『 自動車産業の大きさ 』
トランプ関税 どうやら 自動車関税が実現しそう
わが国だけが 対象から外れるというのは
期待はしたいが 難しいだろう
ただ すべての国の大半の輸入品に 関税を掛けることが
米国財政や米国民に それほどの利益をもたらすのだろうか?
関税で輸入制限を行っているわが国は 大きなことは言えないが
何とか お手柔らかにと 言いたいところだ
それにしても わが国の自動車産業の大きさに
今さらのように 驚かされた
何とかしなくては いけませんねぇ・・・
☆☆☆
『 つらつら椿つらつらに ・ 万葉集の風景 』
巨勢山の つらつら椿 つらつらに
見つつ偲はな 巨勢の春野を
作者 坂門足人
( 巻1-54 )
こせやまの つらつらつばき つらつらに
みつつしのはな こせのはるのを
意訳 「 巨勢山の つらつら椿よ その名のように つらつら連なっているすばらしい姿を 賛美しながら偲ぼう 巨勢の春野を 」
* 作者の坂門足人(サカトノヒトタリ)の生没年や経歴などは、ほとんど伝えられていません。
ただ、この歌の題詞には、「 大宝元年辛丑の秋九月、太上天皇、紀伊国に幸(イデマ)せる時の歌 」とありますので、西暦でいえば 701 年の秋に、太上天皇(持統天皇)の行幸に随行していたことが分ります。また、秋は、椿は花の季節ではありませんので、見事な花の姿を思い浮かべて詠んだものと言えます。
この事から、作者は、701 年の前後に活動していた人物であること、また、宮廷に仕えていたらしいことが推定出来ます。
しかし、官暦などの記録が確認出来ないことから、従五位下以上の貴族階級ではなく、六位以下の中下級の官吏だったと考えられます。
河のへの つらつら椿 つらつらに
見れども飽かず 巨勢の春野は
作者 春日蔵首老
( 第1-56 )
かわのへの つらつらつばき つらつらに
みれどもあかず こせのはるのは
意訳 「 河のほとりに 連なり咲く椿よ つらつらと咲く花は いくら見ていても飽きることがない 巨勢の春野は 」
* 作者の春日蔵首老(カスガノクラ オビトオユ)も生没年は不詳ですが、700 年前後の履歴が伝えられています。
時期は不明ですが出家していましたが、701 年に還俗し、714 年に従五位下を叙爵、貴族の地位に昇っています。常陸の介を務めたという記録もあるようです。
* この二つの歌は、あまりにも酷似していますので、別々に詠まれたものが偶然似ていたということは考えにくいです。
春日蔵首老の方は、実際に咲き誇っている椿を見て詠んだのでしょうが、坂門足人の方は、歌の中にもあるように、秋に巨勢山を眺めて春の姿はすばらしいと詠んでいます。
万葉集の編者は、この二つの歌の間に別の歌を一首( 「真土山」を詠み込んだ調首淡海( ツキノオビトオウミ ) の歌 ) 挟んでいるのは、二つの歌に直接関連がないことを示したのかもしれません。
二つの歌の関連については諸説あるようですが、おそらく、春日蔵首老の歌が先に詠まれ、その歌が人々に評価を受けているのを、坂門足人は承知していて詠んだのだと推定しました。
* 巨勢山は、現在の奈良県御所市辺りに所在し、大和から紀伊への通路に当たります。
坂門足人は、行幸に随行する旅の途上で、巨勢山のすばらしさを、それも秋でありながら春の椿のすばらしさを詠んだのには、その山に対する敬意を表すためであり、紀伊に向かう旅の安全を祈ったのではないでしょうか。
それにしても、美しい椿の花を見て、『 つらつら椿 つらつらに 』と詠んだ万葉人の感性にあたたかなものを頂戴したような気がするのです。
☆ ☆ ☆
『 気になる米欧関係 』
ロシアによるウクライナ侵攻に関して
米露間の交渉が 進んでいるようだが
ウクライナ抜きの 交渉になるようで
ウクライナの不満もあり 停戦への道は険しそうだ
それ以上に 米欧関係が さらにギクシャクしそうで
そちらの方が 大いに気になる
米英関係などは 盤石のものだと思っていたが
米欧関係の対立が 表面化するほど
ユーラシア大陸のあちらこちらで 綻びが出そうな
気がしてならない
☆☆☆
『 再び寒波がやって来る 』
当地は ほぼ快晴に近いお天気だったが
風が強く 時間の経過と共に 寒さが増してきた
再び寒波がやって来ると テレビでは呼びかけている
前回ほどではないようだが 油断は禁物
