九州南部豪雨において、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます
球磨川(くまがわ)は日本三大急流の一つ( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%83%E7%A3%A8%E5%B7%9D )というが、今までも数年おきに氾濫が発生している。( http://www.qsr.mlit.go.jp/yatusiro/river/kouzui/index.html )となると、今回、ハザードマップ( http://www.qsr.mlit.go.jp/yatusiro/bousai/kuma_shinsui.html )での最大規模の被害の危険性も周知されていたということだ。今回の氾濫の国土地理院の推計図( https://www.gsi.go.jp/BOUSAI/R2_kyusyu_heavyrain_jul.html )と比較したところ、人吉市近くで、ハザードマップ( http://www.qsr.mlit.go.jp/yatusiro/site_files/file/bousai/kuma_shinsui/kuma_shinsui_h29_2_kms01 )と国土地理院推計図( https://www1.gsi.go.jp/geowww/saigai/202007/shinsui/02_shinsui_kuma_05.pdf )がほぼ近似している。水害リスクを背負った立地だ。
現在、コンパクト・シティとして都市集約と防災の集中がある。急流河川の周辺での居住をどう誘導し、インフラ投資も集約して防災エリアを集中させるのかが課題だ。
今のままでは、いくら堤防を高くしても支流からの合流地点など氾濫を防ぎようがないと思える。河川との共存は課題だが、最近毎年洪水が本川の高水量( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E9%AB%98%E6%B0%B4 ) の超過が多発しているとも思う。そうなると:
①支流のバック・ウォーター:停留し溢れる
②かつての遊水地への浸水:天井川( http://www.nilim.go.jp/lab/rcg/newhp/yougo/words/068/068.html )などからの越水で低地(かつての遊水地)に水が溜り面的被害になる
③濁流で両岸が削り取られ、近くの施設が流される
これから人口減少を考えると
①支流合流地点の開発規制:農地転用で宅地化もあり都市計画だけでは難しい→流域管理の規制・誘導が必要だ
②遊水地だった歴史の危険性の認識と開発規制
③河川近接での建築の基礎の強固化
など考えられるが、経済とリスクのバランスの都市経済学の観点が必要だ。
都心の計画は多いが、流域単位での管理を行う市町村計画と防災もこれからの分野だ。行政単位を超えた手法が必要だ