「虹色オンライン教材」 動画のメンテナンス作業が完了しました。
(2011年5月より販売開始のTP版のみ。)
回数や時間帯の制限など無く、視聴していただけます。
ご購入いただいた方々には大変ご迷惑をおかけしました。
宜しくお願い致します。
虹色オンライン教材の動画がうまく見れない状態の方がおられるようです。
ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。
順次メンテナンスをしていきますので、作業中も教材は閲覧できますが、
閲覧途中に画面が変わることもあるかと思います。
今回の作業は2011年5月より販売開始のTP版のみ。
全て完了しましたら、またお知らせいたしますので、
もうしばらくお待ちください。
宜しくお願い致します。
オンライン教材について次のような質問をいただきました。
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虹色オンライン教室の動画について質問です。
動画が見られません。有料とのことですが、できれば無料で見たいです。
うまく見られない場合の操作もやってみたのですが無理でした。
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サンプルページは無料で見ることができますし、
教材も購入金額以外に動画の視聴料などは必要ありません。
調べてみたところ、FC2のサーバーにアクセスが集中して
一時的に動画が見れなくなっていたようです。
少し時間をずらして見ていただくと大丈夫だと思います。
アクセスが集中している時に誤ってFC2動画の有料会員になることを
勧める広告が画面に見えることがあるので、
あわてて会員にならないように気をつけてくださいね。
虹色オンライン教材(ブログ左上のイラストをクリックしてくださいね)についての質問をいただいています。
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はじめまして、最近先生のブログに出会い参考にしている毎日です。
私には新4年生の息子と新2年生の娘がおります。
二人とも広汎性発達障害と診断されており、支援学級に在籍しています。
娘はADHDの要素があります。
いままで、これといった取り組みをしておらず
先生のブログを拝見しては、
恥ずかしく後悔するばかりです。
オンライン教材をやってみようとも思うのですが今からでも大丈夫でしょうか?
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虹色オンライン教材のもくじは下に紹介する内容です。
よくばり過ぎるほどの内容を詰め込んであるのは、工作に親しむことが、
自己表現する楽しみを味わって「手先の巧緻性を高めるだけでなく、
「算数にしても国語にしても理科にしても社会にしても、全ての学科が大好きで得意だ!」
という気持ちにつながり、
主体的に意欲的に学ぶ心を育んでほしいという願いを込めているからでもあります。
算数の項目にしても、理科や社会の項目を見ていただくとわかるように
内容は幼児向けではなく、
小学校高学年くらいまでの学習のベースとなるものを扱っています。
横に(2歳から~)といった表記があるので
「小学生になったら始めるのは遅いかも……」と戸惑うかもしれませんが、
勉強が苦手な子や好きになれない子、
発達障がいのある子たちが学校の教科学習で感じている理解の穴を埋めるために
難しい内容であっても、それほど幼い子であっても直感的にわかるように体験させる方法を
工夫しているという意味でもあります。
特に視覚優位の子が論理的に物事を考えていくことができるように
配慮して作っています。
『虹色オンライン教材 学ぶことが好きになる工作遊び』もくじ
序章 (教材の使い方など)
第1章 巧緻性を高める活動を楽しんでみよう
• 1.1 貼る1 (水・のり・テープ) ◆A 1歳~
• 1.2 貼る2 (セロハンテープ) ◆A 1歳~
• 1.3 貼る3 (木工用ボンド) ◆A 3歳~
• 1.4 切る1 (はじめてのはさみ) ◆A 1歳~
• 1.5 切る2 (いろいろな線を切る) ◆A 3歳~
• 1.6 塗る1 (「書く」から「塗る」へ)◆A 1歳~
• 1.7 塗る2 (クレヨン・水性マジック・絵の具)◆A 2歳~
• 1.8 折る 丸める ◆A ☆C2歳~
• 1.9 穴を開ける ◆A 1歳~
• 1.10 縫う 織る ◆A 4歳~
• 1.11 ひもを裂く(さく) やぶる ◆A 2歳~
• 1.12 かたどる なぞる はんこを押す けずる ◆A 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 1.13 巧緻性を高める教具 ◆A 3歳~
• 1.14 創造性を体現することで子どもは変わる
第2章 体感を通して学ぶものづくり
• 2.1 足を意識する工作 ◆A 3歳~ (作ってあげるなら2歳~)
• 2.2 手や指を意識する工作 ◆A 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 2.3 頭を意識する工作 ◆A 3歳~ (作ってあげるなら2歳~)
• 2.4 身体を意識する工作 ◆A 5歳~ (見せてあげるなら3歳~)
• 2.5 身長について学ぶ工作 ◆A 5歳~ (見せてあげるなら3歳~)
• 2.6 大きな紙の上で 大きな布の上で ◆A 2歳~
• 2.7 自動ラーメン製造機 (動画)☆C 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 2.8 引く 引っぱる 揺れる すべる ☆C 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 2.9 押す 下げる ひねる ねじる ☆C2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 2.10 動くしかけを取り入れた みんなの作品 (見せてあげるなら1歳~)
• 2.11 砂や粘土の感触を楽しむ工作 ◆A 1歳~
• 2.12 色や音を意識する工作 ◆A 1歳~
• 2.13 なぜベビーと一緒に工作を楽しむ必要があるのですか? (動画) ◆A 1歳~
• 2.14 なぜベビーと一緒に工作を楽しむ必要があるのですか? ◆A 1歳~
第3章 幼児の生活を再現してみよう
• 3.1 1日の暮らし ★B 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 3.2 手洗い・うがい (動画) ★B 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 3.3 家にあるもの (テレビなど)★B 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 3.4 ゴミ箱 (動画) ☆C 5歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.5 お料理 ★B 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.6 わたしと家族とペット★B 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.7 お散歩の後で ★B 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 3.8 身近なお仕事 (郵便屋さん)★B 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.9 お店やさん ★B 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.10 幼稚園 学校 ★B 4歳~ 6歳~
• 3.11 ちょっと遠出したら ★B 2歳~
• 3.12 いちご摘み (動画) ★B 3歳~
• 3.13 体験の整理の手助けとなる劇遊び ★B 4歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.14 個性に応じたものづくりにするためのコツ (動画)
• 3.15 個性に応じたものづくりにするためのコツ
第4章 ものづくりに算数の世界を取り入れよう
• 4.1 1対1対応 ○D 2歳(見せてあげるなら1歳~)
• 4.2 1~10までの数 ○D 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 4.3 10の合成 足し算 ○D 3歳~
• 4.4 順序 位置関係 ○D 4歳~
• 4.5 基本の形 ☆C 4歳~
• 4.6 時計 カレンダー ○D 5歳~ (見せてあげるなら3歳~)
• 4.7 ごっこ遊びで数に親しもう ★B 4歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 4.8 定規を使う ◆A 3歳~
• 4.9 コンパス・分度器を使う ◆A 6歳~(見せてあげるなら4歳~)
• 4.10 ゲームでさんすう 1 □E○D 4歳~(作ってあげるなら3歳~)
• 4.11 ゲームでさんすう 2 □E○D 4歳~(作ってあげるなら3歳~)
• 4.12 大きな数の計算 ○D 6歳~
• 4.13 図形のまわりの長さを体感する (動画) ◆A 6歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.14 面積 ◆A 5歳~ (見せてあげるなら3歳~)
• 4.15 水のかさ・体積 ◆A 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.16 展開図 ◆A 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.17 多角形と多面体 ☆C 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.18 分数につながる算数 ○D 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.19 ものづくり体験の不足が小学生の「見る」力を低下させている
