都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

FACTFULNESS (ハンナ・ロスリング他):思い込みの多いデータをバブル・チャートで比較

2020-07-19 02:43:25 | マクロ経済

 直線のグラフには嘘がある(世界人口は急増したが、やがてなだらかになるSカーブなど)とか面白い。

 一人当たり所得を、2$、8$、32$と対数で比較しているのは良い知見だ。

 平均寿命と一人当たり所得のバブル・チャートでは、キューバは「貧乏人の中で一番健康」ともいえるし、「健康ななかで一番貧乏」ともいえるという二面性を示している。アメリカ人は「金持ちのなかで一番不健康」(逆もまた真なり)と言えるのが面白い。

 

良く間違うのは

①分断本能:分布を偏らせる

②ネガティブ本能:悪いニュースをよく覚える→行動経済学

③直線本能:いつかは曲がる→成長は止まる

④恐怖本能:リスクを計算してみる、確率を知る

⑤過大視本能:実際の数値を比較

⑥パターン化本能:正しい分類かどうか

⑦宿命本能:絶え間ない変化があり、予測どおりにはならない

⑧単純化本能:一つの知識はすべてに応用できない

⑨犯人捜し本能:課題解決と犯人捜しは別

⑩焦り本能:小さな一歩から

 

 統計学と医学の観点からよくまとまっている。おすすめ

コメント
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