第29回野草(イエツァオ)展のメイン作品のひとつであるタペストリーがやっと出来上がった。
素材は畑に生えていたムクゲの木を切り皮を剥がした事から思いついた。
はじめは白っぽい皮を素材にしたくて収納しやすいように巻き取っていたが剥いだ後の枝も面白いし枝がついていても切り込みを入れると枝についていたとおりの形に剥がれる。
床に並べてみたら面白いが何でつなげようかと考えていたら粟島でたくさんのロープを拾ってきていた。
何か合わせる素材があればとさがしたら去年初めて作ったヘチマがあった。
ヘチマは軽いし解いて糸状にしたロープだと縫える。
セーターを解いたロープとよく似た糸があったので2種類の糸でヘチマを縫い色と表情をつけた。
軽いヘチマはタペストリーに使うにはいい素材だが迫力に欠けるので5月の第36回野草(イエツァオ)伯方島教室で拾ってきたビーチグラスを網目の細かい魚網で縫い付けた。
ムクゲの皮も強いので素材をつなぐ糸代わりに使った。
ヘチマもムクゲの皮もぬけがらなので”ぬけがらだけれど”にした。
ぬけがらといえば役に立たないみたいだけれど苦戦したがタペストリーになった。
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