虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

国語の学習につまずきがある子に教える時に気をつけていること 4

2013-01-02 07:55:55 | 国語

国語の学習につまずく子の多くは

語彙量が少なくて

「言葉」をあまりしりません。

 

子どもとしゃべっていると、

「短い」鉛筆も、「浅い」池も、「ゆるやかな」坂も

「少ない」量も、「小さい」とか「あれ、あれ」という言葉で済ませるなど、

意味は通じるけれど、それはちょっと……という言葉の使い方をしていることがよくあります。

 

しょっちゅう訂正していたのでは

しゃべること自体を嫌がるようになるかもしれませんから、

楽しくおしゃべりのキャッチボールを続けながら

少しずつ間違いが修正されて、語彙量が増えるようにしてあげることが

大事だと思っています。

 

 

たとえば、子どもが作った新聞紙でできた剣を見ながらする会話でしたら、こんな感じです。

 

    <形容詞の理解が乏しい子との会話>

 

わたし 「この剣、かっこいいね。えいって振ったら、高い高いたか~い木も

スパッスパッて切れるよね」

子    「うん」

 

わたし 「木をね、剣で切ったら、どうなると思う?」

子   「ドテッてなる」

 

わたし  「そうよね。ドテッとね、倒れる。木が倒れるよね。雷が落ちた時みたいに」

子    「かみなりはね、こわいよ~ガラッガラバリンだよ」

 

わたし 「木はどうなるの?」

子   「ガシャガシャってね、壊れるよ」

 

わたし 「ああ~幹のところが、真っ二つに割れて、枝が1本1本、ポキンポキンと折れて落ちるよね。

火が燃えて、煙がもくもく舞い上がるかもしれないね。

かみなりは、どこから落ちてくるの?」

子    「上」

 

わたし 「上って、天井のところ?」

子    「ちがうよ。空のくものところだよ」

 

わたし  「空から地面まで落ちてくるのよね。すごくすごく遠いよね。空と地面は遠いからね」

子     「遠くても、落ちるんだから、落ちる時はすぐなんだよ」

わたし   「滑り台を滑る時といっしょのことね。滑る時は人間も速いもんね。新幹線みたいに。

かみなりも落ちてくるから、速いのね」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先の会話を読んでいただくとわかるように

語彙量の少ない子は、おしゃべりが楽しくなってきて言葉数が多い時にも、

「ドテッ」とか「バラバラ~」など擬音語だけでしゃべりながら、

手を振り回したり、身体ごと前のめりにこける真似をしたりして

言いたいことを伝えがちです。

そんな時、言いなおさせるのではなくて、

「そうよね。ドテッとね」と子どもの言葉をそのまま受け取ってから、

「倒れる。木が倒れるね」など、正しい言い方で言いなおすようにしています。

できるだけ短い言葉で言い直し、

後から主語をつけた形でも言い直すようにしています。

 

「倒れるのと、ぐらぐら揺れるだけなのと、どっちが怖い?」といった質問をして、

今、学んだ言葉を使う場面を設けるのもいいですね。

 

語彙の少ない子は

相手の話を聞くこと自体に無関心なことがよくあって

話している最中にも

プイッとよそ見をして、自分の遊びに没頭しはじめることがあります。

 

無理のない形で、「おしゃべりをしている間は、相手の顔を見て、

最後まで聞くのよ」といったルールを繰り返し教えることも必要かもしれません。

また子どもがもっとしゃべりたい、面白い、楽しい、と感じるような

話題で会話をすることも大切だと思っています。

 

次回に続きます。

 

 


国語の学習につまずきがある子に教える時に気をつけていること 3

2013-01-01 07:15:38 | 国語

読む力がおぼつかず、

一字一字読むことに精一杯で

何が書かれていたのか記憶できない、理解できない、

という問題を抱えている子にどのようなサポートをすればいいのでしょう。

 

ひとことで「読んだ内容の記憶や理解に問題がある」といっても

その程度と問題のありかは

ひとりひとり異なります。

 

大きく分けて、

 

「忘れたり理解できなかったりするのは

文字を読む場合だけで、話し言葉の場合は

聞いた内容を覚えているし、理解もしている」

 

という子と、

 

「耳で聞いたことも、聞いた先から忘れていくし、

会話がちぐはぐになりやすい」

 

という子では、困り感もサポート法もずいぶんちがってくるはずです。

 

また

「耳で聞いたことも、聞いた先から忘れていくし、

会話がちぐはぐになりやすい」という子の中でも、

 

「2つ以上のことを続けて言われると、

一方だけしか覚えていない」という子と、

 

「言葉をあまり知らないか自己流の使い方をしていて、

言われていることを正しく理解していない」という子では

サポートの仕方が異なります。

 

