都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

泉(大阪 福島):妖艶な美女から、童女に変身するフレンチ洋食

2014-11-24 05:49:33 | 食べ歩き
フレンチと洋食のいいとこどり。お箸もあります。

17:00の口開け、4人で重い方のコースを堪能。小体なお店でカウンターと奥のテーブルのみ。禁煙で奥のテーブルは隅っこで快適、調理が見えないのが残念。

PM2.5のせいか喉が渇いて珍しくビールから、花形のビール・グラスの薄さに驚く。その後は白と赤を適当に飲み進む。

 まずは、ガーリック・トーストとアボガドと蛸のタルタル、イクラがのっていて緑と赤の対比が面白い。こりこりの蛸とねっとりのアボガドに軽いお味、トーストの食感との対比もある。

 次は、栗と薩摩芋、トマトのテリーヌの二種類にナッツがかかる。甘さと酸っぱさの対比、ナッツの歯触りが面白い。

 ハロウインも近く、南瓜のスープはねっとり、皮をカリカリにして薬味に。ほっとする、スープを食べるという密度を感じる重さがある。

 鮭の白子のフライ、ソースはマヨネーズ系、白髪葱が白子に良くあう。周りに、茄子、パプリカなどマリネがのる。濃厚なうまみに変化がある。

 鰤のソテーとクスクス。鰤のソースはドゥミグラス・ソース風の醤油も入った濃いもの。これは普通だった。

 ハンバーグは荒い肉を固めたものでジュースは少なく、噛みしめ型。たっぷりのドゥミグラス・ソースは濃厚で嫌味がない。ガルニはアスパラなど。洋食にシフトしてとても和むお味。

 ビフカツ・サンドは良く焼いたパンと揚げて旨みの増した肉がたまらない。耳は揚げて砂糖をまぶしてラスクになっている。(改良として、ライムギ・パンにマスタード、ピクルスでルーベンのようにはどうか)

 オムライスは上にのったオムレツを切り分け広げるタイプ。オムライスが美味い。ドゥミグラス・ソースとトマト・ソースの合体だろうか。懐かしく、しかも上品だ。

 エレガントな妖艶さと、子供にも分かり易いお味が両立している。

西天満の「The倶楽部キュイジーヌ」の出身らしいが、銀座の資生堂パーラーにも似たお味と構成だ。

ドゥミグラス・ソースがしっとり、しっかり、味わいがある。中庸で厚い重なりで嫌味が無いが旨みが残るもの。次はハヤシ・ライスを食べないと。

ご主人とドゥミグラス・ソースと洋食談義で盛り上がる。わざわざお見送りまで。食後感もすっきり、生きていてよかったと思えるお味と時間、もてなし。
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