『 好天の一日 』
当地は 今年になって 一番暖かだった
朝は結構冷え込んだが 日中は春を思わすほどの陽気だった
関東は寒かったようだが 全国的に暖かで
大学入学共通テストも 前半部分は無事に行われたようだ
わが家の庭も 枯れ木枯れ草が賑わっているが
今日は少しばかり 刈り取ることが出来た
あと数日は こうした陽気らしい
大寒に向かうこの時期に ありがたいことだ
☆☆☆
『 トランプ氏と習氏が電話会談 』
トランプ次期大統領と 習近平国家主席が
17日に 電話会談をしたとの報道
大統領就任を控えての 慌ただしい会談だが
今行うだけの 意味があるのだろう
難問山積みの 米中関係が
一度の電話会談で どうなるわけでもないだろうが
米中間の軋轢は さらに増すことが懸念されているだけに
トランプ氏の就任前の意思疎通は 必要だろう
現在の世界にとって 米中間の安定した関係確立は
何よりも望まれる
世界は固唾を呑んで 見守っている
☆☆☆
キャットスマイル
微笑みをありがとう
全体で十二回の中編の小説です。ぜひ、ご覧下さい。
『 鎮魂の一日 』
阪神淡路大震災から 30年が過ぎた
神戸市を中心に 各地で鎮魂の行事が行われた
深刻な被害を受けた 方々に比べると
かすり傷ほどの 被害だったが
阪神高速道路が 倒れる姿や
その後数か月間の街の様子は 今も思い浮かんでくる
街は蘇ったが 人の心は 同じように行かないようだ
合 掌
☆☆☆
『 天竺から来た天狗 ・ 今昔の人々 』
天竺に大変優れた天狗がいた。
天竺(印度)で学ぶ事がなくなったのか、震旦(中国)に渡ろうとして飛び立ったが、海の水の一筋が、
『 諸行無常 是生滅法 生滅々已 寂滅為楽 』
( ショギョウムジョウ ゼショウメッポウ ショウメツメツイ ジャクメツイラク )
「 万物の無常なることは 必然の法則であるが 生滅変化の法を超越して初めて涅槃に達し 安楽自在の境地を得る・・・涅槃経の一部 」
と鳴っているので、天狗は、「海の水がこのような尊く深遠な法文を唱えるはずがない」と不思議に思い、「この水の正体を突き止めて、邪魔をしてやらねばならない」と思って、水の音を追っていったが、震旦に至っても、まだ同じように鳴っている。
震旦を過ぎて、なお追っているうちに日本の境の海まで来たが、なお鳴っている。
そこから、筑紫の波方(博多)の津を過ぎ、文字(門司)の関まで来て聞いてみると、少し声が大きくなっている。
天狗はいよいよ怪しく思い、水からの声を追っていくと、国々を過ぎて淀川の河口まで来た。さらに大きくなっている声を追って、淀川から宇治川に至り、さらに川上に上っていくうちに近江の湖に入った。さらに大きくなった声を尋ねていくと、比叡山の横川(ヨカワ・東塔、西塔と共に比叡山三塔の一つ。)から流れ出ている一筋の川に入ったが、法文を唱える声はさらに大きくなり耳を塞ぎたいほどである。
川の上流を見ると、四天王や諸々の護法童子がいて、川の水を護っている。これを見た天狗は、驚いて近くに寄ることも出来ない。不審に思いながら隠れて声を聞いていたが、恐ろしくて仕方がない。
しばらくそうしていると、それほど法力がなさそうな天童子が近くにいるので、天狗は恐る恐る近寄って、「この川の水が、このように尊く深遠な法文を唱えているのは、どういうわけでしょうか」と尋ねた。
天童子は、「この川は、比叡山で学ぶ多くの僧の厠からの水の流れ道になっています。そのため、このように尊い法文を水も唱えているのです。それで、このように天童子もお護りしているのです」と答えた。
天狗はこれを聞いて、「声のもとを邪魔してやろう」という心がたちまち消え失せてしまった。「厠から流れ出た水でさえこのように深遠な法文を唱えている。いわんや、この山の僧たちはどれほど尊いのだろうか。されば、我もこの山の僧になろう」と誓うと姿を消してしまった。
さて、その後、この天狗はどのような修行をしたのだろうか。
宇多法皇の御子に、兵部卿有明親王(正しくは、醍醐天皇の第七皇子。)と言う人がいらっしゃるが、その北の方の御腹に宿って生れたのである。
そして、誓いの通り、比叡山の僧となり、延昌僧正の弟子となり、僧正にまで昇られたが、名前を明救(ミョウグ)と申される。