子どもが自分で自然に克服することは難しいと思われる

困り感をたくさん抱えている時は、

それらのひとつひとつをできるだけ正確に把握することが大事だと思っています。

 

そのように正しく問題点を浮き彫りにした後は、

一度に複数の課題を混在させるのを避けて、最も重要で

練習次第でできるようになりそうなことに特化した練習をするようにします。

 

たとえば、「耳で2つ以上のことを記憶できない子」には、

買い物ごっこやレストランごっこで2つ以上の注文を正しく実行するルールで遊んだり、

短い文を読んで何が出てきたのか2つ以上当てるゲームをしたりします。

文章を区切る場所が間違っているため

読み方がちぐはぐになる子には、区切るところで手拍子などを入れながら

区切りに注意して読む練習をします。

 

とはいえ、教える相手が広汎性発達障害の子の場合、

子どもが何ができないのか、何に困っているのかは重々承知しているし、

何を教え、何を訓練させたらいいのかもはっきりしていても、

学習上の困難とは別の問題で、周囲が何のサポートもできない「お手上げ」状態に

陥っているのもよく見かけます。

 

できないところを取り組ませようとすると、

「そんなの知ってるし」「わかってるからしなくていい」「どうせできない」

「やりたくないからやらない」「何でやらなきゃいけないんだよ」「宿題じゃないし」などと

反発して意地でもやろうとしなかったり、

「テストなんて0点でいい」「別にまちがってもいいもん」と言いながら涼しい顔をしていたり、

寝転がったり、うろうろしたり、学習課題をぐちゃぐちゃにしてしまったり、

まったく無言のまま好きな遊びに興じていたりする子がいるからです。

 

そうした態度がエスカレートして

小学2,3年生になってから授業中に立ち歩いたり、

できる問題があっても、白紙のテストを提出して0点ばかり取ったりする

元凶ともなるのは、

「決定権を誤解している」

「理由がわかっていない、言えない」

「社会的感情が育っていない」という

という3つの問題点にあると思います。

 

発達障害を持っている子を育てる上で、

子どもに誤解を持たせないように、

「決定権」「理由づけ」「感情のコントロール(社会的な感情の育成)」の3点を

根気よく身につけさせていく大切さについては、

 

決定権を誤解する子 理由を言えない子   湯汲英史  小倉尚子 かもがわ出版

 

という著書にていねいに書かれています。

発達障害を持っている子を育てている多くの親御さんに読んでいただきたいとてもすばらしい本です。

 

広汎性発達障害の子を育てる上で、

「決定権」「理由づけ」「感情のコントロール(社会的な感情の育成)」の3つの問題を意識しないで

ただただ可愛がって、受容するだけでは、

いずれ大きな壁にぶつかる原因を作ることとなりかねません。

また、知的な面で伸ばすだけでも、たとえ学力が一般的な子たちよりも

順調な伸びを見せていても、そこにばかり注目して育てるのは

問題の先送りにしかならないと思っています。

 

 

 

次回に続きます。

 


国語の学習につまずきがある子に教える時に気をつけていること 2

2012-12-31 14:38:55 | 国語

今年は30日の夕方まで教室をしていたので、

大晦日の今になって即席の大掃除やら買い出しやらでバタバタしています。

掃除の合間の気晴らしにブログを書いています~♪

 

国語の学習につまずきがある子に教える時に気をつけていること ① の続きです。

 

国語でつまずいています……という子の学習をみていると、

「できない」という状態にしても、

「できない」という理由にしても、

「できるようになる」ためにしたらいいと思われる練習にしても、

実にさまざまです。

 

親御さんから、「国語の読解問題が苦手です。解けません。」というご相談をいただいて、

子どもに読解問題を解いてもらうと、

文字を読むので精一杯で、

何が書かれているのか理解しながら読むことができていないケースがあります。

 

そうした子は、文字を塊として読むことができなくて、区切る場所を間違っているのか、

漢字が読めないのか、ひらがなを読み間違えるのか、目の動かし方がたどたどしくて、読んでいる最中に別の行にずれてしまうのか、

読めるには読めるけど意味を理解しようという気に乏しいのか、

その子の状態を正確に把握することが大事です。

 

また、読みの問題とは異なるとはいえ読解ができない原因につながる

「いやなことはやりたくない」と言い張って意地でも読もうとしない、

学習と聞いただけでパニックを起こして大騒ぎになる、

すぐに「疲れた」といって寝転がったり、どこかへ行ってしまう、といった子も

何が問題か、見極める必要があると思います。

 

「読みながら理解する」ことができていない場合、

2、3行読むたびに

「何が書いてあったかな?」

「誰がでてきたの?」

「何をしたのかな?」

「それって書いてあるね。何のことだろう?ちょっと前に戻って探してみよう。」

「おてがみ出してきたよ、ってだれかがしゃべった言葉だね。かっこがあるから。

誰が言ったのかな?」など、たずねていると、

次第に意味を頭に入れながら読むようになってきます。

 

