蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

しあわせぼけ

2012-01-18 | 日々のこと

人間って、欲が深い。

自分でも、今は最高に幸せだと思っているのに、(あ、夫との戦闘状態、どうなった?)
なぜか、ぽっかり、こころに穴があくことがある。

祖母が人生の最終時期によく言っていた言葉。

「ああ、自分は幸せや。幸せすぎて、はやく死にたい」

NHK連ドラのカーネーションでも、ヒロインの祖母が、老いて「はよ、おまいりしたい」と言っていた。

死にたいことを、「おまいりしたい」、と言うのは、わたしの祖母と同じ表現だ。

祖母は天寿を全うし、大往生を遂げた。幸せな人生だと思う。


(おとなしく寡黙で辛抱強い、縁の下の力持ち。黙々と働く明治生まれの祖母。
幼い頃、わたしたち、きょうだいは、よくお世話してもらっていた。感謝、感謝)


凪(なぎ)状態は、こころが安定していて幸せなのだが、その幸せは長くは続かない。
幸せが飽和状態になり、麻痺してくると、退屈になり、生きがいを失い、
「ああ、はよ、おまいりしたい」になる。

虚しいなあ・・・
どんな多くの人に囲まれようが、栄誉に満ちあふれかえろうが、
(幸か不幸か、わたしには、無縁ですが)
とつぜん、自分と対決しなければいけない。


ああ、そういえば、アレをいただいた方に、お返しを返さなきゃ。
いつ、なにを? どこで買おう?
もうひとり、もらいっぱなしで、ほったらかしている人がいたっけ。
今週末の段取りは、えーーっと・・・
そんな先のことより、今日、持って行くものは・・・

あれこれ、考えたり、行動したり、ないアタマを使わないといけない。
ぼーーっとしていると、時間は、刻々と流れていく。

「幸せすぎて、はよ、おまいりする時期」は、まだまだ来そうもない。

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