第5章 平面から立体へ 形を作る楽しさを味わってみよう
• 5.1 丸める 輪を作る 「平面から立体へ」☆C 2歳~
• 5.2 画用紙のコンパスで円を書こう (動画) ■G 3歳~
• 5.3 コンパスの使い方 円の形 ☆C 4歳~
• 5.4 三角すいの作り方 (動画) ☆C 4歳~
• 5.5 円すいと三角すいを使った みんなの作品 ☆C 5歳~
☆C • 5.6 不思議な紙の世界 ピラミッド ☆C 5歳~
• 5.7 線路の切り替えとトンネル ☆C 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 5.8 きかんしゃにのって (動画)☆C 3歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 5.9 のりもの大集合!みんなの作品☆ ☆C (見せてあげるなら1歳~)
• 5.10 画用紙で作るドールハウス (動画) ☆C 4歳~
• 5.11 「折る 丸める」で作る建物 ☆C 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 5.12 望遠鏡作り 探検ごっこ (動画)★B 3歳~
• 5.13 立方体作りゲーム (動画) □E 5歳~
• 5.14 絵は描くけれど 立体作品を作ろうとしない時に 3歳~
第6章 回転や力の働きを理解する からくり工作
• 6.1 1つの穴からいろんな発見をしよう ■G 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 6.2 段ボールの穴を使った からくり装置 (動画) ■G☆C 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 6.3 からくり装置1 ■G ☆C3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.4 からくり装置2 ■G ☆C3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.5 紙コップのビー玉落とし 3種類 (動画) ■G ☆C3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.6 紙コップのビー玉落とし 3種類 ■G ☆C 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.7 ティッシュ箱で作る自動販売機 (動画) ■G ☆C 2歳~
• 6.8 ティッシュ箱で作る ビー玉転がし (動画)■G ☆C 2歳~
• 6.9 ストローと紙皿で 回転する台を作ろう ■G ☆C 4歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 6.10 くるくる回るよ 回転寿司 (動画)■G ☆C 4歳~
• 6.11 回転寿司 軍艦巻きの作り方 ◆A ☆C 2歳~
• 6.12 回転寿司 握り寿司の作り方 ◆A ☆C 2歳~
• 6.13 遊園地の空中ブランコ (動画)■G ☆C (見せてあげるなら2歳~)
• 6.14 2種類の空中ブランコ メリーゴランド■G ☆C 4歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 6.15 2種類の不思議な映写機 ■G ☆C 4歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 6.16 紙コップで作る プチ映写機 ■G ☆C4歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 6.17 気分はピタゴラ装置 (動画) ■G☆C 4歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.18 くるくる回るよ ビー玉が転がるよ みんなの作品☆ 2歳~
• 6.19 工作で子どもが自発的に工夫・発展するようになるために ◎H
第7章 幼児のIQアップのための教材と遊び
• 7.1 幼児向けトランプ □Eルール 2歳~
• 7.2 間違い探し 大きさくらべ 隠れているもの ●F 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 7.3 何が消えたのかな? 道具の名前 ●F 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 7.4 重なる順序 同じ形に分けよう ●F 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 7.5 順番 違う組み合わせ 左と右 ●F 4歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 7.6 観覧車 (動画) ●F 5歳~ (見せてあげるなら4歳~)
• 7.7 四方から見た図 長さくらべ ●F 5歳~ (見せてあげるなら4歳~)
• 7.8 穴から見えるもの 穴を重ねる ●F 5歳~ (見せてあげるなら4歳~)
• 7.9 線対称 鏡に映った図形 ●F 5歳~ (見せてあげるなら4歳~)
• 7.10 重ね点図形 点描写 ローラーの模様 ●F 5歳~
• 7.11 教室で作った教材いろいろ
• 7.12 レストランごっこでIQアップ ●F 5歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 7.13 作りながら考える ロボット製作 ◎H 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 7.14 ものづくりを通して 幼児期からの子どもは伸びる
第8章 科学とつながるものづくり
• 8.1 風や空気の働き1 ◆A 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 8.2 風や空気の働き2◆A 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 8.3 風船 (動画)◆A 1歳~
• 8.4 光の働き ◆A 4歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.5 鏡の働き ◆A 5歳~(見せてあげるなら4歳~)
• 8.6 レンズの働き 目の錯覚 ◆A 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 8.7 水の働き1 ◆A ■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.8 水の働き2 ◆A ■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.9 磁石の働き ■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.10 不思議な動き■G3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.11 電池・モーター■G 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 8.12 失敗から考える事例 ◎H 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
第9章 図鑑と親しむものづくり
• 9.1 昆虫 ■G 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 9.2 魚 水辺の生き物 ■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 9.3 動物 鳥 人の身体 ■G 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 9.4 植物 鉱物 ■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.5 宇宙 1 ■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.6 宇宙 2■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.7 恐竜■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 9.8 世界の国々■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.9 日本の歴史1 (忍者)■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.10 日本の歴史2 (忍者)■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.11 博物館の資料を参考に ■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.12 水洗トイレのタンクのしくみ (動画)◎H 6歳~(見せてあげるなら5歳~)
• 9.13 サイホン作用 (動画)◎H 6歳~(見せてあげるなら5歳~)
• 9.14 親の「正解」を押し付けない◎H
第10章 虹色教室通信 リンク集
• 10.1 工作ワークショップ in 東京 2010.11
• 10.2 工作ワークショップ in 大阪 2010.11
• 10.3 工作ワークショップ in 名古屋 2010.10
• 10.4 工作ワークショップ in 大阪 2010.10
• 10.5 絵本大好きクラブ in 大阪 2010.9
• 10.6 工作イベントin 滋賀 2010.7
• 10.7 幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 他
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<もくじについての解説です>
「9歳の壁」という言葉を耳にしたことがありますか?
