蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

キンピカ、ぴかぴか人生

2012-01-11 | 人生

連休に、あまりにも、しょーもないことグダグダ書いてしまい、反省・・・
今後、読んでくださる方が3割は減ったと思う。

さて、今日は、ばりっと。
といっても、いつものわたしです。


キンキラの人生を謳歌された、いえ、今もしておられる方がいる。
ダンスクラスメートのNさん。
聞けば聞くほど、キンキラで、めまいがしそう。
超大手ゼネコンで営業をされていたので、営業費の金額がハンパでない。
案件の額は、1件につき、数十億、数百億円。
2つ、3つと案件を抱えていると、営業費もスゴイことになる。

その営業費のうち、3分の2ぐらいは、私費に使ってもよかったそうな。
パブル期の、活気ある、お金がジャブジャブの頃の景気いいお話。

ちなみに、わたしの携わっていた業界は、ひとつの案件の金額など、たかが知れている。
しかも、現場では血の汗を流して、何日も徹夜して、作り上げる様子を横で見ながら
その金額の低さに、日本の経済構造の矛盾を感じていた。
ピラミッド式、そして、親会社から丸投げ下請けへ。
下で働く人々から搾取する、政府関連の大手企業や、業界の大企業。

孫受け、ひ孫受け、ひひ孫受け。
実際、仕事をする、作業をする人の手に渡るのは、受注額のいったい何パーセント?

まあ、その搾取される側の立場にいたわたしから見ると、
夢のような、悪徳お代官様に見える、N氏。
金色の背広がまぶしい。(実際は金色じゃないですが)

世の中には、こんなに日なたと、日陰に分かれるんだなあ・・・という見本みたいな
お金に恵まれた、素晴らしい人生。

湯水の如く使う・・・という表現があたるような、豪快な使いっぷり。
そりゃあそうだ、湯水のごとく入って来るんだから。

その金ピカ人生が身に染み付いておられるので、遊び方や楽しみ方に、お金を惜しまない。
ビンボー根性が染み付いているわたしには、サングラスが必要。
その染み付いた楽しみ方は、血となり身となり骨となり、彼の肉体や魂を形成している。

新地やら高級店やら、そんなのはありふれた日常の一コマ。
(わたしの、サンマルク・カフェにあたる・・・)
女の子へのプレゼントも、マンションとかで、額が違うというよりは、モノのジャンルが違う。
(わたしの、コンビ二にあたる・・・)
いやはや、そういった人生をお若い時から送ってこられたN氏であるが、
ある程度の経験を重ねられた彼が、行き着いた先のお遊びは、豪華船によるクルージング。
船全体が、動く、合コン会場だそうな。
きんきらご老人の、テレポート・パラダイス空間?

藤原竜也主演の映画「カイジ」で、
お金のために、生命をかけて死に物狂いで闘う人々を、
見る側だけから見える安全な場所から見て楽しむ、悪趣味なお金持ち老人軍団がいて、
彼らの見世物になるストーリーがあったが、
なんとなく、意地悪く、何組ものカップルがワイングラス片手に談笑する映像を連想してしてしまったわたしは、
そうとう、根性がひね曲がっているんだろう。

あるいは、以前観た、いつまでもアタマに残る、印象深いアニメ映画がある。
自分たちはリクライニング・ソファに横たわったまま、最新テクノロジーを駆使し
一人ずつが、おのおおのに脳に広がる仮想空間パラダイスを楽しむという未来図。
皆、運動不足で、ぶくぶく太り、やがては起き上がることも出来なくなっていく。

そういうのをなんとなく連想した。

おカネのニオイに過敏に反応しすぎるわたしは、
おそらく、深層心理としては、おカネがこのうえなく好きなんだろう。
好きすぎて、逆に、毛嫌いしているのかも。
離れる、いい方法はないものかと。
お金で買えないものに、心底、価値を見出してこそ、お金から開放される、と、自分では思っているものの
開放される日は、来るのだろうか?

というわけで、か、どういうわけでかは、知らないが、
そのキンピカ人生の権化のような生き方には興味がある。
が、キンピカ人の弱点も発見した。

それは、またの機会に・・・

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