こうした練習に適しているのが、公文式の小学ドリル(本屋さんに売っています)

の学年ごとの「文章の読解」シリーズです。

 

数行だけ抜き出した問題に、

少しだけ質問がついています。

学習が困難な子でもできるレベルです。

 

読解力にかなり問題があった子も

学年相当のドリルを半分ほどやり遂げるころには

たいてい国語のテストに苦手はなくなっています。

 

次回に続きます。


国語の学習につまずきがある子に教える時に気をつけていること

2012-12-29 20:40:28 | 国語

 

 

発達に凹凸のある小1の★くん、小2の☆くんのレッスンです。

 

ふたりとも国語の読解問題につまずきがみられるというお話をうかがって、

『トップクラス問題集の2年生』と『ちょっと難しい1000のことば』というテキストを使って

国語の学習をしました。(★くんは1年生でさまざまな面で困り感を抱えている子ですが、

知力が高いので、☆くんと同じ

2年生のワークで学んでいます)

 

 

学習の様子は後でするとして、まず今回、ふたりが作っていた工作とブロックの作品を

紹介しますね。

上の作品は☆くん作の駅の自動改札の機械です。

一方からカードを投入すると、ちゃんともう一方から出てくるようになっています。

病院の検査で空間認知力の弱さを指摘されていた★くんですが、

工作が好きになるにつれて、立体や図形を扱う問題がとても得意になってきました。

 

教室に着くなり、「工作がしたいから空き箱はないの?」とたずねます。

ティッシュの空き箱を入れている袋を渡すと、

あっという間に5つの箱をテープでつないで、かなり大きな自動改札機を作っていました。

(すごいティッシュの空き箱の消費量!)

数ヶ月前から★くんと☆くんのブームは自動販売機やがちゃぽんなどの内部の仕組みを

作ることなのです。

★くんは、サランラップの芯に長い紙を巻きつけて、動かす仕掛けを作ることにしました。

ちゃんとカードが出てきて大満足♪

大きなホッケー風のゲームも作って遊びました。

☆くんは、一度教室で作って以来はまっている

自動販売機作りをブロックでしていました。

押し出す仕組みで、商品が出てきます。

商品を出す時、取り出し口に手を入れなくてはならないので、ちょっと難ありなのですが、

本人は自分の作品に大満足のようでした。

 

それでは、記事のタイトルでもある国語の学習について

書きますね。

 

 

『ちょっと難しい1000のことば』という本は

語彙が少なかったり、自分流の言葉の使い方が多くて、耳にした言葉から類推して

「だいたいこういう意味じゃないかな?」とピンとくることがあまりない子の学習にとても役立ちます。

 

毎ページ5問ずつの線つなぎのクイズのように

楽しく取り組めるようになっています。

 

いんぼうをたくらむ

②お母さんが先生にめんかいする。

いちかばちかやってみよう。

 

といった聞いたことがありそうで、どういう意味かわかりにくいことばを、

短い解答と結び付けていきます。

 

A  人と会うこと。

B  うまくいくか失敗するかわからないが。

C  よくないことを計画すること。

 

★くんにこうした問題を出したところ、どれも正解することができました。

それほど言葉を知っているわけではないのでしょうが、類推するのが上手な

勘のいい子なので、五択になっている問題だと、「どれが答えに近そうか」がピンときたようです。

ただ、★くんがこの問題を解く姿を見て、文字を読む力のたどたどしさが

気にかかりました。

読み間違いや読み飛ばしが多く、たった二行の短い文でも

自分の読む力の危うさが原因で、何が書いてあったのか記憶に残っていないようでもありました。

今回の学習では、読みでつまずきかけるたびに、少し読み方のフォローをしていたので、

自分ひとりで読んで問題をすると、とたんにできる問題が減るようにも感じました。

 

理解力や考える力は高い子なので、

文字を読む際のつまずきを無くしていってあげれば、

今、国語でつまずいている状態から脱することができるのかもしれません。

 

次回に続きます。

 

 

 


