都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

「世間さまが許さない!」(岡本薫)、「思考停止社会」(郷原伸郎):守るべきものと課題

2009-06-26 19:17:36 | 世情

 「世間~」はもと官僚で政策研究大学院の教授。「多用性を前提とし行動をルールで管理するのが欧米型の自由と民主主義」で「みんなが同じモラルの共有を前提とする日本的モラリズム」を世間さま主義としている。この「世間様主義」からの「日本人論」である。その前提には、欧米の様式は、日本には向かないのではという疑いから出ている。「恥」の文化の側面だ。また面白いのが「水戸黄門」で「日本的モラリズム」の象徴と実行力で「官僚」に繋がるというのだが牽強付会な感がする。「日本的モラリズム」の崩壊として、自由・民主主義(というよりエコノミック・グローバル主義)とモラルの多様化等を「うつろい」としている。その移ろいをとりまとめるのがコモンローの提案だが、違和感がある。全体に切口とそのつながりの明示に不足がある。なお、モラルは知見として面白いが、グレゴリ青山の「ナマの京都」で「そんなことしたら近所の人に嗤われるえッ」( http://www.amazon.co.jp/%E3%83%8A%E3%83%9E%E3%81%AE%E4%BA%AC%E9%83%BD-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%82%B4%E3%83%AA%E9%9D%92%E5%B1%B1/dp/4840111146 )のほうが、実地で面白い。法制度より地域社会でのつながり(Social Capital)が大切になろう。いうならば、この本はグローバリズムとローカリズムの狭間から整理をした方が分かりやすかったのではと思われる。<o:p></o:p>

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 「思考停止社会」も水戸黄門が登場し、印籠は法令順守にあたり「ひかえおろう」の例に挙げられている。「法令・規則・規範」に縛られすぎて、思考停止になるのではなく、何が大切かを考えつつ成長の方向に向かうべきだという提言で、事例説明がある。まさしくご指摘のとおりなのだが、未だに「印籠」は威力が大きい。その要因分析が足りない感がある。<o:p></o:p>

 水戸黄門が「日本的モラリズム」と「印籠」としてシンボルとして扱われているのが興味深い。助けてくれる、権力ある、正義を求めているのだろう。しかし、世の中は利害に敏く、複雑化している。45分で物事は解決しない。<o:p></o:p>

コメント
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