足が5本、手が3本もあるので”木の服巨人”とした。
この枝も10月に開いた第41回野草(イエツァオ)野外教室で山小屋付近で創作した時素材として使ったのを持ち帰った枝だ。
その時は寝転がった状態で写っている。
その後立った状態で目に付く場所へ置いていたがふとできると思えたとき木に向かって手を合わせた。
その木がなんの木だったかは見当がつき父との思い出につながる。
手を合わせながら作らせてもらえると思うと涙が出た。
まずは一番大きな足を黒色の糸に金糸をからめて細編みで網を編むことから始めた。
4本の脚には服をきせられたものの真ん中の脚にはいろいろと編んで着せてみたが結局着せないことにした。
手の部分はまず黄色の服、次に赤い服、そしてグリーンの服。
それで仕上がったが木の部分に比べて服の部分が迫力不足だ。
赤や黒、金糸を使ったりと強い糸の色で作った服だが木の迫力には負ける。
考えた末服とは全く違う色合いのグリーンがかったブルーの糸で紐を編み服を着せられなかった5本目の脚に絡めて首、手の部分から足へとからめた。
高さ37センチ。