GMの破綻を受け、連載します。最後に当方とGMの関わりがあります。
Alfred P.Sloan, Jr.といえばGM中興の祖だ。モデルチェンジとフルライン(時間と種別)のマーケティングでGMを大きくした。その後、ずっとアメリカのブルーチップ(優良会社)であり、「GMにとって良いことはアメリカにとって良いことだ」(「レッドムーン・ショック」にもとGM社長のウィルソン国防長官の発言とある)とまで言った歴史もある。(似通った冗談だがテキサス人の小話があり「テキサスは大きい、アメリカより大きい」というのがある)<o:p></o:p>
モデルチェンジとフルラインの成功体験は1950年代のモータリゼーションにより更に強固になったが、この「自動車ばなれ(量の減少)」と「小型車志向(質の転換)」について行けず、最後まで大型で利益率の高い車に固執せざるを得なかったのは教訓である。<o:p></o:p>
次に、古い歴史と77年年間も世界首位に裏打ちされた実績が高い年金(負債の将来化)を積み重ねた。GMというブルーチップの企業としての位置づけが会社機構を内部から疲弊させるという現象を呼んだのではないか。<o:p></o:p>
失敗体験として1960年にフォルクスワーゲンビートルとポルシェ911にならった革新的なリアエンジンのコルベアを発売したが、サスペンション技術が伴わず、欠陥車騒動に発展したのがトラウマになり、以降はいよいよ保守的さが増した感を受ける。(このコルベアもきちんと作れば名車となったろうに。クライスラーのエアフロー、トヨタのスピンドルシェイプ・クラウンなどと並ぶ、革新過ぎた「問題作」である)その反動でかいよいよ保守的に転向し、前輪駆動(FWD)も当初はキャデラック(大きく重いので)くらいしか無かった。<o:p></o:p>
今回のGMの破綻は車が売れなくなったこともあろうが、1978年の955万台をピークに、今もそれほど低下していない。問題は「需給ギャップ」で生産設備の過剰、人件費・保険・年金コストの増大、商品の陳腐化(儲かる大型車とSUV偏重)は明らかだ。社会とともにGMも「歳をとった」のであろう。老舗の料亭は、いくら古い、高い、時代遅れだといわれても、贔屓のお客(こちらも歳をとる)のために変えられないというのと同じだ。<o:p></o:p>
その反対に昔のGMは凄かった。未来志向の1939年のニューヨーク博覧会でフューチャーラマ(Futurama) http://morrischia.com/david/portfolio/boozy/research/futurama.html ) が高名で、ディズニーのシナリオ型ライド(移動するシートで色々な展示が展開するもの)のおおもととなった。この中でGMは1960年にautomated highway systemができるとある。高速道路と郊外大型開発(高層建築と緑)が輝かしく描かれている。( http://www.youtube.com/watch?v=74cO9X4NMb4 は貴重な映像です 映像の最後にGMと出るのが印象的です)<o:p></o:p>
成長するアメリカと今のアメリカの対比を感じます。これがGMの力だったのでしょう。<o:p></o:p>
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(追記:アメリカでは、シカゴ コロンバス博覧会(1893)も古典的で記念碑的である。http://en.wikipedia.org/wiki/World's_Columbian_Exposition そのうち書こう)