数日続く寒波は おそらく最後だと思われるので
慎重な行動を 心がけましょう
☆☆☆
『 一条院崩御 ・望月の宴 ( 136 ) 』
それにしても、上皇という高貴な御身に背いて出家なさったからには、さすがに効験があるだろうと誰もが期待していたが、四歳にして東宮にお立ちになり、七歳にして帝の位にお就きになられて以来、二十五年にもおなりになられたので、近代の帝でこれほど平安な世を保たれた例はないのである。
かの村上帝の御治世は、世にもめでたい例として二十一年間在位なさっていた。円融院の帝も、世にもめでたい御心の持ち主として、類いのない聖帝と申し上げていたが、その在位は十五年であったのにくらべ、このように長い間帝の位に就いていらっしゃったのだから、とてもすばらしいことだと世間の人々は取沙汰しているが、御病状はいよいよ重くなられ、寛弘八年( 1011 )六月二十二日の昼頃、遂に崩御なさったのである。
伺候されている殿上人、上達部、殿方たち、宮の御前(中宮彰子)、一の宮(敦康親王)、一品宮(イッポンノミヤ・脩子内親王)などのお悲しみの様子をすべて申し上げることなど出来ない。
殿の御前(道長)も、えもいわれぬ深い悲しみにおなりなどとと、とても言葉で表せるものではない。
たくさんの御修法の壇を壊し、僧たちが物を運び出して大声をあげている様子は実に騒々しく、さまざまに悲しみは深まるばかりである。
帝(三条天皇)の周辺では、わが世の訪れを日がさし昇るかのようにお思いであろうが、この一条院においては、すべてがかき曇り悲しみに閉じ込められているような有様であるが、東宮(彰子出生の敦成親王)のたいそう若く前途洋々なることだけがめでたきことと言える。
東宮は今年は四歳におなりであり、三の宮(東宮の弟、敦良親王)は三歳でいらっしゃる。父院崩御という悲しみも、特にどうということもないように、他のことに気を取られているご様子もまことにいたわしいことである。
一条院と中宮の御仲は、それは睦まじいものと噂されるほどであるが、既に住む世界を異になさったからには、しばしの間は御亡骸に付き添っていらっしゃったが、いつまでもというわけにもいかず、中宮もご自分のお部屋にお移りになった。
院の御部屋の飾り付けなどは、ふだんとすっかり様子を変えて、御殿油(オントナブラ)を御亡骸の近くにおつけして(悪霊を避けるため)、然るべき縁故の方々は遠く離れてお通夜の奉仕をなさっている有様は、世に比べるものとてない不吉なことである。
中宮は、人の世の哀れをこれまでにいつ経験なさったのであろうか、この度の院とのお別れによって初めてお知りになるのであろう。
入内なさった頃は、たいそうお若くていらっしゃったが、それから後、十二、三年にもなられるうちに、他に並ぶ者とてない御寵愛を受け、明け暮れ何事につけ帝のおそばでお慕い申し上げていらっしゃったのに、突然の崩御という大事を、どうして冷静に受け止めることなどできるはずもなく、その御悲嘆は無理からぬ事とお見受けされる。
一品宮は、十四、五歳ぐらいでいらっしゃるので、すべてを今はご承知なさっていて、たいそうお悲しみである。帥宮(ソチノミヤ・一の宮、敦康親王のこと。)は、まだお若くて(この時十三歳)いらっしゃるが、ご気性は穏やかで、こちらが気が引けるほどご立派なお方であられるが、すべて事態をご承知なさっているご様子で、たいそう悲嘆にくれていらっしゃるのも道理と言える。
そして、そのお悲しみばかりでなく、東宮の位を異母弟の二の宮(敦成親王)に越えられてしまったことに落胆なさっていないはずがなく、あれやこれやとまことにおいたわしいことである。
☆ ☆ ☆
『 一日も早い停戦が待たれるが 』
トランプ大統領の登場で ロシアとウクライナの戦争に
停戦への道筋が ほんの少し開けそうな気がしてきた
しかし 同時に どういう形になるのかが問題だ
事の発端は ロシアによるウクライナへの侵攻によるのだから
現在の戦線を 停戦ラインとするのは無茶だと思う
と言って 2014 年のクリミア半島侵攻以前はもちろん
3年前の国境線でさえ ロシアは簡単に飲むまい
「攻め込めば領土を増やせる」 という例は作ってはならないが
難しいところだ 世界の英知を見せて欲しい
☆☆☆
『 ご利益を前借りした男 ・ 今昔の人々 』