9歳くらいまでの具体的な学習では、きちんと授業についていけていた子が、
それ以降の学習の内容に抽象的になるため、
乗り越えることができない壁に突き当たることが多いことを指摘した言葉です。
9歳くらいまでの学習は、目で見たまんま覚えて、反射的に答えが出せるように訓練すれば
良い成績が保てるような内容ですが、
そこからは、次第に頭の中でイメージを操作して、
思考力を使って解いていかなければならない内容に変化していきます。
抽象的な思考ができるようになるには、
五感を通して、身体を通じて体感した感覚の蓄積や
おもちゃや物と関わりながら具体的に考える体験の蓄積が
たっぷり必要です。
抽象的思考の基盤となる体験をいくつか挙げますね。
◆A 目と手の協応
1歳くらいから、目と手を協応させる遊び、手指の感覚を育てる遊び、身体を使ってする遊び
がはじまります。
★B 象徴遊び
2歳くらいから、つもりやみたてがはじまり、
3歳くらいから、ごっこ遊びがはじまります。
模倣や社会的役割の理解と獲得が進みます。
☆C 構造遊び
2歳半くらいから。
空間認知、創造性、仲間との協調性が育む遊び。
○D 数の世界
数の敏感期を育む体験
□E ルールのある遊び
●F 知恵遊び
■G 目で見て、触れて具体的に操作しながら学ぶ体験
◎H 抽象的思考を育む
工作以外でもさまざまな遊びを通じて、上のような体験ができますが、
工作の良いところは、わざわざおもちゃを買わなくても、いらなくなった空き箱や紙があれば、
あらゆる種類の体験を簡単につくりだすことができることです。
『虹色オンライン教材 学ぶことが好きになる工作遊び』を購入してくださった方が、
子どもにバランスのよい体験を与えるための指針となるように、
◆A~■Gまでの遊びについてのアイデアを載せている記事を紹介します。
「虹色オンライン教材」購入に関するご注意!
※お申込み登録後、「ご注文の確認メール」は即時自動送信されます。
※お振込されましたら、4営業日以内に「ご利用開始(教材URL)のお知らせ」のメールを送信します。
(通常、お振込当日もしくは翌日にはメールさせて頂いております。)
※受信メールが届かない場合は、迷惑フォルダ内も確認してみてください。
それでも受信メールが届かない場合は、別のメールアドレスを連絡してください。
(携帯メールでもOK)
お問い合わせ先 http://form1.fc2.com/form/?id=651204
虹色オンライン教材のサンプルページに「対象年齢別目次」が追加しました。
http://nijiiro.weblogs.jp/kousakusample/blog_index.html
購入者向けにはリンク付きで
序章に追加しています。
この冬中に購入者向けのおまけの動画(簡単な算数の学び方)を
加える予定なのですが、シアトルから帰ってくるまでなかなか時間が取れないので
そちらは、もう少し待っていてくださいね。
「9歳の壁」という言葉を耳にしたことがありますか?
9歳くらいまでの具体的な学習では、きちんと授業についていけていた子が、
それ以降の学習の内容に抽象的になるため、
乗り越えることができない壁に突き当たることが多いことを指摘した言葉です。
9歳くらいまでの学習は、目で見たまんま覚えて、反射的に答えが出せるように訓練すれば
良い成績が保てるような内容ですが、
そこからは、次第に頭の中でイメージを操作して、
思考力を使って解いていかなければならない内容に変化していきます。
抽象的な思考ができるようになるには、
五感を通して、身体を通じて体感した感覚の蓄積や
おもちゃや物と関わりながら具体的に考える体験の蓄積が
たっぷり必要です。
抽象的思考の基盤となる体験をいくつか挙げますね。
◆A 目と手の協応
1歳くらいから、目と手を協応させる遊び、手指の感覚を育てる遊び、身体を使ってする遊び
がはじまります。
★B 象徴遊び
2歳くらいから、つもりやみたてがはじまり、
3歳くらいから、ごっこ遊びがはじまります。
模倣や社会的役割の理解と獲得が進みます。
☆C 構造遊び
2歳半くらいから。
空間認知、創造性、仲間との協調性が育む遊び。
○D 数の世界
数の敏感期を育む体験
□E ルールのある遊び
●F 知恵遊び
■G 目で見て、触れて具体的に操作しながら学ぶ体験
◎H 抽象的思考を育む
工作以外でもさまざまな遊びを通じて、上のような体験ができますが、
工作の良いところは、わざわざおもちゃを買わなくても、いらなくなった空き箱や紙があれば、
あらゆる種類の体験を簡単につくりだすことができることです。
『虹色オンライン教材 学ぶことが好きになる工作遊び』を購入してくださった方が、
子どもにバランスのよい体験を与えるための指針となるように、
◆A~■Gまでの遊びについてのアイデアを載せている記事を紹介します。
『虹色オンライン教材 学ぶことが好きになる工作遊び』もくじ
序章 (教材の使い方など)
第1章 巧緻性を高める活動を楽しんでみよう
• 1.1 貼る1 (水・のり・テープ) ◆A 1歳~
• 1.2 貼る2 (セロハンテープ) ◆A 1歳~
• 1.3 貼る3 (木工用ボンド) ◆A 3歳~
• 1.4 切る1 (はじめてのはさみ) ◆A 1歳~
• 1.5 切る2 (いろいろな線を切る) ◆A 3歳~
• 1.6 塗る1 (「書く」から「塗る」へ)◆A 1歳~
• 1.7 塗る2 (クレヨン・水性マジック・絵の具)◆A 2歳~
• 1.8 折る 丸める ◆A ☆C2歳~
• 1.9 穴を開ける ◆A 1歳~
• 1.10 縫う 織る ◆A 4歳~
• 1.11 ひもを裂く(さく) やぶる ◆A 2歳~
• 1.12 かたどる なぞる はんこを押す けずる ◆A 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 1.13 巧緻性を高める教具 ◆A 3歳~
• 1.14 創造性を体現することで子どもは変わる
第2章 体感を通して学ぶものづくり
• 2.1 足を意識する工作 ◆A 3歳~ (作ってあげるなら2歳~)
• 2.2 手や指を意識する工作 ◆A 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 2.3 頭を意識する工作 ◆A 3歳~ (作ってあげるなら2歳~)
• 2.4 身体を意識する工作 ◆A 5歳~ (見せてあげるなら3歳~)
• 2.5 身長について学ぶ工作 ◆A 5歳~ (見せてあげるなら3歳~)
• 2.6 大きな紙の上で 大きな布の上で ◆A 2歳~
• 2.7 自動ラーメン製造機 (動画)☆C 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 2.8 引く 引っぱる 揺れる すべる ☆C 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 2.9 押す 下げる ひねる ねじる ☆C2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 2.10 動くしかけを取り入れた みんなの作品 (見せてあげるなら1歳~)
• 2.11 砂や粘土の感触を楽しむ工作 ◆A 1歳~
• 2.12 色や音を意識する工作 ◆A 1歳~
• 2.13 なぜベビーと一緒に工作を楽しむ必要があるのですか? (動画) ◆A 1歳~
• 2.14 なぜベビーと一緒に工作を楽しむ必要があるのですか? ◆A 1歳~
第3章 幼児の生活を再現してみよう
