原子力発電は「危険」で「高くつく」というのが分った。今後、原子力発電の立地コストは、リスクの反映で更に高くなるだろう。また、施設建設の安全対策強化によるコストアップもある。<o:p></o:p>
しかし原子力発電がないと、電力供給は心もとない。代替の発電方策は中期的な対応で、今すぐ解決にはならない。<o:p></o:p>
期待されている太陽光発電なども、効率が低いこと、生産に要するエネルギー回収が不確定なこと、国土が狭く日照時間も限られていることなどから、都心ヒートアイランドの緩和などの活用ではないか。<o:p></o:p>
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「電力供給は当たり前」から「限りがある」となった。今後は2つの方向に分かれる転換期だ。一つは、リスクを計算し、見直した設計、環境保全方策ともしもの場合の保証の両面から原子力発電を進めるやりかただ。これは、NIMBY(Not In My Back Yard:必要だが近くには嫌だ)で利用と立地の分担で発生するだろう。かつての東京ゴミ戦争( http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%B4%E3%83%9F%E6%88%A6%E4%BA%89 )を思い出す。その結果、都内各所でのゴミ処理になり、更なる都内での清掃工場立地論争ともなったが。二つ目は、不便でも電力使用を抑えることだ。都市も、東京1極集中から「分散」になる。そして、コンパクトで職住近接の都市とネットワーク分散型国土、お金のかからない余暇を楽しむ生活になるのではないだろうか。つまりは成長より、「生活の質」の充実への転換となろう。<o:p></o:p>
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今回の地震は日本の生活・都市・国土を変える転換点だ<o:p></o:p>
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