布に糸を編む手法を加えると布だけ、糸だけで作るのとは違ったデザインの服ができる。
このブラウスは夏用ジャケットを解いた袖とポケットと夏用セーターを解いた糸で作った。
ジャケットを解いた。
かなりのビッグサイズだった。
麻布なので陽にあたる部分はあせ袖や裾の折り返し部分は擦り切れている。
身頃、ポケットに使った布は色あせてない裏側を使った。
裾のパイピングはフードの布だが同じ布面があせたりあせてなかったりと面白い表情になっていたのを使う。
綿の細い糸で編んだセーターを解いたのを使った。
通常のセーターは一枚の布のように編んだ後カットされセーターに仕上げられるので解いても短い糸になるが幸い長い糸がとれる仕上げだった。
布やセーターを解く作業はとても手間がかかるがまったく違ったものとして蘇るのは大きな喜びだ。
同じ時期機械編でかなり前、手の込んだセーターを編んだのも解いた。
何年も着ることはなかったがどうしても解く気持ちにならなかったセーターだった。
いつの日か蘇らせたい。