『 ニューヒロイン誕生 』
大阪国際女子マラソンで ニューヒロインが誕生した
小林香菜選手が その人で
24kmあたりで 先頭集団から落されたが
じりじりと追い上げ 残り800mあたりで
本命の鈴木優花選手を抜いて 2位でフィニッシュした
2時間21分19秒の好タイムで
自己ベストを 3分40秒更新した
優勝したエチオピアの選手には 勝負する場面がなかったが
結果としては あと19秒差まで追い上げていた
小林選手は 実業団一年生の23歳
大学時代は 早稲田のランニングサークルだったそうなので
まだまだ成長途上 今後が楽しみだ ガンバレ ガンバレ
☆☆☆
『 今は漕ぎ出でな ・ 万葉集の風景 』
熟田津に 船乗りせむと 月待てば
潮もかなひぬ 今は漕ぎ出でな
作者 斉明天皇 ( 万葉集は「額田王」)
( 巻1-8 )
にきたつに ふなのりせむと つきまてば
しほもかなひぬ いまはこぎいでな
意訳 「 熟田津(現在の松山市にあった港)で 船出しようと 月を待っていると 潮の具合も良くなってきた さあ 今こそ漕ぎ出そう 」
* この歌の作者は、万葉集では「額田王」となっています。ただ、左注には、山上憶良の「類聚歌林」からの引用として、「この歌は斉明天皇御製」である、記されています。
この歌の持つ雰囲気は、万葉集屈指の女流歌人とはいえ、額田王よりは、天皇の御製と言う方がぴったりくるように思うのです。
但し、斉明天皇の御製として、実際は額田王が作ったということは十分考えられます。
* この歌は、百済からの支援要請に応えるために、斉明天皇自らが出陣し、朝鮮半島に向かう途上、伊予国の熟田津から九州に向かって船出する時の状況を詠んだものです。一行には、中大兄皇子や額田王も加わっていたようで、万葉人の熱い息吹が伝わってくるような作品と言えましょう。
☆ ☆ ☆
『 国会始まっていますよ 』
昨日 通常国会が 招集され
石破首相が 施政方針演説を行った
それにしても テレビの報道量は 余りに少ない
フジテレビがらみ トランプがらみに 下回り
今朝の 私が見ている朝刊は
トップは「日銀金利引き上げ」で その横下に
一回り小さな活字で 首相「令和の列島改造」の見出し
国民や視聴者の 要望に応えるのが マスメディアだとはいえ
見出しの小ささに 複雑な気持ち
まあ わが国が 平和な証拠なのかもしれないが・・・
☆☆☆
私たちは、どのようにして情報を入手し、その情報をどの程度理解し消化していけるのかということは、日常生活を維持していく上で、大きな意味を持っています。
現在、世界の注目はトランプ米大統領に集中している感がありますが、その周辺から発信される情報に限定しても、正しく消化することは簡単なことではないようです。
テレビや新聞から得られる情報に限りますが、トランプ大統領が再任に至る選挙戦においても、真偽様々な情報が行き交っていたようです。
情報にも、誤った物が混在していることは、当然のことながら注意すべきなのは言うまでもありませんが、最近は、故意の偽情報、いわゆる「フェイクニュース」と呼ばれるような物が多出しているのは困ったものです。
今、テレビの最大の話題は、フジテレビに関するニュースです。
もちろん、私はその真相を知っているはずはなく、テレビと新聞のニュースをもとに勝手に推定しているだけなので、その点ご了解願いたいのですが、最初、このニュースを聞いたとき、「行儀の悪いタレントの事件だ」と思っただけでした。その後、高額の示談金が払われた(金額など正確ではないようですが)ということを聞いたときには、よほど悪質な事件で、示談で済ませて良いのかと感じました。さらに、フジテレビの社員も関わっている(会社は否定しているようですが)という段階になると、私などでも、「これは会社全体を揺るがす事件かもしれない」と思いました。