• 3.1 1日の暮らし ★B 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 3.2 手洗い・うがい (動画) ★B 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 3.3 家にあるもの (テレビなど)★B 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 3.4 ゴミ箱 (動画) ☆C 5歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.5 お料理 ★B 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.6 わたしと家族とペット★B 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.7 お散歩の後で ★B 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 3.8 身近なお仕事 (郵便屋さん)★B 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.9 お店やさん ★B 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.10 幼稚園 学校 ★B 4歳~ 6歳~
• 3.11 ちょっと遠出したら ★B 2歳~
• 3.12 いちご摘み (動画) ★B 3歳~
• 3.13 体験の整理の手助けとなる劇遊び ★B 4歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 3.14 個性に応じたものづくりにするためのコツ (動画)
• 3.15 個性に応じたものづくりにするためのコツ
第4章 ものづくりに算数の世界を取り入れよう
• 4.1 1対1対応 ○D 2歳(見せてあげるなら1歳~)
• 4.2 1~10までの数 ○D 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 4.3 10の合成 足し算 ○D 3歳~
• 4.4 順序 位置関係 ○D 4歳~
• 4.5 基本の形 ☆C 4歳~
• 4.6 時計 カレンダー ○D 5歳~ (見せてあげるなら3歳~)
• 4.7 ごっこ遊びで数に親しもう ★B 4歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 4.8 定規を使う ◆A 3歳~
• 4.9 コンパス・分度器を使う ◆A 6歳~(見せてあげるなら4歳~)
• 4.10 ゲームでさんすう 1 □E○D 4歳~(作ってあげるなら3歳~)
• 4.11 ゲームでさんすう 2 □E○D 4歳~(作ってあげるなら3歳~)
• 4.12 大きな数の計算 ○D 6歳~
• 4.13 図形のまわりの長さを体感する (動画) ◆A 6歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.14 面積 ◆A 5歳~ (見せてあげるなら3歳~)
• 4.15 水のかさ・体積 ◆A 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.16 展開図 ◆A 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.17 多角形と多面体 ☆C 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.18 分数につながる算数 ○D 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 4.19 ものづくり体験の不足が小学生の「見る」力を低下させている
第5章 平面から立体へ 形を作る楽しさを味わってみよう
• 5.1 丸める 輪を作る 「平面から立体へ」☆C 2歳~
• 5.2 画用紙のコンパスで円を書こう (動画) ■G 3歳~
• 5.3 コンパスの使い方 円の形 ☆C 4歳~
• 5.4 三角すいの作り方 (動画) ☆C 4歳~
• 5.5 円すいと三角すいを使った みんなの作品 ☆C 5歳~
☆C • 5.6 不思議な紙の世界 ピラミッド ☆C 5歳~
• 5.7 線路の切り替えとトンネル ☆C 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
•
5.8 きかんしゃにのって (動画)☆C 3歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 5.9 のりもの大集合!みんなの作品☆ ☆C (見せてあげるなら1歳~)
• 5.10 画用紙で作るドールハウス (動画) ☆C 4歳~
• 5.11 「折る 丸める」で作る建物 ☆C 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 5.12 望遠鏡作り 探検ごっこ (動画)★B 3歳~
• 5.13 立方体作りゲーム (動画) □E 5歳~
• 5.14 絵は描くけれど 立体作品を作ろうとしない時に 3歳~
第6章 回転や力の働きを理解する からくり工作
• 6.1 1つの穴からいろんな発見をしよう ■G 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 6.2 段ボールの穴を使った からくり装置 (動画) ■G☆C 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 6.3 からくり装置1 ■G ☆C3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.4 からくり装置2 ■G ☆C3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.5 紙コップのビー玉落とし 3種類 (動画) ■G ☆C3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.6 紙コップのビー玉落とし 3種類 ■G ☆C 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.7 ティッシュ箱で作る自動販売機 (動画) ■G ☆C 2歳~
• 6.8 ティッシュ箱で作る ビー玉転がし (動画)■G ☆C 2歳~
• 6.9 ストローと紙皿で 回転する台を作ろう ■G ☆C 4歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 6.10 くるくる回るよ 回転寿司 (動画)■G ☆C 4歳~
• 6.11 回転寿司 軍艦巻きの作り方 ◆A ☆C 2歳~
• 6.12 回転寿司 握り寿司の作り方 ◆A ☆C 2歳~
• 6.13 遊園地の空中ブランコ (動画)■G ☆C (見せてあげるなら2歳~)
• 6.14 2種類の空中ブランコ メリーゴランド■G ☆C 4歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 6.15 2種類の不思議な映写機 ■G ☆C 4歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 6.16 紙コップで作る プチ映写機 ■G ☆C4歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 6.17 気分はピタゴラ装置 (動画) ■G☆C 4歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 6.18 くるくる回るよ ビー玉が転がるよ みんなの作品☆ 2歳~
• 6.19 工作で子どもが自発的に工夫・発展するようになるために ◎H
第7章 幼児のIQアップのための教材と遊び
• 7.1 幼児向けトランプ □Eルール 2歳~
