直線のグラフには嘘がある(世界人口は急増したが、やがてなだらかになるSカーブなど)とか面白い。
一人当たり所得を、2$、8$、32$と対数で比較しているのは良い知見だ。
平均寿命と一人当たり所得のバブル・チャートでは、キューバは「貧乏人の中で一番健康」ともいえるし、「健康ななかで一番貧乏」ともいえるという二面性を示している。アメリカ人は「金持ちのなかで一番不健康」(逆もまた真なり)と言えるのが面白い。
良く間違うのは
①分断本能:分布を偏らせる
②ネガティブ本能:悪いニュースをよく覚える→行動経済学
③直線本能:いつかは曲がる→成長は止まる
④恐怖本能:リスクを計算してみる、確率を知る
⑤過大視本能:実際の数値を比較
⑥パターン化本能:正しい分類かどうか
⑦宿命本能:絶え間ない変化があり、予測どおりにはならない
⑧単純化本能:一つの知識はすべてに応用できない
⑨犯人捜し本能:課題解決と犯人捜しは別
⑩焦り本能:小さな一歩から
統計学と医学の観点からよくまとまっている。おすすめ