ところが、当事者と思われるフジテレビは、自らは当事者としての認識はなかったようで、「よくもあれほど」と思われるほどの記者会見を行ってしまい、遂に、水を掛ける程度では消えない状態になってしまったようです。
古来、諸葛孔明の時代から、「敵を欺き、自軍の弱点は隠しきる」ことが有効な戦略とされてきました。
しかし、現代の大方の国では、治世者は選挙人の目があり、企業には株主や顧客があり、経営陣には内外に対して然るべきモラルが課せられているはずです。
また、一人前の社会人であれば、社会のルールを守ることや、自らが自らに課している誇りというものもあるはずです。
書き並べることが恥ずかしいようなことを書き並べてしまいましたが、全容がある程度明らかにされるのもこれからですが、伝えられている状況を見る限り、いざ当事者になってしまうと、書き並べるのが恥ずかしいようなことさえ、行うことが難しいらしいことが見えてきます。
オーバーな表現ですが、この一年、こうした問題を隠している会社のニュースやドラマなどを、まんまと見せられ続けていたわけです。ましてや、この事件を全く知らない社員など殆どいないはずですから、そういう条件下で笑顔を見せながら仕事に取り組んでいた社員の心痛を思うと、胸が痛みます。
また、この事件で隠れがちになっているように思われますが、兵庫県政に関わるひどい状況も、何とか対策を考えていく必要があるように思われます。詳細は述べられませんが、明らかな偽情報が、堂々とまかり通っているのです。
情報伝達の手段の多様化が、私たちの生活に恩恵を与えてくれると同様に、いつの間にか私たちの情操が蝕まれているのではないかと、気になって仕方がありません。
『 政策金利引き上げ 』
日本銀行は 政策金利を0.25%引き上げて
0.50%にすると 発表
大手銀行は 預金金利の引き上げを表明し
まだ眼鏡を必要とする程度の 数字だが
金利のある時代への 第二歩目となった
ただ 貸出金利も 引き上げられることになる
さて 為替市場は どのような反応を示すのか?
☆☆☆
『 相当難しい文字でも多くの人が読めるようになり、かなり易しい文字でも殆どの人が書けない時代 』
「ばら」って、どう書きますか?
バラ、ばら、薔薇、このうちのどの文字を主に使うかということですが・・・。
「『薔薇』という字が書けますか」とか、「『薔薇』という字はこのように覚えます」などといった話を、テレビなどで聴くことがあります。いかに難しいかということだと思います。
私は漢字で書くことができませんので、手書きの時は「ばら」とひらがなで書きます。
最近目にする文章は、パソコンや携帯電話で打ち出されるものが多いためか、やたら難しい漢字が目立ちます。相当難しい文字でも多くの人が読めるようになり、かなり易しい文字でも殆どの人が書けない時代が来つつあるように思われます。
( 「小さな小さな物語」第一部 NO.4 より )
( 2008.12.14 投稿分 )
『 不愉快なニュースだらけ 』
フジテレビが大変
「紺屋の白袴」状態なのか マスメディアの本職にしては
あまりにもひどい 記者会見だった
不愉快な事件を どう収束されるのか
企業生命が掛っている ような気さえする
このニュースに 隠れ気味だが
兵庫県政も大変
がたがた状態だが こちらも どう収束に至るのか
幸い 県職員の方々のおかげで
県民の生活に 何の影響もないようだが・・
☆☆☆
『 蕪にまつわる奇談 ・ 今昔の人々 』
東国に向かう一人の男がいた。
いずれの国かは分らないが、ある郷に通りかかると、どうしたことか突然淫欲が起り、気がふれるほどに女が欲しくなり、どうしても心を鎮める事が出来ない。
辺りを見れば、ずっと畑が続いていて、青菜が生い茂っているばかりである。
十月のことなので、蕪(カブラ)の根が大きくなっていた。
この男、急いで馬から降りると、その畑に入って、蕪の根の大きなのを一つ引き抜いて、刀で穴を彫り、その穴に交接して思いを遂げた。その蕪の根は、そのまま畑の中に投げ棄てて、過ぎ去っていった。