• 7.2 間違い探し 大きさくらべ 隠れているもの ●F 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 7.3 何が消えたのかな? 道具の名前 ●F 3歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 7.4 重なる順序 同じ形に分けよう ●F 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 7.5 順番 違う組み合わせ 左と右 ●F 4歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 7.6 観覧車 (動画) ●F 5歳~ (見せてあげるなら4歳~)
• 7.7 四方から見た図 長さくらべ ●F 5歳~ (見せてあげるなら4歳~)
• 7.8 穴から見えるもの 穴を重ねる ●F 5歳~ (見せてあげるなら4歳~)
• 7.9 線対称 鏡に映った図形 ●F 5歳~ (見せてあげるなら4歳~)
• 7.10 重ね点図形 点描写 ローラーの模様 ●F 5歳~
• 7.11 教室で作った教材いろいろ
• 7.12 レストランごっこでIQアップ ●F 5歳~ (見せてあげるなら2歳~)
• 7.13 作りながら考える ロボット製作 ◎H 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 7.14 ものづくりを通して 幼児期からの子どもは伸びる
第8章 科学とつながるものづくり
• 8.1 風や空気の働き1 ◆A 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 8.2 風や空気の働き2◆A 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 8.3 風船 (動画)◆A 1歳~
• 8.4 光の働き ◆A 4歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.5 鏡の働き ◆A 5歳~(見せてあげるなら4歳~)
• 8.6 レンズの働き 目の錯覚 ◆A 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 8.7 水の働き1 ◆A ■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.8 水の働き2 ◆A ■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.9 磁石の働き ■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.10 不思議な動き■G3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 8.11 電池・モーター■G 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 8.12 失敗から考える事例 ◎H 5歳~(見せてあげるなら3歳~)
第9章 図鑑と親しむものづくり
• 9.1 昆虫 ■G 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 9.2 魚 水辺の生き物 ■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 9.3 動物 鳥 人の身体 ■G 2歳~(見せてあげるなら1歳~)
• 9.4 植物 鉱物 ■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.5 宇宙 1 ■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.6 宇宙 2■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.7 恐竜■G 3歳~(見せてあげるなら2歳~)
• 9.8 世界の国々■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.9 日本の歴史1 (忍者)■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.10 日本の歴史2 (忍者)■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.11 博物館の資料を参考に ■G 4歳~(見せてあげるなら3歳~)
• 9.12 水洗トイレのタンクのしくみ (動画)◎H 6歳~(見せてあげるなら5歳~)
• 9.13 サイホン作用 (動画)◎H 6歳~(見せてあげるなら5歳~)
• 9.14 親の「正解」を押し付けない◎H
第10章 虹色教室通信 リンク集
• 10.1 工作ワークショップ in 東京 2010.11
• 10.2 工作ワークショップ in 大阪 2010.11
• 10.3 工作ワークショップ in 名古屋 2010.10
• 10.4 工作ワークショップ in 大阪 2010.10
• 10.5 絵本大好きクラブ in 大阪 2010.9
• 10.6 工作イベントin 滋賀 2010.7
• 10.7 幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 他
『虹色オンライン教室 学ぶことが好きになる工作遊び』を購入してくださった方々へ
工学博士で人気作家の森博嗣氏が、『創るセンス 工作の思考』の中で、
だから、「とにかく作りなさい」ということが本書の主張である
ときっぱりおっしゃっていて爽快でした。
森博嗣氏の考えは次の通り。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ビジネス書コーナーに並ぶ「こうすれば成功する」「問題はこのように解決しろ」というタイトルの本は、しょせん「こうすれば上手くいった事例がある」にすぎない。
「こうすれば上手くいきそうな気分になれる」程度の錯覚を誘っているだけで、自分を騙しているようなもの。
一度決めれば、思考停止して、その後楽に動けるから、人間は思い込もうとする習性がある。でも、思い込みは不自由で、その場限りの淡い納得しか得られない。
その場はちょっと気持良く、やる気は出るけれど、その人自身が変わらないのだから、環境が改善されるわけがない。
それより実際に手を動かして、一つでも新しいものを作った方が良い。作れば、貴方は必ずなにかを学ぶし、貴方の中できっと変化が起こるだろう。
(『創るセンス 工作の思考』 集英社新書より引用)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「貴方の中できっと変化が起こるだろう」という言葉って、
さらっと読んでしまいがちですが、
今、教育の世界に何が足りないのか、
最も見過ごされがちで、最も重要な急所を突いているのでは……? と感じました。
この「学ぶ」ことで起こる自分の中の「変化」って、つまり以前記事にした
「持つ」教育 「ある」教育「ある」教育をした場合に起こるものでは?
と考えています。
話が飛びますが。
哲学者で大阪大学総長の鷲田清一氏が、『噛みきれない想い』というエッセイの中で、
文学部の哲学科の生徒たちが三年生にもなって1冊の哲学書も最後まで読んでいないことが
理解できなくて、
「みんな、どうして本を読まないの?」という疑問をぶつけた話が載っていました。
このエッセイ、なるほど~と共感できる話で締めくくってあったのですが、それはここで取り上げるのはやめておきますね。
この話、大学の現状を知った感想として、ちょっとした衝撃がありました。
これって「持つ」教育の末路なんじゃないかな……と。
点数をどんどん追いかけていって、哲学を読み解く力を身につけても、
自分の内部にそれを求める気持が育っていなかったら、
つまり「持つ」教育だけ受けて、「ある」教育がお留守のまま進んだら、
その先はどうなっていくのでしょう……?