絵カードを使った国語力アップアイデア

2012-12-03 14:19:07 | 国語
絵カードを使って 幼児の国語力を高める方法を
紹介します。

絵カードは 公文の漢字カードでも 厚紙に切り抜きを貼った手作りカード
でもOKです。

カードを床にまきます。
そのカードの中の1枚について 

「私は どうぶつの仲間です。
名前のはじめの言葉は <う> です。
私が食べるのは 草です。
私はだあれ?」

という具合に なぞなぞ(問題)を出します。

子どもが 答えのカードを取れたら
今度は 子どもが問題を出す番です。

「私は 公園の遊具です。
高いところにいたのに 下にいます。
名前のはじめは <す>です。」

「遊具」や「生き物」「植物」といった言葉は
子どもには難しいので助けて上げます。

こうした問題は 小学校受験でよく見かけます。
こうした遊びの中で学ぶ方が
プリントでするよりも よりたくさんの知識に触れることができますよ♪
 
4歳の☆くんのレッスンの様子です。
絵カード(公文の漢字カードでも切抜きを貼った手作りカードでもOK.
写真は こぐま会のもの)です。 

カードの中から これは同じところがある…と思う2枚のペアを選びます。
「どこがおなじなの?」と聞かれたら
説明します。

遊んでいるうちに ☆くんも自分で難易度をあげてました。
最初に☆くんが選んだのは ゆきだるまとアイスクリーム。
「どこが同じなの?」
「どっちも冷たいところ。」

私が選んだのは
ブランコとすべりだい
「どこがおなじなの?」
「どちらも公園に設置されているところ。」
☆Tくんのお母さんが選んだのは
トマトとすいか
「どこが同じなの?」
「切ったら 赤いところ。」

他に せっけんとたおる どちらも顔を洗うときに使う
あさがおとあり     どちらも「あ」ではじまる
ひまわりとタンポポ   どちらも花の仲間

など 見つけました。
みんなが「あっ!」と驚く「同じ」を見つけると
楽しいですよ。
 
2歳1ヶ月の☆ちゃんとカルタ遊びをしています。
カルタの絵は、初めのうちは、できるだけ物の絵がひとつだけ描かれているものが
わかりやすいです。公文式の「ひらがなかーど」をカルタにするのも
良いかと思います。

カルタ遊びと言っても、2歳~4歳の子とする場合は、
文字の札を読んで取る従来の遊び方はおすすめできません。

言葉の理解の程度に合わせて、

まず絵の名前を言って取る

特徴を言って取る。
「赤いです。お手紙を入れます。ぽが最初につきます。」

文字で取る。

などです。
特徴を言って取る遊びを発展させて、
「と で終わるもの」とか「野菜の仲間」といったヒントを加えていきます。
 
 
虹色教室では国語の学習にさまざまなカルタを
使っています。
最近 学習目的のカルタがたくさん売られていますが
意外にも そうした目的を持たずに作られたカルタの方が
さまざまな学習で活躍することがよくあります。

生活のいろんな場面が描かれているカルタは作文の練習に使えますし
キャラクターがひとりずつ描いてあるカルタは
算数にも国語にも利用できます。

写真はめばえのふろくです。(もうすぐ発売される1月号の雑誌にはよく
カルタが付録についていますね)
めばえのふろくですが よく使用するのは
5~9歳の学習です。
抽象的な難しい概念を理解するのに
こうした親しみやすいイラストは インパクトがあって
記憶が定着しやすいんです。

写真は 6歳のMちゃんと 最レベ問題集 2年生の言葉の学習を
しているところです。

「アンパンマンカードの中から
身体を使った言葉で言い表せるカードを取っていこう!」
というゲームをしています。

「うでをみがく」「らーめんてんし」
「はなにつく」「ノリノリのりへい」
「この人 えらそーで はなにつくー」
「はながきく」「サンドイッチマン」
「だって この人 こっちで売れそう!とかわかりそうでしょ?」
「首をかしげる」ソーセージマン
「確かに傾いているけど‥ソーセージマンって首ないじゃん!!」 
「口が重い」「にんにくおしょう」

言葉を言ってもわからない場合は 意味を説明して
(大人は問題集を見ながらします)
いろいろなおしゃべりをしながら カードを選んでいます。
こうした遊びで言葉を学ぶと
応用が利くだけでなく きちんと説明する力 作文を書く力が
育ってきます。


4~6歳 真剣に集中する時

2012-10-20 08:50:17 | 国語

年少さんの★くん、☆くん。

「自分のしていることに本気で関わって、真剣に集中する」

という時期の真っ最中。

書き順通り文字を書くためのお手本カード(100円グッズ)を見ながら

何枚か字を書いた後で、「これは、できん」「これ難しい」とよけていた

「え」と「よ」のカード。

後から、それだけ取り出して、

難しい部分に全神経を集中して

書く練習をしたところ、ふたりで相談しながら

真剣に取り組んでいました。

「ここが、うまくいかない」と、「え」の字の

途中から曲がる部分について話し合っています。

 

そこで、わたしがお手本。

「すべりだいをスーっとすべってね、すべった先からまた

すべりだいをのぼっていくのよね。

途中まで。

このすべった後で、同じとこの少し横を上にいくところが難しいね」

ふたりとも何度もそこを書いてみます。

でも、すべりだいをすべった後で、脱走したような字になったり、

上まで登り過ぎて、「ひ」みたいになったり……。

書いた後で、自分の字とお手本のどこがどう違うか、

一生懸命、見比べています。

こういう時期って、字を覚えていたらいいわけでも、

たくさん書けたらいいわけでもなく、

 

