MTB(2inch Terra)に乗って、松原通から東側川端から鴨川沿いを走る。東側を走るのは新鮮だ。九条から西側に乗換え、久世橋(勧進橋)から土手の上を走る。近鉄と第二京阪の間の人道橋を東に渡り、地道に降りてややこしい高速を抜け、竹田駅前に出る。くねくねと近鉄に沿うと、24号線の高架の先に伏見インクライン跡と墨染発電所( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%A8%E6%9F%93%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80 )がある。ここまでは疎水であり、その先は豪川( http://agua.jpn.org/yodo/hori.html )となっている。二つの河川の間の落差を利用した水力発電(夷川発電所と同じ仕組み https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%B7%E5%B7%9D%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80 )と船運の落差通過のためインクラインがあった。
この豪川はもとが堀だけにクランク状に流れている。角々に蔵出しの舟運を利用のためか醸造所が多い。なかなかいい雰囲気でゆったり走る。その先には、低水位の宇治川(高水工法の護岸と掘削により水位低下か)と豪川の船運の水位調整に三栖閘門がある。現在は宇治川上流の天ヶ瀬ダムによる水位調整により閘門機能は不要となった。なお、平等院の向いにある関西電力 宇治発電所も瀬戸川の上流にある南郷から導水し発電している( http://ogino.c.ooco.jp/gijutu/ujig.htm )。伏見・宇治は水力発電の産業遺産が多い。
舟運では高瀬川の延長として鴨川東岸に東高瀬川( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E7%80%AC%E5%B7%9D_(%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%BA%9C) )がある。
大津から山科を下り、淀川経由船運や京街道での伏見、淀、枚方、守口、そして八軒屋(船運)か京橋(京街道)を経て高麗橋に入る東海道五十七次がある。伏見の河川港として大坂をつないだ重要性が分かる。また、高瀬川と疎水経由での京都中心部との縦の船運、つまりは当時の物流のつながりがある。そのためか、初めての市電( https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%B8%82%E9%9B%BB%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E7%B7%9A )も京都と伏見(市 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%8F%E8%A6%8B%E5%B8%82 )だ。
発電所の西は色街の橦木町(伏見夷町 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%92%9E%E6%9C%A8%E7%94%BA 碑が二つあった)があり、また柳町(中書島)にもあった。
伏見に色街が二つあったのも、賑わいがうかがえる。かつて船運は主流だったが、鉄道、自動車にモーダル・シフトがあった。今では賑わいは都会では鉄道の駅前で運搬はトラックだ(地方では郊外のイオンなどが自動車で便利なため賑わうという話もある)
京都市も京都駅から北に活力があるが、伏見は取り残されている感じがする。宇治市の京大防災研は有名だが( https://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/ )研究所などの誘致が進まない