そこには、学んでいることと行動がアンバランスで、
過去にその学生の立場に身を置いていた人にすると、「どうして……?」と問いかけずには
いられないような姿があるのでしょうね。
『カレーを作れる子は算数もできる』で 木幡寛氏は、次のようなことをおっしゃっています。(簡単にまとめています)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
日本が抱えている学力問題は、
<How to>は得意だが<Why>ということに対する問いかけがなされない
ことに帰着する。
「なぜそうなるのか?」を問う学習をないがしろにしたままでは、
PISAのランクが下がるのも当然。
練習・鍛錬・反復による基礎・基本の獲得を徹底しても、
訓練不足に対する効果はあっても、
一方では <計算の操作のみを重要視する>という
落ちこぼれの原因につながる傾向を助長しかねない。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
<Why>の大切さといえば、先日、数学の問題のことで息子とした会話で話題にのぼったばかりでした。
半日 数学と格闘していて、休憩に現われた息子が、
こんなことを言いました。
「数Ⅰや数Ⅱの問題になると基礎は終わっているから難問だけ拾って勉強していくことになるから、かなり苦しい思いをしていたんだけどさ……。
気分転換に数Ⅲや数Cのチャート式を解いてみると、まだこっちは本格的に取り組んでないから、するのは例題や中レベルの問題だけだから、
今度は簡単すぎて拍子抜けしたよ。
難しいのも易しいのもどっちもやってて思うんだけど、
学校だと長い時間をかけて大量の問題を解くわけだから、
ずいぶん勉強が進んだように感じるけど、
考えないでパターンを繰り返すだけでは、結局、たくさんしたからできるようになったような錯覚に陥っているだけで、
自己満足に浸っていただけなんだな~って。」
「いつの頃からか、数学は暗記だ!って声に反論する人もいなくなって、勉強法の主流になってきたものね。
若い学校の先生方も、自学自習で学んできたなんて人は小数派で、
塾や予備校で学んできた方がほとんどでしょうから、自分が習ったように教えるのは仕方がないのかしらね」
と言うと、息子からは私の極論を和らげるような言葉が返ってきました。
「実際、解法パターンの暗記は必要ではあるんだ。
だからといって、パターンを暗記しながら量をこなせば、完璧になるかというとそういうわけにはいかないんだよ。
こういうタイプの問題は、こういう解き方をするという
問いと解法が直結しているような易しい問題だけしていくのなら、それもありだろうけど。
少しひねった複合問題になると、円の面積の問題に見せかけて、2次方程式で解いていくものだったりするよね。
そうしたとき、たくさんある筋道からどれを選ぶのかということまでも、
パターン化して、解法パターンを増やしていくって方向はよくないと思うんだよ」
「パターン暗記は必要だけど、組み合わせによって増え続けるパターンをさらに暗記していくのは良くないと思うのね。
なら、どうすれば良いと考えているの?」
と私はたずねました。
「そうだな。パターンで問題を解いているときにも、『なぜ』と問う視線が必要なのかもしれない。
ほら、青空学園数学科ってホームページがあるじゃん。
あそこで扱っている解き方は、全て、『なぜ』という問いを追求することで成り立っているんだ。それだけに理解するのに時間がかかったり、苦しい一面もあるんだけどね。
でも、それが必要なんだと思う。自己満足に終わらない勉強をしようと思ったらさ。
受験までは時間との戦いだから、やむをえずパターン暗記を取り入れて解いていくにしても、
青空学園数学科にある『理由』に基づく次元の視点がいるだろうな」
息子の返事を聞いて、
自分が幼い子たちと工作をするとき大事に思っていることを、
息子も受験勉強で感じ取っているんだとうれしく思いました。
虹色教室のオンライン教材の
『学ぶことが好きになる工作遊び』について
「1歳後半の子のために購入したものの、何から手をつけたらいいでしょう?」
という質問をいただきました。
虹色教室のオンライン教材のもくじのうち、
1歳後半の子に
体験させてあげたい工作に ★
見せてあげたい工作に ☆
親御さんに学んでいただきたい記事に ◎
この時期に大切だと思う働きかけに ●
をつけさせていただくことにしました。
2歳半くらいになると、興味がもっと広がるので、
体験させてあげたいものも、見せてあげたいものも
もっと増えてきます。またの機会に他の年齢についても、おススメのページを
紹介しますね。
第1章 巧緻性を高める活動を楽しんでみよう
• 1.1 貼る1 (水・のり・テープ) ★
• 1.2 貼る2 (セロハンテープ) ★
• 1.3 貼る3 (木工用ボンド)
• 1.4 切る1 (はじめてのはさみ) ★
• 1.5 切る2 (いろいろな線を切る)
• 1.6 塗る1 (「書く」から「塗る」へ) ★
• 1.7 塗る2 (クレヨン・水性マジック・絵の具)
• 1.8 折る 丸める ☆
• 1.9 穴を開ける
• 1.10 縫う 織る
• 1.11 ひもを裂く(さく) やぶる
• 1.12 かたどる なぞる はんこを押す けずる ☆
• 1.13 巧緻性を高める教具
• 1.14 創造性を体現することで子どもは変わる
第2章 体感を通して学ぶものづくり
• 2.1 足を意識する工作 ☆
• 2.2 手や指を意識する工作 ☆
• 2.3 頭を意識する工作
• 2.4 身体を意識する工作
• 2.5 身長について学ぶ工作
• 2.6 大きな紙の上で 大きな布の上で
• 2.7 自動ラーメン製造機 (動画) ☆
• 2.8 引く 引っぱる 揺れる すべる ☆
• 2.9 押す 下げる ひねる ねじる ☆
• 2.10 動くしかけを取り入れた みんなの作品 •
2.11 砂や粘土の感触を楽しむ工作 ★
• 2.12 色や音を意識する工作 ☆
• 2.13 なぜベビーと一緒に工作を楽しむ必要があるのですか? (動画) ◎
• 2.14 なぜベビーと一緒に工作を楽しむ必要があるのですか? ◎
第3章 幼児の生活を再現してみよう
• 3.1 1日の暮らし ●
• 3.2 手洗い・うがい (動画)
• 3.3 家にあるもの (テレビなど) ☆
• 3.4 ゴミ箱 (動画)
• 3.5 お料理
• 3.6 わたしと家族とペット
• 3.7 お散歩の後で ●
• 3.8 身近なお仕事 (郵便屋さん)
• 3.9 お店やさん
• 3.10 幼稚園 学校
• 3.11 ちょっと遠出したら ☆
• 3.12 いちご摘み (動画)
• 3.13 体験の整理の手助けとなる劇遊び
• 3.14 個性に応じたものづくりにするためのコツ (動画)
• 3.15 個性に応じたものづくりにするためのコツ
第4章 ものづくりに算数の世界を取り入れよう
• 4.1 1対1対応 ★
• 4.2 1~10までの数 ★
• 4.3 10の合成 足し算
• 4.4 順序 位置関係
• 4.5 基本の形
• 4.6 時計 カレンダー
• 4.7 ごっこ遊びで数に親しもう ●
• 4.8 定規を使う
• 4.9 コンパス・分度器を使う
• 4.10 ゲームでさんすう 1
• 4.11 ゲームでさんすう 2
• 4.12 大きな数の計算
• 4.13 図形のまわりの長さを体感する (動画)
• 4.14 面積
• 4.15 水のかさ・体積
• 4.16 展開図
• 4.17 多角形と多面体