★真剣に集中すること

★微細な違いに気づく力がつくこと

★目的を持って努力できること

 

などが、自分で自発的に始めた活動を通して

徐々に身についていくことが大事なのだと思っています。

この時期の子は、小さな作業にも全力投球します。

 

 

↑自分で考えた『抽選マシーン』作りをしました。

 

「サンタさんの帽子が作りたい」とふたり。

平面が立体の円すい形に変わることが

不思議で面白く感じたようです。


算数のセンス・国語のセンス・科学のセンス 3  ユースホステルのレッスンから

2012-08-19 15:13:55 | 国語

↑ 記憶力を競うゲームをしています。

 

ユースホステルでのレッスンに参加した三年生の●くんのお母さんから

次のようなコメントをいただきました。

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お泊りレッスン、ありがとうございました。
 奈緒美先生に、「急に成長した」「ADHDの部分がおさまってきている」と言っていただき、本当に嬉しかったです。
 言われてみれば、最近は自分をコントロールできている事がたくさんありました。
 そんな余裕もあってか、息子は今まで以上に奈緒美先生とする勉強が楽しかったようです。
 「一週間に一回は奈緒美先生のところで勉強したい」「奈緒美先生のところを塾にしたい」と言って余韻に浸っていました。
 また、私が驚いたのは、息子が一番楽しかった事として、性格判定のような?文章を読んだことを挙げていることです。(この時間、私は次男と遊んでいてレッスンを見ていなかったのですが、風のような人~、という文章だったとか)
 文章を読むことは嫌いと決め付けていたので、面白い文章だった、と言われて、やっぱり奈緒美先生の導入ってすごいな~、と思いました。
 とても楽しく長く濃いレッスン、ありがとうございました。
 ご一緒させていただいた保護者の方々にも、感謝です。

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●くんは多動気味で、衝動性のコントロールをするのが難しいため、学校で不適応を起こしていたようです。

でも、この1年ほどで、急に落ち着いてきました。

IQがとても高くて、数学的なセンスが飛びぬけていい子なので、

学校の授業が易しすぎて退屈していたのも荒れていた原因だったのかもしれません。

自分の能力を限界まで使いきる面白さを実感することで、

無駄なことに過剰にエネルギーを消耗することなく

目的を定めて集中できるようになってきました。

 

今回参加してくれていた別の3年生の子も、同じように

IQが高くて数学的なセンスが抜群にいいものの、衝動性のコントロールに困難を抱えていたのですが、

工作や自然体験、勉強で本気を出すことなどで自分を制する力がずいぶんついていました。

 

「どちらの子も算数は大得意だけれど、

人の気持ちを察するのはちょっと苦手」というタイプなのですが、

そのふたりを含めて3年生の男の子たちに

意外なほど好評だったのが、慶應湘南藤沢中等部の国語の入試問題を

使ったレッスンでした。

1,2年生の男の子たちにはあまりピンとこない課題のようでした。

 

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水のような人がいる。

たとえば湖。何かにふれ合うと、少しのことで、さざ波がたったり、すぐにゆれたりするけれど底の方は静か。

ひとりの時はしずか。

 

たとえば沼。

葛藤が好きで、土や藻が入りまじり、混とんとしている。

不透明で、すぐ前のことしか見えない。だけど、心が落ちつくと、

いつか澄んでやわらかな水となる時が来るかもしれないひと。

 

たとえば川。

どんどん先へ進む。広い海をめざして、たくさんのひとい会って別れる。

(略)

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上の詩は、「木のような人」「花のようなひと」

「草のようなひと」「風のようなひと」「土のようなひと」「岩のようなひと」と続いていて、

問いは、「木のようなひと」とはどのような人だと思いますか、

他の部分の書き方にならって答えなさい、

というものです。

 

はじめに「○のようなひと」ごとに読みながら、

「これって誰だろう?」と雑談する時間を設けました。

 

難しい比喩を多用している文章なのに

3年生の子らの心に強くヒットしたようで、「これは★くんだよ。ほら、ゆっくり話をしたりできないけれどいつも

明確。自分の答えを持っているってそうだから」

「ぼくは風のようなひとだ。自由が好きで基本的に一人が好きなのに、時々寂しがりになって、誰かに

寄りそって、めんどうになって去っていくって、ずばり、ぼくだよ」

「■(弟)は草のようなひと。ふみつぶされても、いつの間にか復活なんて

まさにそうだもん」

「うちの弟も草だよ。

見た目はやさしく能天気。でもしっかりもので、それから現実的なひとってところがまさに

◇(弟)そのもの」

という会話が大盛り上がり。

 

