都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

松尾大社の重森美玲の庭から渡月橋奥の大悲閣へ歩く

2021-01-15 02:50:48 | 京都

 暖かな年末の火曜日、荊妻と松尾大社へ。庭は初めてのことで拝観料は500円で4つの庭が楽しめる。重森三玲の作で近代的で、阿波吉野川の青石(緑泥片岩)を使っている。重森の好きだった阿波国分寺に似た庭園だ。

 

①曲水の庭

・平安時代の曲水を模したコンクリートで作られた曲水は曲がりに石やせせらぎの堰のしかけがあり見て飽きない

・奥はサツキの築山で複数のまとまった青石が緑に隠れる動物のように点在する

・水、緑、青石の対比で心和む

 

②即興の庭

・曲水の庭の先にある坪庭

・白川砂と錆砂利(黄色で吉備か)でパターンを分ける、グラフィカルな近代性がある

・板状で四角い青石で空気を切っているような配置だ、裏からみても

 

③上古の庭

・岩座を模して、二つのとがった青石が天を仰ぐ

・ミヤコ笹のなかに青石が無造作に置かれるが、横の塀側から見ると下の方に傾いており、下からの視線をうけとめる

・凶暴な感じを受ける、圧倒的迫力だ

 

④蓬莱の庭

・蓬莱神仙をテーマに神仙島、龍門瀑など多様

・池の護岸はコンクリートで鶴の形をしているらしがよくわからない、美玲の構想と長男の完途が完成の親子合作

・石は多く、奥(茶屋の反対側)から見ると屏風が重なるように見えるのが面白い、見事な明るい色の青石がある

 現代庭園で青石を堪能した。まさか、こういうところに重森三玲があったとは、荊妻も「遠足でよく来たが知らなかった」との穴場だ。人もおらず集中できる冬こそ枯山水庭園が楽しめる時期だ。

 惜しくも奥の磐座は木の倒壊が未だに修復されず拝めない。磐座は昔の泰氏の古墳かもしれない。木の倒木で裏山から岩が多く出てきたという。西芳寺の洪隠山石組も泰氏の古墳の跡と聞く( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E8%8A%B3%E5%AF%BA )また、倒木も御神木のため捨てられず、正月のどんど焼に使うとのこと。

 松尾から山沿いに歩き渡月橋も越して、大悲閣( http://daihikaku.jp/wp/  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%83%E5%85%89%E5%AF%BA_(%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82) )は、北森鴻の裏京都シリーズで怪盗の有馬次郎(アルマジロ)はこちらの寺男として働く設定だった( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%A3%AE%E9%B4%BB )ほしのや京都( https://www.hoshinoresorts.com/resortsandhotels/hoshinoya/kyoto.html )の手前にあり、手書きの英語看板などが多い。坂道が長く登るのに疲れる。懸造の舞台のみが残されている。舞台からは東山が遠望できる。

 嵐山の奥座敷であり河川ディベロッパーだった角倉了以をしのぶにふさわしい

 帰り、大堰川右岸から東山を望む景色が珍しく、きれいだった。この道路は星野リゾートのバック動線でもある。青いボートが多かったが人出は少ない。

 1万4千歩、28階登る、まあまあ疲れた。翌日何故か38℃の高熱に、念のためにPCR検査も丸太町病院で受けるが、翌日陰性と分かる

 コロナ禍では運動も控えめに

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