ギアや滑車がたくさん入ったレゴのセット の記事で紹介した
『Lego Crazy Action Contraptions
できあがった作品を元にして、遊びや学びを発展させるアイデアを紹介します。
小学4年生のAくんがレゴの飲み物をかき混ぜる機械を作ったので、
コップに紅茶の葉(ティーパックの中身)を入れて、
この機械で混ぜることにしました。
コップの中に竜巻状の渦を作る予定でした。
ところが、テキスト通り作ったかき混ぜ機では
茶葉がコップ内をぐるぐる回転するばかりで、竜巻状の渦はできません。
回転する円盤の水面からの長さを変えて試したところ、
一瞬、竜巻のようなものができるのですが、たちまち消えてしまいます。
Aくんといっしょに、「どうすれば、竜巻状の渦ができるのか」話しあいました。
アイデア 1 回転させる円盤部分のサイズをいろいろなものに変えてみる
アイデア 2 回転させる速度を変えてみる 回転のさせ方を変えてみる
(途中まで時計まわり、途中から反時計まわりなど)
アイデア 3 コップをもっと背の高い入れ物にして水の高さを変えてみる
入れ物の底の形が異なるものにする
アイデア 4 回転させるための円盤部分をはずし、棒だけを回転させてみる
いろいろ試してみた結果、
今のところ(3の実験は、教室にあるものでしかできなかったので、十分、
実験できたわけではないので)
アイデア 1 の小さいギア(上の写真の左の棒の先に取り付けてあるもの)で
竜巻状の渦が一番できやすかったです。
このギアを試したAくんは、「こいつ、やるなぁ!」と感嘆の声。
そしてひらめいたように、
「それなら、ギアをなくして棒だけにした方がいいんじゃない?」とAくん。
ところが、ためした棒だけの実験ではあまり思わしい結果は得られませんでした。
上の写真は、Aくんがもうひとつ作った、らくがきマシーンです。
見本通りのものではなく、赤いブロックを継ぎ足してみたものです。
このらくがきマシーンは筆圧や弱いので、先につけるのはえんぴつより
水性マジックなどが適しています。
このマシーンが描くのは、とにかく「らくがき」ででたらめなぐにゃぐにゃ線です。
それも十分面白いけれど、このマシーンにひらがなを書かせることは
できないか、Aくんとチャレンジすることにしました。
Aくんのアイデアは、ぐらぐらする継ぎの部分を固定したら、
「へ」のような円の孤の形に似たものが書けるのではないか、ということ。
継ぐブロックを増やしたり減らしたり、
取り付けている円盤を大きめのギアに変えて、
ペンを支えるブロックを取りつける穴をいろいろ変えてみたりしました。
髪の毛の部分だけが、最初のAくんのアイデアで作った「へ」もどきです。
上の写真は、『推理勝負』をしているところです。
「この組み合わせで、線が書けない部分はどこからどこまででしょう?
(ペンの可動領域を考えることで解く問題です)