『 一日も早い停戦が待たれるが 』
トランプ大統領の登場で ロシアとウクライナの戦争に
停戦への道筋が ほんの少し開けそうな気がしてきた
しかし 同時に どういう形になるのかが問題だ
事の発端は ロシアによるウクライナへの侵攻によるのだから
現在の戦線を 停戦ラインとするのは無茶だと思う
と言って 2014 年のクリミア半島侵攻以前はもちろん
3年前の国境線でさえ ロシアは簡単に飲むまい
「攻め込めば領土を増やせる」 という例は作ってはならないが
難しいところだ 世界の英知を見せて欲しい
☆☆☆
『 ご利益を前借りした男 ・ 今昔の人々 』
播磨国印南郡に極楽寺という寺があった。
その寺に、一人の入道(ニュウドウ・正規の修行を経ずに出家した道心者。)が住んでいた。名を公真(コウジン)といった。
その公真は、彩色した三尺の地蔵菩薩の像一体を造り、その寺の内に安置して日夜に手厚く礼拝し、怠ることがなかった。
その事情を尋ねると、先年、公真は重い病に罹り、数日伏せっていたが、そのうちに寝ているかのように息絶えた。
すると、公真はただ一人で冥途に赴き、閻魔庁に着いた。見回すと、その辺りには一千万人の人がいて、皆厳しく責めさいなまれて泣き叫んでいる。その声は、雷が鳴り響くかのようである。
公真はそれを見て、恐ろしさのあまり気を失いそうになった。
すると、その時、一人の小僧がいるのに気付いた。荘厳な姿をしていて、罪人たちの中に交じって門の外を走り回っている。
公真は傍らにいる人に、そっと「あの小僧はどういう人ですか」と恐る恐る尋ねると、「あれは地蔵菩薩に在(マシマ)す」と教えてくれた。
公真はそれを聞くと、小僧の前に進み出て、地にひざまずいて申し上げた。
「私は思いがけず此処に召されました。願わくば、地蔵菩薩様、大悲の誓願をもって、私を許しお助け下さい。地蔵菩薩様のご利益をお恵みいただく以外に、此処から逃れて故郷に帰る方法がありません」と。
小僧は、公真の両手を取って仰せられた。
「輪廻生死すべき罪は、容易く許されるものではない。だが、汝の父である安芸国の厳島の神主の重正という者は、先年、我が姿の像を造り、開眼供養を行った。そのため、我は汝の父の重正をすでに導いている。また、汝等をも怠ることなく守っている。しかし、汝は前世の罪業により此処に召されたのである。だが、そうではあるが、我は汝を救ってやろうと思う」と。
そして、公真の手を引いて、官人の前へ行って訴え、小僧自ら公真を門の外に連れ出して、手をもって公真の頭を撫でて、「汝は速やかに人間界に帰り、深い信仰心を起こして三宝(仏・法・僧)に帰依して、専らに善を行い悪を止めて、再び此処に来ることがないように」とおさとしになった、と聞いたところで公真は蘇った。
それゆえ、公真は地蔵菩薩の像を造り熱心に供養し奉っているのだが、公真は、地蔵菩薩のご利益を前借りさせていただいたのであろうか。
☆ ☆ ☆
( 「今昔物語 巻第十七の第二十話」を参考にしました )
『 さあ 次は関税ですよ 』
初めての 日米首脳会談は
石破首相が 期待以上の対応をして下さった
しかし これは事の始まりであることを
忘れてはなるまい
第二弾は トランプ大統領の大好きな『関税』
大変な貿易赤字を抱えている 米国としては
是正を図りたいのは 当然と言える
ただ これを『関税』主体で 進めるとなると
多くの国で 混乱が起るだろう
わが国は 自由貿易が国益に繋がると思えるが
国や地域ごとに 複雑な制限があり
得に農産物の輸入関税では お米が700%以上
コンニャクは 書くのが恥ずかしいような「%」など
そうそう「自由貿易を」と 大見得を切れる状態ではないらしい
とはいえ 「お米を0%に」などは 出来ない相談でしょぅねぇ
☆☆☆
『 備蓄米放出決定 』
江藤農相が 備蓄米を放出すると発表した
まだ決まっていなかったのか と驚いたが
いろいろ手続きがあるそうで
現農相を 攻めるわけには行かないが
いかにも 遅すぎるような気がする
本気で米価高騰を 抑える気であれば
昨年の八月か九月には 実施すべきだったと思う
本音は お米の小売価格の 大幅下落を懸念したのだろう
現時点でも 本音のところでは 下落を望んでいない
と 思えて仕方がない
一年で二倍という価格高騰が 無茶だと思うのであるならば
来月からなどと のんびりしないで
3カ月程度連続で 大量の放出を続ければ解決する
生産者は すでに売却済みのはずなので
価格下落など 全然困らないはずですよ
備蓄米が無くなると困るって?
