蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

乙女ごころが、傷ついた。

2011-07-29 | ファッション

今日は、取るに足らない、実に、しょーもないことをボヤきます。


一昨日、実家に行った。
毎月、ほぼ決まった日に定例会が行われている。

ま、それはいいとしよう。
どうってことないんことなんだが・・・

母は、
「いつも、あんたたちのファッションが楽しみでね。
こんなに暑いと、どんな格好してくるのかと思って」
と、期待たっぷり、わくわく状態。

で、わたしのファッションは、いつも見事に母の期待を裏切る。

「なんなん? その格好。
今は、そんなんが流行ってるん?
どこが、どういうふうにいいのか、まったく、さっぱりわからんわ」
と、うんざり顔。

この本音、正直な感想そのまま。
思ってもみないことをおべんちゃらで誉められるのと、どっちがマシ?

わたしは、この夏のバーゲンで、デパートで買ったばかりのおNEW、
はおりものと、チュニックを組み合わせて、買った。
(こういう新しい傾向はどうかな?と、ないアタマを絞ってコーディネートして、ややチャレンジ)
その日の朝、値札を切って、はじめて、袖を通した。

そりゃあ、わたしには可愛すぎるデザイン、柄かも知れない。
でも、白いコットンのブラウスジャケットで、可愛すぎる柄をちょっと隠すようにして
甘さを抑えて、自分なりに工夫したというもの。

見た目のすべてを全否定された。

感性っていうものは、個人個人違うものであって、年代や育った時代背景にも
その趣味の違いは歴然とあるだろう。

見るからに不快だとか、不潔だとか、だらしないとか、汚いとか、
みっともない、とか、あまりにもヤスモノ、粗悪品とか、
下品とか、露出度が高すぎるとか、挑発的過ぎるとか、
流行の最先端を行き過ぎているのに、本人がダサくて、まるで似合ってないとか、
反体制的で、攻撃的だとか、
暗黒の時代を髣髴(ほうふつ)させて、暗い嫌な気分になるとか、
そういう生理的、思想的なものなら、わかるけれど。

あるいは、短すぎる? 長すぎる? 丈が明らかに、おかしい。
色の組み合わせがありえない?
柄が、ケンカしまくっている。
素材の組み合わせがありえない。

そんなこともない、ごくごくふつうの、まあ、難点を言えば、
ちょっと年齢に(ひょっとして)合ってないかも知れない
たったそれだけのことなのに。

いや、これが重要なポイントかも知れないけれど。

人に後ろ指差されて、笑われるほどのものでもないし、
そんなのを着るような、わたしには、そんな勇気もない。

単に自分の感性に合わないからって、そんなに正直に感想を述べなくたって、いいのに。
ぷりぷり。

わたしは、確実に出鼻をくじかれたし、
これから、その服を着て出かけるのが憂鬱な、いやな気分になった。
(でも、今日、着て行きます!!)

感想って、思ったまんま、口に出して言うべきもの?

ほころびてる、とか、後ろのファスナーが壊れてるとか、
まつり縫いの糸がほどけかかっているとか、
見えにくいところだけど、部分的に汚れてるとか、擦り切れているとか、
本人が気づかないトラブル・ポイントを指摘するなら、いざ知らず。

自分が、好きでないティスト、理解できない感性だからって、
わざわざ本人に伝えるのは、いかがなるものか。
まあ、アカの他人ならともかく、母娘なんで、べつに大したことでは、ないのだけれど。


母は、くしゃみも、どんな場所でも、あたり構わず思いっきりする。
本人曰く、「ガマンしてたら、気持ち悪いから」と。
周りは迷惑。マナー違反。
それをマナー違反と思っていないところに問題がある。
母は、思ったことを言わないと、ムズムズするようだが、それに似ている。
自分以外の人の気持ちを考える、察するなんていう機能は、
アタマの装置の中には備わっていないようだ。

わたしは、息子が、くしゃみをものすごく静かにする(押し殺している)のを見て、
わ、そんな方法があったんだ、と初めて知って、その方法をマネしている。
子供に教わることも多い。

わたしも、子供たちに、「おかあさん、下品!!」と、言われることがある。
「おばあちゃんに、似てきてる」とも。
血は争えないので、気をつけよう。
きっと、おそらく、母と、まったく同じ道をたどるに違いない。

すこしでも、その濃度や進行が遅くなるよう、意識するように、こころがけよう。

 にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ 人気ブログランキングへ 

でも、母は、とてもパワフルでタフで、エネルギッシュ。
へたれ(軟弱)なわたしは、母のライフスタイルをマネしようにも、とてもマネできない。
そして、感謝してもあまりあります。

なのに、パワフルすぎる母には言えなくて、こんなところで愚痴ってるなんて、
いい年して、みっともない・・・、ですね・・・。
高齢の母なのに・・・本来は、労わらないといけないのに・・・
ただ、わたしより、ずっと元気な、スーパーミラクル母なので・・・
年齢が、わたしと、逆なのではないかと感じています。