金生町生活を始めてすぐ毎月一日に切山にある重要文化財真鍋家で開かれる勉強会に参加したが寛政の三博士の一人である川之江出身の朱子学者尾藤二州の勉強会とは知らなかった。
それでも切山の自然、主催者の真鍋家当主である潤さんの心こもるもてなしや講師である篠原晃さんの独特の語りの魅力で毎回参加させていただいて5年目になった。
念願であったその尾藤二州の資料を常設展示する場所が高原ふるさと館内に作ることができての式典が今日10時より開かれた。
今までも川之江の歴史的資料が飾られていが尾藤二州を軸としての川之江城の変遷川之江の成り立ちがとてもわかりやすく明るく展示されていて嬉しくなった。
驚いたのは二州に関する書籍だけでなくその周辺の人たちの書籍や書も多く集められていて、二州に興味を持つことでいろんな世界が広がることだ。
東京より来てくれる仲間達を必ず城山公園へ連れて行くがここにも連れてこようと思う。
案内のハガキを頂いたとき今まで見たことが無いテープカットを見たくて参加し式典が終わればすぐ帰る予定だったが次々と興味のあることがあり帰ったのは12時を過ぎていた。
テープカットはアッというまに終わり片付けられ写真にはとれなかった。
季節感たっぷりの会場の花はススキ、ヒガンバナ、ヨウシュヤマゴボウ、センダンの実、ハマゴウと生けた人の心意気を感じさせる豪華版だった。
お茶席も用意されていてお茶道具を焼きお茶をたてるグループの人たちの接待を受けた。
”二州”の焼印の押された白い蒸し菓子の焼印もグループの人たちが作ったものだ。
来年の12月4日に二州没後200年祭が行われるがその下準備もかねての接待だそうだが二州を軸にしたいろんな動きの予兆が感じられる式典だった。
お茶をいただきながら眺めた瀬戸の風景だが回船問屋に生まれた二州が落ち着く場所にはぴったしだと思う。
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