その後、畑の持ち主は、青菜を収穫する為に大勢の下女や、まだ幼い女子供なども連れて来て、青菜を収穫していたが、十四、五歳ほどでまだ男を知らぬ娘が、一人で垣根の辺りで遊んでいたが、あの男が投げ棄てていった蕪を見つけた。
「穴を彫っているいる蕪だなんて、なにかしら」などと言いながら、しばらくもてあそんでいたが、しなびたこの蕪を掻き削って食べてしまった。
やがて、収穫を終えた一同は引き上げていった。
この後ほどなくして、この娘は何とはなく気分がすぐれないようで、食事も進まず、病気らしいので、「どうしたのだろう」などと心配しているうちに、何と妊娠していたのである。
父母は大変驚き、「お前はいったい何をしたのだ」と責めて問いただしたが、娘は、「わたしは、男の人のそばに寄った事もないわ。ただ、いついつの日、ひからびた蕪を食べたことがあり、あれから体調が悪くなったの」と言ったが、父母は納得出来ず、家の者や使用人などに尋ねたが、娘が男と逢っているような気配は全くなかった。
不思議に思いながらも、いつしか月満ちて、苦しむ事もなく玉のような男の子を生んだ。
こうなったうえはどうすることも出来ず、父母はこの子を育てていた。
一方、東国に向かったあの男は、その国で数年過ごし任務を終えて上京することになり、大勢の供を引き連れて帰る途中、例の畑の所を通り過ぎようとしたが、あの娘の父母も、十月の頃なので、青菜を収穫しようと使用人などと共に畑に出ていた。
男は、その畑の横を大きな声で従者と話しながら通りかかった。
「おお、そうだ。先年、東国に下るときもここを通ったが、どういうわけか、にわかに情欲が起きて、どうにも辛抱出来なくなって、この畑に入って、大きな蕪を一つ取って、それに穴を彫って、それでもって思いを遂げて、それをこの畑の中に投げ棄てていった事があったなあ」などと、大声で話すべきことでもないような事を話していた。
ところが、畑の中にいた娘の母親は、それを聞くと、娘が言っていた事を思い出して気にかかり、畑から飛び出すと、「もし、もし」と呼びかけた。
男は、蕪を盗んだ事を咎められるのだと思って、「いやいや、今のは冗談ですよ」と言って、立ち去ろうとしたが、母は、「とても大事な事があります。何としてもお聞きしたい事があります。どうぞお話し下さい」と、泣きそうな声で言う。
男は、「何かわけがあるのだろう」と思い、「別に隠すほどの事でもありません。それほど重い罪を犯したとも思っていませんが、何分、凡夫の身ですので、確かに、これこれの事がありました。それを、どういうわけか、つい口にしてしまったのです」と話した。
母はこれを聞くと、泣きながら男の手を取って家に連れて行こうとした。男は不審に思いながらも、何故か拒絶も出来ず、家に連れられていった。
家に着くと母は、「実は、然々の事がありましたので、その子供とあなたとを見比べようと思ったのです」と言って、その子を連れてきたが、見れば、この男と露ほどの違いもないほど似ていた。
その時、男も深く心が打たれ、「このような前世からの因縁もあるのですねぇ。これから、どうすればよいでしょうか」と尋ねた。
母は、「もはや、あなたのお心しだいです」と言うと、子供の母を呼んで会わせたが、身分の低い者ではあるが、とても美しい。年も二十歳ほどである。子供も五、六歳でかわいらしい男の子である。
「私は、京に帰ったところで、父母も親類もいない。それに、これほど深い因縁で結ばれているのであれば、このお方を妻にして、ここに留まることにします」と答えた。
そして、男はそのままその地に残り、その娘を妻として住みついたという。
まことに奇怪な話ではあるが、こういう前世からの縁もあるのかもしれない。
☆ ☆ ☆
( 「今昔物語 巻二十六の第二話」を参考にしました )
『 イチローさん 米国野球殿堂入り 』
イチローさんが 日本野球の殿堂入りに続き