• 4.18 分数につながる算数
• 4.19 ものづくり体験の不足が小学生の「見る」力を低下させている
第5章 平面から立体へ 形を作る楽しさを味わってみよう
• 5.1 丸める 輪を作る 「平面から立体へ」 ★
• 5.2 画用紙のコンパスで円を書こう (動画)
• 5.3 コンパスの使い方 円の形
• 5.4 三角すいの作り方 (動画)
• 5.5 円すいと三角すいを使った みんなの作品 ☆
• 5.6 不思議な紙の世界 ピラミッド
• 5.7 線路の切り替えとトンネル
• 5.8 きかんしゃにのって (動画)
• 5.9 のりもの大集合!みんなの作品 ☆
• 5.10 画用紙で作るドールハウス (動画)
• 5.11 「折る 丸める」で作る建物
• 5.12 望遠鏡作り 探検ごっこ (動画)
• 5.13 立方体作りゲーム (動画)
• 5.14 絵は描くけれど 立体作品を作ろうとしない時に
第6章 回転や力の働きを理解する からくり工作
• 6.1 1つの穴からいろんな発見をしよう ★
• 6.2 段ボールの穴を使った からくり装置 (動画) ☆
• 6.3 からくり装置1
• 6.4 からくり装置2
• 6.5 紙コップのビー玉落とし 3種類 (動画)
• 6.6 紙コップのビー玉落とし 3種類
• 6.7 ティッシュ箱で作る自動販売機 (動画)
• 6.8 ティッシュ箱で作る ビー玉転がし (動画)
• 6.9 ストローと紙皿で 回転する台を作ろう
• 6.10 くるくる回るよ 回転寿司 (動画)
• 6.11 回転寿司 軍艦巻きの作り方
• 6.12 回転寿司 握り寿司の作り方
• 6.13 遊園地の空中ブランコ (動画)
• 6.14 2種類の空中ブランコ メリーゴランド
• 6.15 2種類の不思議な映写機
• 6.16 紙コップで作る プチ映写機
• 6.17 気分はピタゴラ装置 (動画)
• 6.18 くるくる回るよ ビー玉が転がるよ みんなの作品 ☆
• 6.19 工作で子どもが自発的に工夫・発展するようになるために
第7章 幼児のIQアップのための教材と遊び
• 7.1 幼児向けトランプ
• 7.2 間違い探し 大きさくらべ 隠れているもの
• 7.3 何が消えたのかな? 道具の名前
• 7.4 重なる順序 同じ形に分けよう
• 7.5 順番 違う組み合わせ 左と右
• 7.6 観覧車 (動画)
• 7.7 四方から見た図 長さくらべ
• 7.8 穴から見えるもの 穴を重ねる
• 7.9 線対称 鏡に映った図形
• 7.10 重ね点図形 点描写 ローラーの模様
• 7.11 教室で作った教材いろいろ
• 7.12 レストランごっこでIQアップ
• 7.13 作りながら考える ロボット製作
• 7.14 ものづくりを通して 幼児期からの子どもは伸びる
第8章 科学とつながるものづくり
• 8.1 風や空気の働き1 ☆
• 8.2 風や空気の働き2 ☆
• 8.3 風船 (動画) ☆
• 8.4 光の働き
• 8.5 鏡の働き
• 8.6 レンズの働き 目の錯覚
• 8.7 水の働き1
• 8.8 水の働き2
• 8.9 磁石の働き
• 8.10 不思議な動き
• 8.11 電池・モーター
• 8.12 失敗から考える事例
第9章 図鑑と親しむものづくり
• 9.1 昆虫 ☆
• 9.2 魚 水辺の生き物
• 9.3 動物 鳥 人の身体 ☆
• 9.4 植物 鉱物
• 9.5 宇宙 1
• 9.6 宇宙 2
• 9.7 恐竜
• 9.8 世界の国々
• 9.9 日本の歴史1 (忍者)
• 9.10 日本の歴史2 (忍者)
• 9.11 博物館の資料を参考に
• 9.12 水洗トイレのタンクのしくみ (動画)
• 9.13 サイホン作用 (動画)
• 9.14 親の「正解」を押し付けない
第10章 虹色教室通信 リンク集
• 10.1 工作ワークショップ in 東京 2010.11
• 10.2 工作ワークショップ in 大阪 2010.11
• 10.3 工作ワークショップ in 名古屋 2010.10
• 10.4 工作ワークショップ in 大阪 2010.10
• 10.5 絵本大好きクラブ in 大阪 2010.9
• 10.6 工作イベントin 滋賀 2010.7
• 10.7 幼児が「よく考える」ようになるためのいくつかのステップ 他
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<オンライン教材について>
今年発売した虹色教室のオンライン教材のタイトルは
『学ぶことが好きになる工作遊び』です。
メインで扱うテーマとして スタッフの間から
『算数』や『知育遊び』が候補に挙がっていたのです。
けれども 私はどうしても
「まず最初に 『ものづくり』を柱にして、
これまで虹色教室で大事にしてきたノウハウを網羅した教材が作りたい!」
という思いがありました。
確かに、「どれだけ売れるか?」とか「どれだけ儲かるか?」といった観点からすると、
算数や知育や科学や国語といった教材を先に作った方が
うまくいくに決まっています。
私にしても、写真の加工やビデオの編集で懸命に働いてくれていたスタッフが、
「働き損」にならないことだけは願っているのです。
『工作』がテーマだと、
いくら「工作を通して、巧緻性、体感、生活、算数、図形、回転、IQ,科学、図鑑などのテーマと深く豊かに関わることができるように心を込めて作りました」と説明しても、
どうしても「しょせん工作でしょ」というイメージはぬぐえないんですよね。
工作って、主要教科の脇役として
あってもなくても良いようなポジションにあって……つまり『格下』として扱われがちですから。
それでも、どうしても『工作』教材から作りたかった理由というのは、
「現実に工作すると子どもの能力が伸びるから」
「何をさせるより何を教えるより、ものを作ると知能が向上するから」
という体験をベースにしたシンプルな理由に他なりません。
教室で工作に熱中する子たちは、
どの子も頭の回転が速くて、観察力や理解力や思考力が高いです!
いつもその子たちの成長を見守りつつ、感激しているのです。
自分の考えを言葉で表現する力もバツグンです。
ハンディーキャップを持っている子たちも、工作を通じて、さまざまな「できない」を克服していってます。
工作って聞こえは地味だけど、とにかくすごい力を秘めているのです
そんなわけで、「工作ってすごいんですよ!」と伝えたい気持は、
どうしても後回しにすることはできなかったのです。
工作というより、『ものづくり』(今回の教材では扱っていませんがブロックや積み木遊びも含みます)という言葉の方が私の伝えたい内容とあっているのですが、
わかりやすくするために『工作』という言葉を使わせていただきますね。
『カレーを作れる子は算数もできる』 (講談社現代新書 )という著書で、著者の 木幡 寛氏が次のようなことを書いておられます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
カレーライスを作ったことがあるだろうか?
作ったことがなくても料理のレシピを見てカレーライスを作ることができるだろうか?
まず材料をチェックしてみよう!ニンジン・ジャガイモ・豚肉・油・カレーのルー。それに道具も揃っているかどうか見ておこう。材料のきざみ方、調理の手順……、あれこれ考えなければならない。どうしてタマネギを最初に炒めるのか?その理由がちゃんとわかるか、そして炒めた後にどうするのか……。水の量は?カレーのルーはいつ入れるのか?
