東北の被害は沿岸部に多い。仙台というと、牡蠣の養殖のため、山と川を整備した話を思いだす。山と海の狭間の生活なのだろうか。<o:p></o:p>
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復興にあたっては「産業」が大切だ。神戸では、震災以降、地域GDPが2割も低下し、基幹産業の、重工業(製鉄、造船、重機械 等)や、海運、ゴム製品、アパレルなどの機能移転などもあり活力が失われた。むしろ、その後に林立したタワーマンションなどの「住宅」が産業として脚光を浴びている。リフォーム需要などは多いようだ。また、神戸の間違いは、都心と既存産業を再整備すべきなのに、神戸空港を始め埋立てによる「都市拡大」を継続したことだ。オフィスや大学、都市施設が分散し、集積効果が薄まってしまった。(つまりはクラスターとしての特色の喪失と、集積度低下)<o:p></o:p>
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東北も水産と加工のノウハウや、応用した名産の開発(笹かまぼこをしのぐような付加価値の高いもの)、観光戦略の知恵出しがまず必要だ。復興という名のもと、同じような街を作っても再生はなかなかだ。<o:p></o:p>
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加えて、港湾・道路・河川の計画と防災について関係省庁を横断的に取りまとめる「復興特区」と「復興局」のような制度が欲しい。でないと、漁業関連事業とか、道路整備とか縄張りができてしまう。出来れば、土地区画事業のような換地ができると最も効率的だが、その前に計画・協議・承認が必要であり時間がかかるのが難点だ。<o:p></o:p>
となると復興の絵姿に知恵がいる。復興こそ、東京の震災復興や戦災復興のように都営計画の変容があった。<o:p></o:p>
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震災の復興はなんとも難しい。<o:p></o:p>
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