いっしょに参加していた1、2年生の子らにはピンときていないように見えた

「現実的なひと」とか「葛藤が好き」とか「混とんとして」とか

「ゆるぎない安定を心の中にもっている」「人間味があって、はためいわくだったりするのに憎めない」なんて言葉が、

3年生の子らには、

「わかるわかる!あれあれ~!!」と

表情を

パーッと輝かせワクワク感を起動させるスイッチとなっていたのです。

 

外からはただの暴れん坊にしか見えない男の子たちも、

9歳くらいになると、自分や友だちのことをメタな視点で眺めるように

なってくるんだな、と驚きました。

↑ 3年生のやんちゃくんが持ってきてくれたレゴで作ったわたしの名前のプレート。

ねんどの玉を作るマシーンが詰まったら、誰に言われるでもなく

詰まりの原因を見極めて、

横の蓋をあけて、細い棒で詰まった物を取り出していました。


作文を書く力を伸ばす遊び

2012-07-22 13:29:10 | 国語
写真は 小学1年生入学準備号のふろくのかるたで遊んでいるところです。
学校での生活シーンのイラスト満載で
作文指導に役立ちます。

遊び方は まずカードを見て
ひとりがイラストの説明をします。

レッスンでは


6歳の女の子が左上のカードを指して「しずかちゃんが掃除しています。」と言いました。
そこで 私は「しずかちゃんが ほうきでお掃除をしています。
ほこりがもうもうと立ちました。」と 少し文を長くして
言い直しました。
すると女の子は「しずかちゃんが ほうきで教室を掃除しています。
ほこりが立ちました。目が少し痛くなりました。」
とさらに文をくわしくしました。
次は私の番です。
「掃除の時間です。しずかちゃんは ほうきで教室を掃除しています。
ほこりがもうもうと立ちました。
目や鼻がむずむずとかゆくなりました。」

そんな具合に 文を少しずつ膨らませたり くわしい表現に変えながら
文章作りのトレーニングをしています。

いきなり作文用紙を与えるよりも
まずすらすら言葉が組み立てられるようになる方が
文章は上達します。
あまりルールに縛られず
たくさんヒントを与えてあげながら
遊んでくださいね。

文字を書く練習 ステップアップ

2012-06-19 21:43:50 | 国語

あまり幼い子に文字を書く練習をさせることはおススメできません。絵のなかに字を書き込むようになって
イメージしたり、表現したりすることへの妨げになる場合があるからです。
でも、先々、字を喜んで覚えて、練習し、思ったことをどんどん文字で表現していくようになるために、
その年齢ごとに大切な体験はあります。

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アスペルガー症候群、自閉症、ADHD、知的障害、書きのLD,DANP症候群
などのハンディキャップを持っている子は、
文字を書けるようになるのに
とても苦労するときがあります。

親御さんから「何度教えても、いっこうにできるようになりません~!」
という訴えを受けることがよくあります。

そこで、私がかわって、子どもさんにその覚えないという文字や絵を教えてみると、
何度も教えても覚えなかったという原因が見えてくることがよくあります。

その原因というのは、子どもにより、ハンディーにより
それぞれです。

● 「斜めの線を把握しにくい」という見ることや空間認知の問題ゆえに
文字が覚えられない子がいます。

● ADHDの子や広汎性発達障害の子に多いですが、
相手の手元や手本を見ることに
集中できないため、覚えられないという子がいます。


● 数字の3
のような丸く弧を描く腕の動きができないために書けない子がいます。


● どの地点で止まれば良いのか、最終地点を推測する力が弱くて、
書けない子がいます。


● 自閉症の子で、書くことへの意欲のなさから、書けない子がいます。


● ADHDの子で、椅子に座る困難から書けるようになれない子がいます。


● LDの子で、文字を目で判断する時点で困難を抱えてしまう子がいます。


● アスペルガー症候群の子で、自己流の書き順へのこだわりが治らない子がいます。
DANP症候群の子などで、筆圧が弱すぎて、文字にならない子がいます。


何度教えてもできない……という場合、教え方が、
その子の最近接領域よりかなり離れている可能性が
あります。
教えたら出来そうな事を見つけて強化するのが、できるようにするコツです。

数字の3
のような丸く弧を描く腕の動きができないために書けない子には、
手作りバトン(紙を丸めて作った棒)を弧を描いて回す練習も有効です。

丸く描くコツを筋肉の運動からマスターさせるのです。

えんぴつで丸を書かせることが、最近接領域内にある
作業とは思えない場合、こうした大きな運動から
練習をスタートします。





練習しても、なかなか字が書けるようにならない子にとても大切なのは、
「視覚と運動の統合力」です。

その中でも 特に 目と手の協調性は重要だと思っています。

目で見たものを手で描く時、視覚は「目で見た」と判断したモノを
手の感触によって補強しながら書いているそうです。
手は、入力情報の入り口であり、発信源でもあるのですね。