それらの段取りをきちんとおさえていなければ、料理は作れない。
(略)
問われてくるのは、注意深い観察・レシピ通り料理の流れを実行するパターン認識・量の認識と把握……。レシピに従って実行する力、料理のレシピを分析したり総合したりする力……。
このように、ものごとの後先を考え行動できる力を、算数・数学では<論理的思考能力>と呼ぶ。カレーライスを作る力の中にはそれらが凝縮されているのだ。
( 『カレーを作れる子は算数もできる』 より引用)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
木幡 寛氏がカレーライスを作る中に凝縮されているという
<論理的思考能力>は、工作をすることを通して養うことができます。
工作の場合、まだ文字が読めない幼児でも
ひらめきを形にするコツ、問題解決能力、科学的な理解力なども
この論理的思考能力といっしょに伸ばしていくことができます。
「学習の基盤作りとして基礎こそ大切なのだから、小学校低学年、中学年の間は、
論理的思考能力など伸ばさず、徹底的に計算をさせるのがよい」とおっしゃる方がいます。
確かに、論理的思考力を求める文章題を教科書で学ぶのは、高学年以降でもよいのかもしれません。
でも、実際には、子どもって3歳を過ぎれば「どうして?」「なぜ?」と
目にするもの全てに疑問を投げかけるようになるものなのです。
論理的に筋道を立てて考えていきたいと思いは、こんなに幼いうちから
芽生えているのです。
それに対して、知識としての答えを押しつけるだけでは、時が経てば聞いたことは忘れ、
知的好奇心は薄れていきます。
まだ、そんなことを考えるのは早いから……と、放っておくのも同じです。
知的好奇心が薄れるだけでなく、
考えること自体をやめてしまいます。
「どうして?」「なぜ?」という疑問から出発して、筋道を立てて考えていくにはどうすればよいのか、
仮説を立てて試行錯誤して考えながら、常識を疑い、新しい解決法を考えていくにはどうすればいいのか……というと、答えは簡単。
手を使って切ったり、貼ったり、組み立てたり、動かしたり、壊したりして学べばいいのです。
要は『工作』です。
「こんなものを作りたい」という思いを描き、そこに行き着くまで、
自分なりにいろいろやってみるなら、論理的な思考力は自然に育まれていくのです。
今日は年中さんの★ちゃんと、年長さんの☆ちゃんのレッスンでした。
教室の近くでタンポポとぺんぺん草を摘んできて、
工作をしました。
ぺんぺん草のクリスマスツリーと、たんぽぽのホウキなのだそうです。
★ちゃんも☆ちゃんも、とてもおしゃべりで想像力が豊かな子です。
ですから、20くらいまでの数の足し算や引き算にまつわる文章題なら
どんな凝った問い方をしても
きちんと正しい答えを返してきていました。
「チョコレートとガムを売っているスーパーマーケットがあってね」と話すと、
「チョコとガムしか売っていないスーパーマーケットなんておかしいわね。」と★ちゃんが笑います。
「そうよ、ちょっと変なスーパーマーケットなの。それで、あっちもこっちも、チョコ、チョコ、チョコ、チョコ、ガム、ガム、ガム、ガム、見渡すかぎりにそればっかり売っているの。」と言うと、
「あー面白い」とふたりともゲラゲラ笑い転げます。
それでね、★ちゃんが、チョコを4個、ガムを2個買って、☆ちゃんがチョコを5個、ガムを3個買ったとしたら、ふたりが買ったチョコをあわせるといくつで、ガムをあわせるといくつだかわかる?」
「そんなの簡単よ」とふたりは口をそろえて、「チョコは9個で、ガムは5個」と答えました。
そんな風に、あれこれ文章題を出したところ、どれもすぐに答えを言うので、
「なら、今度は★ちゃんと☆ちゃんが、先生に算数の問題を出してちょうだい」と言いました。
すると、難問奇問が続出し、私はすっかり頭がこんがらがってしまいました。
★ちゃん 「へやが6つありました。そのとなりはだれさんとだれさんがいるのでしょう?」
私は考えこみました。どう考えても、なぞなぞでもとんち問題でもありません。おそらく、★ちゃんが満足する住人の名前を言えたら正解なのでしょう。
それで、教室の人気のぬいぐるみの名前を言うことにして、
「白ねこちゃんと、黒ねこちゃん?」と自信なげに答えると、
「ピンポーン!正解です」とのこと。
そうですか、当たりでしたか……。
次に★ちゃんがもう一問。
「6、車を買いました。どれが本物の★ちゃんの車でしょう?」
「えっ?6台の車を買ったんなら、6台とも★ちゃんの車じゃないの?
6台のうち、どれか★ちゃんじゃない人の車があるの?」と不思議に思ってたずねると、
★ちゃんと、☆ちゃんは顔を合わせて、
「みんなに買ってあげたんじゃない、ねぇー」「ねぇー」と、
当然でしょとでも言いたげにうなずきあってます。
「あぁそう、★ちゃんがお金を出して車を買ったんだけど……6台も!
お金持ちね。その6台のうち何台かは、誰かのために買ってあげたのね。
それで、何台かは自分の車なのね。
それで、どれがって聞いているんだから、1,2,3,4,5,6って、
車が並んでいるところを想像して、ここにあるのが★ちゃんの車でしょって言ったらいいの?」
とたずねると、
「そうよ、右とか左とか」という答え。
「なら、一番左!」「ピンポーン!正解です」とのこと。
また当たったようです。
次は☆ちゃんが出題。
「最後にある数字と最後にある数字を足したらいくつでしょう?」
「えっ、最後にある数字って、1,2,3,4,5とある中で、その最後にある数字のこと?それとも、1,2,3,4,5,6,7,8,9,10とある中で最後にある数字のこと?」とたずねると、
「それは……」と口ごもる☆ちゃんに、★ちゃんが横から助け舟を出しました。「それを言ったら、答えがわかっちゃうじゃないの?ねぇー」
すると、☆ちゃんも「ねぇー」と言って、またもやふたりで
顔を見合わせて、言います。
先生、そんなことをたずねるなんてズルだわとでも言いたげです。
その割に、「じゃあ、最後にある数っていくつなの?」とストレートにたずねると、すんなり返事を返してくれました。
「むりょうたいすうだよ」という答え。
「えっ、最後にある数って無量大数のことだったの?
無量大数と無量大数を足すの?
それは難しいなぁ」と言うと、
またもやふたりで顔を見合わせて、「だって無量大数だもん、ねぇー」「ねぇー」と言いあっています。
どこでそんな言葉を覚えてきたのやら……それにしても、
この問題も難しい……。
写真は★ちゃんの作品です。