緊急であれば 海外のお米で十分ですよ
☆☆☆
『 天 空 に 舞 う 』
ご 案 内
小学三年生で出会った、啓介と早知子は、特別の仲好しから恋人へと変わっていきます。しかし、大学二年生の時に二人に悲劇が襲います。
失われた命とは、断ちきれぬ想いとは・・・、物語は、啓介を中心として展開していきます。
全編七十四回と若干長編ですが、ぜひ、ご一読いただきますよう案内申し上げます。
『 停戦へ一歩踏み出せるか? 』
トランプ大統領とプーチン大統領が
ロシアによるウクライナ侵攻について
戦争終結への協議を 電話で行ったと伝えられている
そうそう簡単には 行くまいが
ロシアが 相当のダメージを受けていることは 確からしい
ウクライナは支援頼りだが 死傷者の被害は厳しい状況だ
一時的な停戦に踏み出す第一歩は 停戦ラインの設定だろうが
両国の メンツと実利を調整するのは 大変だろう
しかし 両国共に 命の尊厳を考えれば
メンツも実利も 大幅に譲歩するところに来ているのではないだろうか
何とか第一歩が踏み出せるよう トランプ大統領の豪腕に期待したい
☆☆☆
『 煙立つ見ゆ ・ 万葉集の風景 』
春日野に 煙立つ見ゆ 娘子らし
春野のうはぎ 採みて煮らしも
作者不詳
( 巻10-1879 )
かすがのに けぶりたつみゆ おとめらし
はるののうはぎ つみてにらしも
意訳 「 春日野に 煙が立っているのが見える 乙女たちが 春の野のうはぎ(ヨメナ)を 摘んで煮ているのだろう 」
* 「巻10」に収められている歌のほとんどは、作者名が記されていません。この歌もその一つです。
* 歌の内容は極めて平易で、春の日の、のどかで平和な様子が描かれています。
春日野が舞台ですから、詠み人は、奈良の都で生活する比較的豊かな人、あるいは、かなり高貴な人なのかもしれません。
描かれている情景に何の意外性もありませんが、のびのびとした乙女たちの生活ぶりが映し出されているように思われます。
☆ ☆ ☆
『 大谷さんのニュースが増えてきた 』
大谷翔平選手のニュースが 増えてきた
山本由伸選手に加え 佐々木朗希選手も加わり
さらに 日本での開幕とも重なって
テレビでは 大谷選手の姿が連日報じられそうだ
どうやら ワイドショー番組の主役は
トランプさんから 大谷さんへ 交替かな!?
☆☆☆
『 スーパーボウルは凄い 』
米アメリカンフットボールの
スーパーボウルを ニュースで見た
ごく断片的だが やはり凄い
米国全土が熱狂し テレビ視聴者が
1億数千万人というのも 分る気がする
今年は トランプ大統領も観戦していたが
多忙の中で 精力的な行動に
こちらの方も 凄さを見せつけられたような気がする
☆☆☆
『 「病気は気から」と励ますことも大切でしょうが、気の持ち方がすべてのような考え方には納得出来ません。 』
病がどこからやって来るのか知りませんが、必ずしも、心の在り方や精神的なものだけで起きるものではないと思うのです。
「病は気から」と励ますことも大切でしょうが、気の持ち方がすべてのような考え方には納得出来ません。第一、「病は気から」という言葉が立派なように取られがちですが、考えてみれば、病気という字を少し読み変えただけなのですよ。
病気は、厳然としてあるのです。
( 「小さな小さな物語」第一部 NO.40 より )
2009.04.07 投稿分