指で感じて目で見るだけでなく、目で感じて指で見る
感覚を養うことはとても大切です。


目と手の協調性のトレーニング

特別なトレーニングの場では、ボードのたくさんの点が、
ランダムにひとつずつ点滅し、
それを手でタッチしてトレーニングしているところもあります。


お家でするときは、カルタや絵カード、トランプを、
読み上げてもらってすばやく手でタッチしていく遊びをすると良いと思います。
お風呂で、水鉄砲を使ってマトを打ち落としていくのもそうしたトレーニングになります。


トランプや数が大きく書いてあるカードを使って、次のような遊びをするのもいいです。

トランプの1~10までをバラバラに置きます。
1~10まで順番にタッチします。

1から8のトランプを円形に並べます。
2つの数(2と5など)を言って、両手を使って同時にタッチします。



折り紙に線、ぎざぎざ、などの簡単な線を描き、手でやぶります。

折り紙遊びをします。三角に折るだけでもOK.

ボールを投げてキャッチします。

お手玉 あやとり ひもとおし

文字を書くというと、字をトレーニングさせたい気持ちが強くなります。
が、私たちが足の指を使って字を書く事を思ってください。
書きたい気持ちはあっても、
スムーズに動かない足の指では、頭で文字をどれほど捉えられても
書けませんね。
まず、手と目の協調を助けるトレーニングをたっぷりしてみてくださいね。



ひらがなの練習のために
いきなりひらがなワークを与えると
強い拒絶反応が返ってくることがあります。

筆圧が弱く
手の動きをうまくコントロールできない子には
鉛筆を使ってする遊びを体験させると
文字の学習がスムーズになります。

おすすめの遊びをいくつか紹介しますね。


★ 写し絵 
 
好きなキャラクターのイラストを写すのは
子どもが大好きな作業です 
喜んで取り組むうちに
自然と文字を書くために必要な線が
上手にかけるようなっています。

写真の子は ひらがながきちんと書ける子ですが
そうした子にも 写し絵や文字を写す遊び(真似して書くのも)は
役に立ちます。大好きな雑誌の絵を真似して書いています。
文章もいっしょに真似しています。
一緒におしゃべりしながら こうした遊びをさせると
文章の成り立ちや 習っていない漢字の学習が
できますよ。

★ 絵描き歌

いくつか絵描き歌をマスターすると
必ずひらがなも書けるようになってきます。

へのへのもへじ‥♪は知っていますか?
オリジナルの絵描き歌を 子どもと考えるのも楽しいです。

『へのへのもへじの絵かき歌』 丸谷晴彦と絵かき愛好会著  中経出版
1500円
には、11個の絵かき歌がCD付きで収録されています。
絵かき歌の中には

数字やひらがなや漢字の基本の形が含まれていて
繰り返し練習するうち
文字を書くのが易しくなってきます。

とっても楽しく文字を書く準備練習ができる教材です。

発達障害の子のなかには

「し」 や 「つ」を
書くのも、困難という子もいるかと
思います。
その場合は、
曲がれないのか
止まれないのか
まっすぐ下に線が書けないのか
横線、ななめ線が難しいのか
もとの形を認識するのが難しいのかを 
よく見極めるとよいかと思います。

ずんずんずんずん ストップ!
という止まる練習や、
空中に字を書く練習などからはじめると
よいかもしれません。

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遊びながら不器用さを克服するアイデア集

ボタンをはめる 飲み物を注ぐ
などの日常の動作が苦手だと
何をするにも 人頼り……
かんしゃくの連続……
幼稚園や学校へ送り出すだけで
一日の総エネルギーを使い果たしてしまうというお家がけっこうあることと思います。

それに えんぴつがうまく使えなかったら
それが原因で勉強嫌いになってしまうかもしれませんね。

虹色教室の生徒の知的障害をもっている★ちゃんも、
かなり不器用でした。

最初のうちは、指で3や4の形ができませんでした。
折り紙を折っていったら 
ゴミを丸めたような仕上がりになってしまいました。
ピアノも「ど れ み♪ 」が弾けませんでした。

でも いろんな遊びを取り入れた指の訓練をするうちに
鍵盤ハーモニカで 一曲弾けるようになりました
折り紙で 犬が折れるように(角をきちんと合わせて)
漢字が書けるようになりました

