東京で花の店野草(イエツァオ)を営んでいたときは”私の正月飾り展”と称して花を生ける教室の仲間達と身近な素材を使い新しい年の幸せを願って独自の正月飾りを作っての展覧会を開いていた。
毎年買いに来てくれる人や仲間うちで気に入った作品を買いあったりと楽しい催しだった。
私が金生町生活になったので9回続いた展覧会は終わってしまった。
それでも自分の生活の中から正月飾りを作り続け賀状にして送ってくれる仲間がいる。
和菓子家のよもぎさんからは生菓子で作った寅が写った賀状、けやきさんからはツルを使った作品にハガキの紙や切手まで正月をイメージした賀状が届いた。
エネルギーの要る作業だ。
いただくと身が引き締まる。
今回初めて幼馴染の結婚したお嬢さんからウエディングドレスと白無垢の着物で写っている賀状が届いたのもうれしかった。
”私は幸せに暮らしております”とい書いてあった。
私まで幸せになれそうだ。
賀状をいただくとうれしいのに私は長年の暮れが忙しい花屋家業だったので賀状を書かない習慣が身についてしまって金生町生活になっても書いてない。