昨今のエンジン、燃費と排ガス対策の為に直噴ターボそして
ダウンサイジングが主流となっており触媒直後からの排気系チューニングは
より高温耐熱素材の選定が重要と考えてます。
因みに古巣HKSさんのホームページから ↓
https://www.hks-power.co.jp/product/exhaust/point/point_02.html
SUS304 一番ポピュラーなマフラー素材。
本来はインテリア関係の化粧材です。
通常は1.5mm厚を使用しますがここ最近はより肉薄の1.0~1.2mmの軽量バージョンも
あります。
LOTUS用のMF01にて15年前に初めて専用部材を手配して開発しましたが
その後1.5mm厚に変更されたようです。
SUS304は比較的熱膨張率が高いのでABARTHやTwinair用のように
3分割構成の長物はエンジン停止後にパイピング全体の収縮時の金属音がします。
全体で10mm~20mm位収縮を繰り返しているのでフレキシブルパイプの
役割は重要ですね。
SUH409 要するに鉄分の添加率がSUS304と比べると多め
熱膨張率に優位ですが耐腐食性能は若干劣るので耐熱塗装の品質管理は重要なポイント
20年前から1.2mm厚素材が規格品としてあったので当時としては軽量化メリットが
高かったです。
SUS304とSUH409のハイブリットにサウンドメイキングの単筒レゾネーター仕様にて
ALFA147用にて製作してました。
テールエンドデザインにも拘って何回も実走テストを繰り返したのが懐かしい思い出・・
同じくクラシックMINI用のフロントパイプもSUH409の塗装仕様です。
ADVANTEX こちらも20年位前に採用された吸音素材
短繊維ガラスウールとの差別化メリットが高く
繊維自体が連続1本で繋がっているので耐久性が高く900~1000℃の高温に耐える
優れモノなんですが
より乾いた高音サウンドを求めると若干不満な点もあるので
ステンレスウールと組み合わせたり・・
チタンウールやインコネルウール等検討したいのですが
かなり高価になるのが課題です。
MT-DRACO的には基礎研究を行うほどの余裕はないのですが
より高性能マフラー開発目的に既存の素材を上回るモノをお勉強中・・・
耐熱温度1200~1600℃・・・
新規試作プロトにてモグラ叩きをしてみたり・・・
1台の車をトータルで纏め上げるとなると単一製造メーカーさんに
丸投げ依頼では本当のホンモノは出来ませんので・・・
今週はABARTHエキマニ試作プロトの検討です。
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