を2ヶ月で達成することが出来ました。

★ちゃんにした 指先のトレーニング法を紹介しますね。



● シールあそび

ペットボトルやノートに シールをいっぱい貼らせます。
はがすのが難しいようなら 
少しめくっておいてあげます。
写真のようなシールがたっぷりついていて
ワークもついているものは とても役に立ちます。
(1冊分シールを使い切る頃には かなり不器用が改善されています。)
コツは ワークをきちんとやらせようとせず
自由に貼らせる事。
頭を使うことより もくもくと指を使うことが大切。

● 金魚すくい スーパーボールすくい

おふろに常備します。
すくいアミは100円ショップのおもちゃで十分。
金魚やスーパーボールはたくさんあると
熱中します。

● 水鉄砲

人差し指の訓練になります。

● ムシキングや恐竜キングのカード

(★ちゃんは たまごっちカードでした)
ある本によると ババ抜きは手先を器用にする訓練にもってこい
なんだとか…。
「どれにする~?」と言われて
カードをぬきとる動作が
目と手の協調をさせるそう…。
ババ抜きのルールが難しい子でも
ムシキング等のカードなら
「これちょうだい!」と引けるので…いいです。
あと並べたり めくったりも指先を鍛えます。

● 風せん投げ

目で動く物を追う力と
手全体のすばやい動きを育てます。

●手遊び 指遊び

おせんべやけたかな? や
このぶたさんは~♪など
指が自由に速く動くように…

● ゴルフあそび

エンピツくらいの棒(紙を巻いたものでOK)で
紙を丸めて作ったボールを打ちます。
この要領で
ビリヤード エアホッケーなどを楽しみます。
えんぴつ操作の訓練です。

● わなげ

おもちゃのわなげもいいですし
輪ゴムを消しゴムなどに向けて投げるのもいいです。

● 料理

まぜる こねるの手伝いを…

● 砂に指で文字練習

ペットショップで売っている
ハムスターの砂浴びようの白くて細かい砂を
トレイに入れて
指の感触を楽しみつつ
文字の練習をします。


● きんちゃくぶくろ

給食用のきんちゃくぶくろの中に
小さめのおもちゃを5~7個入れて
触るだけで当てさせます。
感覚の訓練になります。

(虹色オンライン教材でも、手先の巧緻性を高めるさまざまなトレーニング法を
紹介しています。)

大切なのは
本人が楽しんで 無意識に指や手の
いろんな動きをコントロールしている時だと思います。


国語が得意になる子育て

2012-06-06 13:59:10 | 国語

100円ショップで買ったじょうごを乗せて、
☆ちゃんの折り紙アイスを上から入れると、
下にセットした紙コップにポンと入る仕掛けをつくりました。

ちゃんとコインを投入する穴を空けています。

大人が子どもにブロック作品を作ってあげるとき、
子どもの要望をよく聞いてあげるようにすると、
発想力、思考力、語彙の力が伸びてきます。

別のグループの3歳の★くんは、「お金を入れるのが終わるまで、紙みたいなので、出てこないようにおさえてて、(そのときはジュースの販売機でした)入れたら、それ(お金)でーポンて押されて、出てくるようにして!」
と注文を出していました。

製作する力こそ、幼くても、
頭のなかでは考える力がどんどん発達している時期でもあるんですね。

工作をするにしても、ごっこ遊びにしても、知恵遊びにしても、
その遊びの中で、
大人が子どもとの会話を豊かにする努力を十分して、
子どもの話に良い聞き役になるなら、
子どもの国語力は飛躍的に伸びていくと実感しています。

「いつ、どこで、だれが、どうして、どうなったのか」

遊んだり、けんかしたり、退屈だったりする日常に、
いくらでもそうしたことを話題にして話す機会があります。

親も子どもも時間に追われていると、
そうした国語力の土台となるものが身につかない場合があります。
漢字やひらがなの練習は、小学生になってからの1ヶ月で幼児の1年分を取り戻せますが、
日常の中で会話することで身に付く、表現力や理解力や論理的に考えていく力は、
後から身につきにくいです。
「あ、うん」「まあ」といったひとことで会話する習慣は、性格のようにもなってしまうので、学んだから変わるものでもないからです。

また、「はやく自分で作れるようになってほしい」「これを覚えてほしい」
と、作ってあげている最中に、
子どもに対する要望ばかり心から発している場合も、
良いチャンスを逃してしまいます。

大人はあれもこれも一度にできてほしいと願います。
でも、幼児は、
他の要素をはぶいて、
「ひとつだけ」に集中できるときに伸びます。

小学生以降の子のように、2つ以上のことを同時に伸ばそうとすれば、
どちらも身につかない結果となるのです。


子どもが自分でどんどん作るときは、
製作する力がどんどん伸びて良いのは確かですが、
子どもが「作って!」と甘えてくるときも、
その時しか経験できない学習がたくさんあることに気づくと、
子どもと過す時間がいつも貴重で楽しいものになりますね。