マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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ヒルホテルサンピア伊賀の法要膳

2016年08月04日 09時01分29秒 | ぽつりと
お寺より移動して四十九日法要の膳をよばれる。

場所は何年か前にも泊まったことがある「ヒルホテルサンピア伊賀」だ。

叔父さんの三十三回忌にお寺さんで法要。

平成21年11月8日のときも利用した会席の場である。

なお、宿泊したのは同年の12月31日から明くる年の正月元旦だ。

今回の会席の場には九品寺住職も同席する。

お通夜に葬儀のときもそうだった。

甥っ子二人の計らいは信仰心。

毎月のお勤めもあそうだが、会席の場にも尽くされる。

最初に出された前菜。

黄色い椀に柿を模した椀の二品。

美味しいが右の料理は心臓負担がある塩分量が多し、である。



造りもの、煮物、菜の和え物もあればシンジョの椀もある。

どれもこれも美味しくいただくサンピア伊賀の懐石膳に分厚く切った牛肉が出てきた。



野菜も盛った牛肉は伊賀牛ではないが、国産牛ですと会席担当者が伝えてくれた。

間違ってもここで伊賀牛ですといえば、偽装になる。

偽装はもってのほかなのだ。

その国産牛をバターで脂を敷いた石で焼く。

火の勢いがついてジュージュー。

シオ・コショウではなくタレに浸けていただく。

口の中で溶けるように消えていった国産牛。

感動するぐらいに、とても美味しいのだ。



2匹のエビの天ぷらは揚げたてほくほく。

プリプリ感がたまらない。

ナスビやシシトウもできたての揚げたて。

サクサク感が嬉しい。



食は大いにすすんで白ご飯はパクパク。



最後に出たデザートも完食した。

(H27.11.12 SB932SH撮影)

四十九日法要in伊賀市守田の九品寺

2016年08月04日 08時35分53秒 | ぽつりと
叔母のふーちゃんが亡くなって四十九日を迎えた。

仏さんになったふーちゃんの遺骨は先に亡くなっている叔父さんの墓石に入る。

集まった親族は葬儀と同じ参列者。

数えて全員の8人だ。

9月29日の葬儀を終えて一か月以上。

四十九日の法要は先祖代々の墓石がある三重県伊賀市守田にある天台真盛宗袖合山九品寺だ。

生前、先祖供養に度々訪れたことがあるお寺さん。

始めてきた頃はいつだったか覚えていないが、古い寺院だと思っていた。

平成11年に本堂は建て替えられて美しくなった。

天井から吊り下げていた嫁入りの籠も綺麗になった。

建て替えられるまでの本堂にも安置していた中将姫座像がある。

奈良県葛城の當麻寺は中将姫が一夜にして織ったとされる當麻曼荼羅図で名高いお寺である。

実は、伊賀の九品寺には厨子に納められた中将姫座像があるのだ。



台座に「理岳清信居士十七回忌菩提のために黄金一枚を以って造る 寛保元年(1741)文月(旧七月)中旬 當麻寺に於て 弘実」の文字があるそうだ。

寺伝によれば、本木像は當麻寺安置像とよく似ているという。

が、なんとなく顔相が違うように思える。

本堂を離れ、墓地門の傍らに小堂がある。

格子窓から拝見した仏像は釈迦如来涅槃像である。



「九品寺の寝釈迦さん」と親しみを込めた名で呼ばれる涅槃の姿である。

幾度も同寺を訪れていたが、格子窓を覗くこともなかった。

これまで奈良大和の行事取材で涅槃を表現した数々の掛軸を拝観したことがある。

大きな涅槃寝像は今回の法要で始めて知った。

住職による四十九日法要は本堂で行われた。

次がお骨入れだ。

墓石を動かして内部に納めたお骨。

塗りのお骨いれであれば風化しない。

素焼きのお骨いれでないと・・と話す住職。

塗りのお骨入れから取り出したお骨は布で包まっていた。

その状態で納めて水焼香。

墓石に三度、菩提の塔婆に一度の水をシキビに浸けてかける。

その墓石から少し離れた場に先祖代々の墓がある。

古いものだと昔から云われていたが、じっくり眺めることもなかった墓石の年号。



江戸時代のものでわりあい明確だった年号は文化元年(1804)、天保二年辛卯(1831)、寛政六年(1794)、宝暦五年亥(1755)である。

他にも文化、文政(1818~)に天明年間(1789~)もある。

宝暦五年の墓石が先祖代々の最古。

今から261年も前のことだ。

先代住職は分家である私を十六代目と云っていた。

仮に一代が20年として単純計算すれば320年で最古の宝暦年と一致しない。

過去帳はあっても墓石はある時代に寄せられたそうだ。

ほとんどが無縁仏になろうとしていた先祖の墓石群。

「散在したものもあった」と、当時話してくれた先代住職の言葉を思いだす。

(H27.11.12 SB932SH撮影)