米国野球でも 殿堂入りを果した
もちろん 日本人で初の快挙だ
満票でなかったことが残念 という声もあるが
そのような事は 大した問題ではないと思う
むしろ 投票権のある記者400人のうち
1人だけが 支持しなかったようで
むしろ その人のことを心配してしまう
イチローさんは 日本でも7年連続首位打者という記録があり
日米それぞれで これほどの成績を挙げる選手は
再び 登場することがあるのだろうか
☆☆☆
トランプ氏が第47代大統領に就任し、4年の期間をおいて第二次トランプ政権がスタートしました。
アメリカの首都ワシントンは、極寒に襲われていて、異例の屋内での就任式になりましたが、映像を見る限り、熱気に満ちあふれたものであったようです。
トランプ氏の様子や、演説する姿も、1回目の時よりも落ち着いているように見えました。
就任式には、さまざまな人が招待されているようですが、IT業界の重鎮方がそろい踏みしているような映像には、アメリカという国の底力のようなものを感じました。
演説は、「アメリカの黄金時代が今から始まる」という言葉から始まりました。
その後には、「アメリカが享受すべき物を他国に奪われてきた」といった内容の演説が続き、相当強引な政策が予測されるような部分が少なくないような気がしました。
まず、前政権下の政策をことごとく変えていくと発言し、それは、国際的な取り組みにも及ぶようです。
また、事前に表明していたように、100件を超える大統領令に即座に署名するとして、会場で書類に署名していくパフォーマンス見せていました。
演説の内容の意味するところや、署名された大統領令の内容については、順次明らかになっていくでしょうが、現在判明している幾つかを記してみます。(本稿は、21日のお昼に書いています。)
* アメリカファースト(米国第一主義)が最優先。
* 不法移民対策にただちに取り組み、南部国境に軍隊を派遣する。
* 出生地に基づき市民権を付与する「出生地主義」の見直しに着手する。
* 各国から大きな関心が持たれている「関税」については具体的に触れることはありませんでしたが、米国の利益優先を貫き、「外国歳入庁」を設置する。
* 電気自動車の義務化を撤回する。
* エネルギー価格を押えるため、化石燃料を「掘って掘って掘りまくる」。
* WHO(世界保健機関)、パリ協定(地球温暖化対策の国際的な枠組み)からの脱退。
* パナマなどには触れていましたが、ロシア・ウクライナ問題には直接触れませんでした。その真意は分りませんが、おそらく間接的に意識してでしょうが、「私たちの成功は、勝利する戦いだけでなく、終結させる戦争、そして何よりも参加しない戦争によって測られる」と述べています。さらには、「かつてない世界最強の軍隊を作り上げる」とも述べています。
以上の他にも、次々と施策が進められるのでしょうが、おそらく、わが国にも直接影響を与える物も出てくることでしょう。
大統領令が出されたからといって、即座に実現するものではなく、それなりの手続きも必要でしょうし、予算を伴う物など議会の承認が必要な物もあります。また、それぞれの施策なり、脱退や廃棄が、どれだけの国民や世界の人々に幸をもたらすのか、犠牲を強いるのかは分りませんが、言葉は分らなくても、少なくとも演説の迫力は十分に感じられました。
そして、私が最も強く印象づけられたことは、『常識の革命』という言葉でした。
「常識が通じない」と感じることがあるだけに、この大統領の発言に、米国社会を、さらには国際社会を大きく変えようという意識を感じました。
トランプ大統領は、選挙中の銃撃事件にも触れて、「米国を再び偉大な国にするために、私は神に救われたのだ」と述べています。この言葉が本心からのもであり、偉大な米国がその他の国々にも恩恵をもたらす国であり続けてくれることを祈り、トランプ時代の4年間に、わが国も逞しくなっていく必要があると痛感しました。