小1の子たちの科学クラブの様子です。(年少の弟のCくんも参加)
「ピタゴラスイッチみたいなのが作りたい」というAくん。
子どもたちの希望は次の3つ。
①大きくて長いサイズで。
②電動スロープを使いたい。(トミカ用です)
③クレーンとかロボットの脚の部分とかで、ビー玉をスタートさせたり、
途中の障害物にしたりしたい。
電動スロープは、以前、ビー玉のような小さいサイズのものを上らせようとして
隙間の穴に詰まらせて困ったことがあります。
そのことを持ちだして使わせることを渋っていると、
「ビー玉じゃなくて、ピンポン玉とか穴に入らないようなボールを使うから大丈夫」と
頼みこまれました。
こんなふうに「それは、やめてほしいんだけど……」と反対されると、
俄然、やる気に燃えだす子どもたち。
電動スロープにピンポン玉を乗せてスタート。
するとピンポン玉のサイズが原因で、途中でスロープの側面にひっかかって止まって
しまいました。
その問題を解決するべく黄色い木の玉を後ろから上らせると、
うまく前のピンポン玉を押しながら上ってくれました。
ふたつの玉の動きがあんまり面白いもので、子どもたちは大歓声。
弟のCくんは、興奮しきった声で、どうしてピンポン玉が上がっていくのか
解説しながら、「ぼくはね、すごく、すごく面白いんだ。ぼくはね、ピタゴラスイッチが、
すごく、すごく、すごく面白いんだ!!」とピョンピョン飛び回っていました。
うまくいくかうまくいかないかわからず、ヒヤヒヤするくらいの実験は本当に面白いです。
ものさしを使ったレールは危険ゾーンで、ボールが外に飛び出していました。
そこでAくんがブロックを使って玉が飛び出す部分にブロックの壁を作っていました。
Aくんは問題を解決するのが上手な子で、いつもピンポイントで一番重要なところだけ
改善しようとします。少ない労力で大きな効果……?
飛び出す部分に2ヶ所だけ壁を作るあたり、Aくんらしいなぁと思いました。
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その点、別グループの年中のDくんの玉の飛び出し防止策は下の写真の通り。
完璧主義で仕上げのきれいさにもこだわる子なので、
絶対玉が飛び出しようもない場所まですべてブロックの板で覆っていました。
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Aくん、Bくん、Cくんのピタゴラ装置に戻って……。
玉の種類を変えると上り方は予測に反するものばかりでした。
軽いピンポン玉を追うように黄色い木の玉が追いかけていきます。
「どちらが速い速度で転がっているのか?」考えてみました。
白いピンポン玉は黄色い木の玉の前を転がっているので、見た目はピンポン玉のが
速いのですが、どちらが転がるのが速いのか考えてみると、
なかなか難しいのです。
転がっている最中に、ピンポン玉と木の玉の間の距離が離れて行くので、
それを見ると白いピンポン玉の方が速いのがわかります。
でも最後には、黄色い木の玉の方がピンポン玉より遠くまで飛んでいました。
↑Bくんの作ったゴール。本当は履いてきた靴(今日の雨で濡れている靴です)
の中に玉が入って「ゴール!」としたかったようですが、却下。養生テープでゴールを。
クレーンを使って、面白いからくりが作りたかったBくん。
でも、ちょっとめんどくさがり屋のため、実現のために工夫を凝らすのは
早々と諦めて、レール上の障害物としてクレーン車を置くことにしていました。
これじゃ、いくらなんでも面白くないんじゃないか……とも思われるのですが、
「玉の力でこのクレーンを動かすことができるか」
「少しの力でクレーンが走り出すように調整して、玉の力でスタートさせられるか」など、
試しがいのある実験ができました。