竹類が生える島は多いが鵜島も同じ。
以前作業場にした船隠しへ降りる途中は真竹林のようだ。
風があり長い竹が接触するのかカーンという音がする。
急斜面にびっしり生えているので足場は悪いがすべり落ちる心配はなさそうだ。
今回は竹に向かい合おうと思い始めた。
下まで降りると廃船はまだ健在。
去年作業場にした村上水軍の古井戸へ行くと柵が新しくなっていた。
この大甕は去年はなかった。
危なかしいと思っていた見晴らし台はまだ健在。
建物がないが島全体が要塞の能島は何回見ても貫禄たっぷりで魅力的だ。
土砂崩れがあったようで工事されていたが通い始めて9年目になるが初めての光景。
もう一か所同じ工事がされていた場所があり。
一周道路は切断されていたが工事はされてない。
毎回一周道路を歩いているのでどうしても渡りたい。
どうにか渡る。
しばらく歩くと年配の女性が杖を突きながら軽トラックまできて荷物を載せていた。
聞くと去年の6月の大雨で崩壊したそうだ。
軽トラックに乗せてあげると言われたが一周歩くのを楽しみに来ているので断る。
足が悪くても軽トラックを運転しマイペースで農作業をしていい時間を過ごしているようだ。
ちょうど引き潮だったので以前聞いていた船隠を探したがそれらしき場所を見つける。
近くでは竹や木々が生えた状態の塊が落っこちていた。
波打ち際ではびっしりと貝殻に覆われた碇。
もしかして昔の漂流船の碇かもしれないと考えわくわくした。
いつか作業場にしたい場所だ。