アタマ、目、耳、体、同時進行で、一度にできるのは、
面倒くさがりでサボリのわたしには、もってこいの環境。

ジムの帰りは、いつも、書店で立ち読みタイム。
昨日は、パリの本をぱらぱらと。

写真入のパリの紹介。
グルメ、雑貨、ファッション、美術、街、観光・・・・。
旅の情報誌「るるぶ」は、ごちゃごちゃ、色も原色使いが多いけれど、
小さなサイズの、ひとりの人が書いているものは、
ひとつひとつ、丁寧に丹精に取材をしていて、こじんまりまとまって、こだわりを感じる。
(ただし、値段が割高)

「最低限度のフランス語を覚えましょう」というところが最終項にあって、
挨拶から、ちょっとしたお礼や、店員さんへのアプローチ会話なども紹介されていた。

さらに、2冊目、旅のフランス語会話も、立ち読み。
もっとつっこんだ会話が紹介されていた。
が、フランス語の上に、カタカナでルビ(読み方)が示されている。
そんなのは、絶対に、CDでもないと、カタカタを読むだけでは発音できない。

さらに、3冊目には、パリのアンティークの買い方、楽しみ方という本に移ったが、
まるまるそれだけで1冊が各国の各都市シリーズで構成されている。
パリのそれそれの地のパサージュや蚤の市が紹介され、詳しいことが、びっしり。

その3つの方向からのパリの本を、ほんの少し、さわりだけ読んで、
(中身をじっくり読んだのではなく、どんな内容が書かれているのか、項目だけチェック)
それで、もう、どっと疲れた。

パリに行った気になって楽しんだ、というのなら、まだしも、
パリに行くのが、億劫になった。
行く前から疲れた。
行ってもいないのに、ギブアップした。

こんなにいっぱい勉強して、下調べをして、あれこれあれこれ、アタマに入れ、
注意事項を復唱し・・・

・・・もう、いやだ~・・・疲れる~
ひとさまの、盛りだくさんの内容の濃い旅ブログを読んでも、疲れたような気になる。

これって、年のせい??
明らかに、やりたいことと、できることに、距離が出始めている。
理想はあくまでも、理想。
それを、ひしひし感じる。

「若い時に、分厚いステーキを思いっきり食べたかったけれど、
経済上の理由で食べられなかった。
ゆとりが出て、食べられる時期には、こんどは、健康上の理由で食べられない」
よく、義母が、かつて、ぼやいていた。
それと似ている? いや、ちょっと違うか・・・
分厚いステーキを食べたいけれど、手に入れるには手間や、複雑なあれこれが、びっしりで、
おまけに、歯も悪くて噛めないし、胃腸も弱く、お腹をこわす心配もある、ってかんじ?
ゆとりが出た頃は、ステーキじゃなく、豆腐ハンバーグにしとけば?ってかんじ。

あんなこと、したい。
こんなこと、したい。
でも、あれこれ段取りや、下準備や、いざとなると不安がいっぱい。
もう面倒になって、腰がまた、ずずずと重くなる。

そもそもわたしは、予習や下調べが大嫌いな、
ぶっつけ本番で、赤っ恥をかいて脳ミソに叩き込む、あるいは、脳ミソがパンクする、
緻密なことは面倒な、赤恥のほうが、まだマシ派。
旅に関しては、毎日の地味な積み重ねよりも、電気ショック療法。
しかし、若い時と違って、年もとってきているので、
あんまり無茶なことをすると、笑い話では収まらないだろう。
帰国もままならず、遺体を引き取りに行ってもらうことに・・・、となると、家族にも迷惑をかけるし。

ガイドブックを見て、にやにや、の時期は過ぎ、
行くのか、行かないのか、どっち?
行くのなら、ほんとうに実行を!!
行かないのなら、脳内パリの看板をおろす。黒板拭きで、消す。

ダンスと同じで、そろそろ、次の方向なり、道なり、どうにかしたら?
いつまでも、同じことをだらだらやっていないで、ある程度、方向性を決めたら?
そういう時期に来ている。
(煮詰まってきている? 堂々巡りで飽きてきてる?)

男女のお付き合いでいえば、まっしぐらに具体的に結婚に向かうのか、
あるいは、このまま時期は未確定だけれど結婚を目標にお付き合いするのか、
あるいは、よりよい人が現れるまでの、つなぎ、スペアなのか、
はたまた、口で「好きだ」って言ってるだけで、実は、単なるオアソビ、暇つぶしなのか、

このあたりで、はっきりしてよ!!って、もう一人のわたしが、迫ってきているかんじ。
まあ、その気がないなら、別れるわ、となっても、
それはそれで、脳内パリの、一生の楽しみであり、寝たきりになっても、脳内は活動的かも知れないし。
ただ、ホンモノのパリを脳内に焼き付けておかないと、寝たきりになったとき、
名曲アルバムに出てくるパリだけじゃあ、ちょっとさびしいかと・・・・

と、アタマであれこれ、勝手なことばかり考えて、あっという間に、立ち読みタイムは、終わった。

帰りには、ファイナル・バーゲンに立ち寄り、散財。
なんで、こんなにバーゲンに吸い寄せられるのか、意味不明。

でも、ひとり遊びって、楽しい。

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