都市と楽しみ

都市計画と経済学を京都で考えています。楽しみは食べ歩き、テニス、庭園、絵画作成・鑑賞、オーディオと自転車

言語都市・パリ 1862-1945(和田博文他):編著でパリの知見が多い

2021-01-17 02:52:00 | 都市開発

 パリが文学でいかに取り上げられているかというイメージとパリに住んだ日本人を2部構成でまとめている。厚い本だが面白い。カフェ、ファッション、レヴューが日本に影響を与えたとあるが、日本もパリに浮世絵やパリ博(11年毎)で影響を与えている。

 さらに、時系列で世紀末(1826~1909)、民衆運動と近代戦争(1910~1918)、第一次世界大戦からの復興(1919~1924)、黄金の20年代から世界恐慌(1925~1932)、不安の時代からの戦時下のパリ(1933~1945)に時代区分してあり、理解の助けとなる。

 

 知見は:

・銀座でのカフェ文化の移入:プランタンとパウリスタ

・資生堂はパリモードを活用:後進のためイメージ形成

・ジャポニズム(1851年から)

・エッフェル塔(1889年 第4回パリ博):アナーキストの時代

・日本でボヘミアンはセーヌの代わりに墨田川河畔を志向→本当か?

・パリのエロ・グロのイメージは黄金の20年代

 

 大変面白い

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