このように、たいそうな霊験をお持ちのお方には、不思議な前世があるものなのだろうか。
☆ ☆ ☆
( 「今昔物語 巻二十の第一話」を参考にしました )
『 ガザ地区の停戦合意 』
イスラエルとハマスの間で 停戦が実現する
6週間の一時的なもので 19日に発効する
停戦が完全に守られ 本格停戦に繋がることを 切に祈りたい
大喜びしている 住民の姿が 報道されていたが
その背景の 廃墟かと思うような光景に 胸が痛む
この人たちの生活基盤を どう復興させるかなど
まだ 先の先ということだろう
それぞれに 大義名分があるのだろうが
戦争の代償は あまりにも大きい・・・
☆☆☆
『 ユン大統領 遂に逮捕 』
混乱が続く 韓国の政情
遂に ユン大統領が逮捕された
現職大統領の逮捕は 史上初のことらしい
弾劾裁判が 始まっているようだが
今回は 内乱容疑 だそうだ
他国とはいえ 最近隣の国だけに
一日も早い 政情の沈静化を期待したい
☆☆☆
『 「雪」も重要な舞台装置になっている 』
遙か昔、古代文明が生れたとされる所は暖かい地方のようで、古代人にとって、厳しい寒さや雪深い土地はやはり生活がしにくかったのでしょうね。
( 中略 )
多くの日本人の郷愁が北国を向いているのは何故なのでしょうか。
それは、歌謡曲に歌われるのが、北に向かうものが、南に向かうものに比べて圧倒的に多いことから分るのですが、その魅力は何なのでしょうか。
人の心をつかむ重要な要素である、淋しさや、切なさや、哀愁などが、北国に似合うからかもしれませんが、「雪」も重要な舞台装置になっているように思うのです。
( 「小さな小さな物語」第一部 NO.18 より )
( 2009.01.25 投稿分 )
『 ガザ停戦合意か? 』
ガザ地区の停戦をめぐり
イスラエルが 仲介国と停戦案に合意した との報道
ハマス側の 回答を待っているとのこと
この種の報道は これで何回目かと マユツバの気もするが
今回は トランプ次期大統領の影響が 見え隠れする
トランプ氏の 大統領就任前の 過激な発言には
賛否さまざま と思われるが
本件に関しては その影響力を 存分に利用して
ぜひ 実現に向かって欲しい
☆☆☆
『 山の嵐の寒けくに ・ 万葉集の風景 』
み吉野の 山の嵐の 寒けくに
はたや今夜も 我が独り寝む
作者 文武天皇
( 巻1-74 )
みよしのの やまのあらしの さむけくに
はたやこよひも あがひとりねむ
意訳 「 み吉野の 山おろしの風が 寒いのに もしや今夜も 独りで寝るのだろうか 」
* 作者の第四十二代文武天皇(モンムテンノウ・即位前は軽皇子)の父は、草壁皇子です。
草壁皇子は、天武天皇の第三皇子で、母は持統天皇です。両親の、とりわけ持統天皇の期待を一身に担って、早くから政務に関わっていましたが、即位することなく、二十八歳で崩御しました。
その後は、持統天皇にとっては孫に当たる軽皇子の成長を待ち続け、十五歳になるや譲位し、文武天皇が誕生しました。
しかし、その文武天皇も在位十一年ほどで、二十五歳の若さで亡くなっています。
* 掲題歌の題詞には、「大行天皇 吉野宮に幸(イデマ)せる時の歌」とありますので、吉野に行幸した時の歌だと分ります。
なお、大行天皇(ダイギョウテンノウ)というのは、天皇が亡くなった後、まだ諡号が決められていない場合に使われます。ここでは、文武天皇を指しています。
* 掲題歌は、ごく分りやすい状況を歌っていますが、実は、吉野は、持統天皇は三十一回も行幸しているという特別な土地なのです。
文武天皇にとっても、この地は格別の意味を持っていたでしょうし、単なる儀礼訪問というより、何かの願いなり決断を胸に抱いていたのかもしれません。
また、古代人は夜を現代人以上に、畏れ、不吉といった感情を抱いていたようですし、「独り寝」も、単なる寂しさではなく、居城を離れている不安も加わっているのかもしれません。
後見者はいたとしても、まだ若くして即位した天皇の孤愁のようなものが聞こえてくるような気がするのです。
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