お時間のない方は★からお読みください。(スキップのススメ)
昨日は社交ダンスのレッスン日。
苦節2年3ヶ月で初級から中級にやっとあげてもらい、進級してから7ヶ月のB教室。
大手のカルチャー教室では、団体レッスンに通っておられる男性で、中級クラスの男性は、とても少ない。
ある程度、習得されると、団体レッスンでは、個人個人の目的に合わなくなってくるので、
個人レッスンを受けられるか、なんらかの自分に合ったベストなレッスンを受けたうえで、
余力として他の団体レッスンを受けておられる男性もいる。
団体レッスンでは、レッスンの仕方によっては、
初級の男性と踊ると、初級の女性は上達の障害になることがある。
女性はリードされて踊るのがルールなので、
リードする方の男性は、女性の何倍もの努力が必要とされている。
下手な人のリードに合わせると、下手な踊りが身に付く。
でも、最初は、誰でも下手なわけで、その期間は、細かい弊害など言ってられない。
(研修医が、注射が下手なのと同じ。最初の患者さんは、えらい目にあう)
それは、男性も女性も、お互いさまなので、傷つき、恥をかくことを恐れず、突き進むしか手はない。
男性は、その初級あたりで、へこたれ、やめてしまう人が多いように思える。
なので、中級レベルの人は、団体レッスンでは、あまりお目にかかれない。
B教室では、自称・中級レベルの人でも、先生の基礎のレッスンを受けていない人は、中級に上がれない。
先生の認定が必要。
基礎クラスの期間が長すぎるあまり、男性はもともと、そこそこ踊れる人は、もちろんのこと、、
ある程度、そこで上達した人も、初級クラスからいつの間にか、姿を消している。
今、中級にいる生徒で、一番、新米の男性でも10年近くかかっている。
女性も、他の教室では、すごいお金をかけて、デモ(発表会)を何度も経験している人でも、
へんな癖が身に付いていたり、基礎ができていない人は、初級クラスのままで、中級にあげてもらえない。
いくらダンス歴が長くても、自己流だったりして、基礎を無視したダンスが身に付くと
正確なダンスに修正することは、なかなかむつかしい。
だから、先生というものが、ここで大きなポイントとなる。
どういう先生に教わるかで、ずいぶん、変わってくる。
だが、団体では、一人一人の細かいことにこだわっていると、レッスンがほとんど進まない。
B教室もそうだったので、わたしは、他の教室にも、あちこち顔を出していた。
通いはじめて5ヶ月のD教室は、なかなか良い。
中級レベルの男性が、わんさか、わんさかいる。
しかも、先生(現役プロ・男女ペア)の教え方と、レッスン・システムがとても時間的にも合理的で、無駄がない。
それは、厚い豊富な生徒層と、生徒数がいるから、できること。(プラスの循環)
その集客は、内容に加えて、抜群の立地、手ごろなレッスン料、運営のフリーシステムによるところが大きい。
手っ取り早く、習得の手ごたえを感じることができる。
さらに、団体ではつかみ切れなかった、こぼれた部分を、個人レッスンで補うと、理想的。
大手塾と、家庭教師みたいなかんじ。
というわけで、あれこれの長所をいいとこ取りをしてレッスンを組み入れていた、わたし。
↑ここまでが、長すぎて、面白くなさすぎて、
とっとと退散されておられる方が、ほとんどだと思いますが、
数少ない、ここまで読まれた方は、もうここまで来れば同じこと。
今からが、わたしの、言いたいことなんです。
あれ? 逃げ足も速く・・・・どなたも、おられない・・・
↓★
昨日は、B教室では、たまたま男性の生徒さんがお休みが重なり、出席男性は1人しかいなかった。
で、日ごろは出来ない、女性の細かいリズムの取り方をステップとともに復習した。
「スロー」という種目をひとりずつ、シャドウ(相手なし)で踊って、先生に見てもらう。
わたし、ハンドルはスローだが、ダンスのスローは、ほとんど習ったことがなく、
いつも、てきと~に、ごまかし、リードのままに踊っていた。
昨日は、男性がいないも同然なわけで、男性なしで踊ると・・・
まったくわかっていない、ということが、白日の下にさらされた。
何度、踊っても、全然できない。
説明を受けて、指導された後も、まるでできない。
「はい、もう一度。」
この言葉が、いったい何回、先生の口から聞こえたことだろう。
その間、他の生徒さんたちの視線も浴びている。
先生は、やがて、A4用紙に、なにやら、さらさらと、大きな文字で書き始めた。
「SSQQ,SQQ,SQQ」
それだけの、文字。英文字10文字。
A4用紙の大きさに、10文字だから、相当な文字の大きさになる。
それを右手に持って、見ながら、足を動かす。
でも、できない。
カンニングペーパーを堂々と見ながらやっているのに、何度やってもできない。
先生に「いいかげん、その紙、見るの、やめたら?」と言われ、
「いいえ、これがないと、だめなんです」
と、わたしは、泣きそう。
くすくすと周りの静かな笑い声。
それこそ、何度やっても、何度やっても、何度やっても、わかっていない、できない。
ここらへんで、もうオワリにしてくれたらいいのに、と、何度も思ったが、先生は、続ける。
個人レッスンならそれでもいいけれど、
団体なので、他の皆さんの目もあるし、わたしだけで、その日のレッスンが終わってしまったら、
あまりにも皆さんに申し訳ない。
(というか、恥ずかしい・・・。でも、そのときは、申し訳ない気持ちのほうが大きかった)
焦るわ、わからんわ、アタマが混乱するわ、で、
SQQをただただ、むちゃくちゃに、でたらめに、口で呪文のように言い、足もめちゃくちゃ。
せんせ~、もう、いいです~、わたし、泣きそうなんです~、
と、こころのなかで叫んだが、
何回やったか、わからなくなった、ある時、
「そうっ!!」
と先生の声。
「わあ。できた!!」
と思うものの、どの足が、どのステップが、どのカウントが、正解で、
どれを指して、先生に「そうっ!!」と言われたのか、わからない。
つまり、オソロシイほどたくさんのマチガイのなかの、偶然の「まぐれ」だった、というわけ。
ああ、また、フリダシに・・・・ぎゅーんと、猛スピードでUターン。
なにがなにやら、わかならいまま、
なんでこんなにわたしは、アホなんだろうと
むしろ新鮮なほど、アホなわたしに、一番驚いていたのは、わたしかも知れない。
どうにか、やっとこさ、人の何倍、何十倍も時間がかかって、ステップとリズムが一致した。
わたしも、そうとうアホだが、先生もそうとう、しつこい。
レッスン終了後に、先生は、
「なんで、こんなカンタンなことができないんだろう、って、とても不思議だった」
と、おっしゃった。
はい、わたしも、不思議でした。
いいレッスンだった。
牛歩の歩みレッスンは、わたしには、合っているようだ。
(ただし、男性生徒たちがお休みの時、限定。
でないと、新米一人にかかる時間を取りすぎると、進度が遅くなるので、男性から露骨に嫌味を言われる。)
鬼の居ぬ間に洗濯。
先生、ほんとうに、ありがとうございました。
問題は、一日経った今日、それを覚えているかってことです・・・。
なんか、悪い予感が・・・・・・・・