播磨国印南郡に極楽寺という寺があった。
その寺に、一人の入道(ニュウドウ・正規の修行を経ずに出家した道心者。)が住んでいた。名を公真(コウジン)といった。
その公真は、彩色した三尺の地蔵菩薩の像一体を造り、その寺の内に安置して日夜に手厚く礼拝し、怠ることがなかった。
その事情を尋ねると、先年、公真は重い病に罹り、数日伏せっていたが、そのうちに寝ているかのように息絶えた。
すると、公真はただ一人で冥途に赴き、閻魔庁に着いた。見回すと、その辺りには一千万人の人がいて、皆厳しく責めさいなまれて泣き叫んでいる。その声は、雷が鳴り響くかのようである。
公真はそれを見て、恐ろしさのあまり気を失いそうになった。
すると、その時、一人の小僧がいるのに気付いた。荘厳な姿をしていて、罪人たちの中に交じって門の外を走り回っている。
公真は傍らにいる人に、そっと「あの小僧はどういう人ですか」と恐る恐る尋ねると、「あれは地蔵菩薩に在(マシマ)す」と教えてくれた。
公真はそれを聞くと、小僧の前に進み出て、地にひざまずいて申し上げた。
「私は思いがけず此処に召されました。願わくば、地蔵菩薩様、大悲の誓願をもって、私を許しお助け下さい。地蔵菩薩様のご利益をお恵みいただく以外に、此処から逃れて故郷に帰る方法がありません」と。
小僧は、公真の両手を取って仰せられた。
「輪廻生死すべき罪は、容易く許されるものではない。だが、汝の父である安芸国の厳島の神主の重正という者は、先年、我が姿の像を造り、開眼供養を行った。そのため、我は汝の父の重正をすでに導いている。また、汝等をも怠ることなく守っている。しかし、汝は前世の罪業により此処に召されたのである。だが、そうではあるが、我は汝を救ってやろうと思う」と。
そして、公真の手を引いて、官人の前へ行って訴え、小僧自ら公真を門の外に連れ出して、手をもって公真の頭を撫でて、「汝は速やかに人間界に帰り、深い信仰心を起こして三宝(仏・法・僧)に帰依して、専らに善を行い悪を止めて、再び此処に来ることがないように」とおさとしになった、と聞いたところで公真は蘇った。
それゆえ、公真は地蔵菩薩の像を造り熱心に供養し奉っているのだが、公真は、地蔵菩薩のご利益を前借りさせていただいたのであろうか。
☆ ☆ ☆
( 「今昔物語 巻第十七の第二十話」を参考にしました )
『 さあ 次は関税ですよ 』
初めての 日米首脳会談は
石破首相が 期待以上の対応をして下さった
しかし これは事の始まりであることを
忘れてはなるまい
第二弾は トランプ大統領の大好きな『関税』
大変な貿易赤字を抱えている 米国としては
是正を図りたいのは 当然と言える
ただ これを『関税』主体で 進めるとなると
多くの国で 混乱が起るだろう
わが国は 自由貿易が国益に繋がると思えるが
国や地域ごとに 複雑な制限があり
得に農産物の輸入関税では お米が700%以上
コンニャクは 書くのが恥ずかしいような「%」など
そうそう「自由貿易を」と 大見得を切れる状態ではないらしい
とはいえ 「お米を0%に」などは 出来ない相談でしょぅねぇ
☆☆☆
『 備蓄米放出決定 』
江藤農相が 備蓄米を放出すると発表した
まだ決まっていなかったのか と驚いたが
いろいろ手続きがあるそうで
現農相を 攻めるわけには行かないが
いかにも 遅すぎるような気がする
本気で米価高騰を 抑える気であれば
昨年の八月か九月には 実施すべきだったと思う
本音は お米の小売価格の 大幅下落を懸念したのだろう
現時点でも 本音のところでは 下落を望んでいない
と 思えて仕方がない
一年で二倍という価格高騰が 無茶だと思うのであるならば
来月からなどと のんびりしないで
3カ月程度連続で 大量の放出を続ければ解決する
生産者は すでに売却済みのはずなので
価格下落など 全然困らないはずですよ
備蓄米が無くなると困るって?
緊急であれば 海外のお米で十分ですよ
☆☆☆
『 天 空 に 舞 う 』
ご 案 内
小学三年生で出会った、啓介と早知子は、特別の仲好しから恋人へと変わっていきます。しかし、大学二年生の時に二人に悲劇が襲います。
失われた命とは、断ちきれぬ想いとは・・・、物語は、啓介を中心として展開していきます。
全編七十四回と若干長編ですが、ぜひ、ご一読いただきますよう案内申し上げます。