虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

小学生ロボットコンテスト

2020-12-23 10:36:06 | 工作 ワークショップ

電子工作が大好きな小二の★くんが、小学生ロボコンに出場することになりました。

今年の募集は終了していますが、興味のある方はぜひ↑のリンク先に飛んで、コンテストの模様などを見てくださいね。

リンク先ではロボコンの公式クラフトキットをl販売しています。

 


マーブルレース

2020-01-15 22:35:52 | 工作 ワークショップ

小学2年生のAくんのレッスンで。

ビー玉のレース場を作りました。

スタート地点のストッパーは、

紙の裏に串を貼って、その両端を洗濯ばさみで挟んでいます。

洗濯ばさみに木の棒をセロテープで貼ると、とても魅力的な

スタート地点のストッパーになりました。

これを上にあげるとビー玉がいっせいにスタートします。

 

せっせと割りばしを貼り付けるAくん。

大成功!

 


工作を楽しくするアイデア

2019-12-11 19:31:16 | 工作 ワークショップ

幼い子たちとの工作は、「さぁ、今日は何を作ろう」と構えるより、

ミニカー遊びやお人形遊び、ままごとといった

普段の遊びに、ちょこっと手づくりを足すくらいの感覚で十分だと思っています。

ミニカーで遊んでいる時、パーキングやガソリンスタンドがあると楽しめますよね。

物作りは、「こんなものがあったらいいな」をすぐに叶えてくれます。

 

一方の通路から入った車が回転して

別の通路から出てくるシステムがあると、ミニカー遊びがとても

楽しいです。

丸いチーズの空き箱や写真のような容器などの

中央と地面にする紙に穴を開けて、切ったモールを通してとめます。

車の出入り口を作ったら、できあがり。

 

ミニカー遊びがたちまち楽しくなります。

 

仕組みのある工作は、初め、シンプルであればあるほど

後から応用がききやすいです。

 

↑のトイレットペーパーの芯にひもを貼り付けたものは、

「巻き上げ機」です。

これでエレベーターを上げることもできるし、車を移動させることもできるし、

ペットのリードにもなります。教室ではカツオの一本釣りや船の帆を上げる作業にも使います。

とにかく、くるくるひもを巻きあげる操作はやっていて爽快です。

 

1、2歳の子と工作する際に、空き箱の犬(ティッシュの空き箱に耳だけつけたものなど)に

この巻き上げ機をつかったリードをつけると大喜びします。

1、2歳の子にもわかりやすい工作です。

 

↑エレベーターがあがりました。

 

こうした簡単な「巻き上げ機」を作れるようになると、

曲がるストローのように

ハンドルがついた巻き上げ機を作ったり、

いったん巻き上げておいて、元に戻ろうとする力を使って

動く仕組みにもつながります。

 

巻き上げる道具をふたつ作って、どちらも棒などに差すと、

一方を巻くともう一方が回転する仕組みも作れます。

 

 

「巻き上げる道具をふたつ作って、どちらも棒などに差すと、

一方を巻くともう一方が回転する仕組みも作れます」と書いたところ、

「よくわからないので、どのようにしたらいいのかくわしく

知りたい」という声をいただきました。

 

 

たとえば、下の写真のように

ブロックの棒を2本立てて、

筒状の芯(トイレットペーパーの芯だとブロックの棒に差すと

穴が小さいのでペーパータオルの芯を使っています。なければ、紙を丸めると

自在に筒を作ることができます。

↑の写真のようにブロックの棒に筒状のものに

ひもを貼ったものふたつの一方をくるくる回すと、もう一方もくるくる回ります。

筒の一方に紙皿を貼って「回転すし」の仕組みなどが

作れます。

 


子どもたちの積み木作品です♪

2019-11-13 20:29:46 | 工作 ワークショップ

小学2年生の女の子ふたりの作品。100円ショップで買った

観覧車を水車の代わりにしています。

バビロンの空中庭園です。この後でもっと美しい作品になっていたのですが、写真を

撮りそびれました。残念。

積み木の通路。

小二の男の子たちの作ったコロッセオ。(男の子たちがフィギュアで戦いごっこを

始めたので、この作品作りは階段のところなど私が少し手伝っています。)

 

 

年長さんたちの古代の出雲大社。


工作を通しての形についての発見 と1年生の算数のレッスンの様子です

2019-10-08 14:28:09 | 工作 ワークショップ

小学1年生のAちゃんのレッスンの様子です。

プリンセス好きのAちゃん。

教室に着くなり、「ラプンツェルのお城が作りたい」と言って、

持参してきたお人形を見せてくれました。

確かにラプンツェル。髪の毛のボリュームがすごいです。

ラプンツェルのお人形のサイズが大きいので、お城のサイズも大きく

なりました。

 

お城作りで、Aちゃんはこれまで何度か作ったことがある

「同じ形の面を何枚か張り合わせて

角柱の側面を作る」という

方法を使いました。

屋根を作る時も、同じ形の三角形を5枚用意して張り合わせて

作りました。

最初の形を重ねて切ると

何枚も同じ形ができるので簡単です。

工作技術もひとつひとつの体験の蓄積が

次につながっているのを感じました。

 

算数のレッスンで時計の応用問題を解きました。

<問題>

かなこさんが いえに かえってくると、とけいの

みじかい はりは 4と5の まん中を、ながいはりは

6のところをさしていました。

ところがあとで かなこさんの おとうとが、とけいのながいはりを

2かいはんたいに まわしていた ことがわかりました。

かなこさんが いえに かえってきた 正しいじこくは

なんじですか。(最レベ1年生より)

 「時計の問題は苦手」と言っていたAちゃんですが、

他の人の話をていねいに聞き取ることができる性質からか、

このややこしい問題にしっかり正解していました。

 

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このところ、家のリフォームの準備でバタバタしていたのですが、

かなり落ち着いてきましたので、ブログを書くのにもう少し時間をかけてい

こうと思います。

また算数オンライン教材を購入してくださった方々への「おまけブログ?」

(教室でしている算数遊びの内容をまとめていく

鍵付きブログを教材とリンクして購入者に無料で見ていただけるようにする

予定です。すでに購入しておられる方ももちろん見ていただけます。)

製作中です。もう少し時間がかかりますので、待っていてくださいね。

 

 


ユースホステルで工作三昧

2019-08-20 18:18:16 | 工作 ワークショップ

小学生の男の子たちを中心にしたユースホステルでのレッスンに行ってきました。

「こんなものが作りたい」「こういう風に動かしたい」と

何度も試行錯誤しながら工作に取り組む姿がありました。

ペットボトルの周りに磁石を張り巡らせて、

ペットボトル内に辛した磁石がどの磁石を引っ付くかで

おみくじができるようにした小2のAくん。

以前も「磁石の反発する力で

押すと浮き上がるボタンが作りたい!」と、何日もかけて、

思いを実現に導いた経験があります。

 

Aくんが作ってきてくれたジオード

マグマの空洞内に成長した水晶やカルセドニー質の結晶)です。

 

小4のBくんは、宇宙と空を飛ぶ乗り物が大好きです。

以前は球を作るところから巨大な太陽を作るのに

チャレンジしたことがあります。

今回のユースでは、光のオブジェと風船を使った

飛ぶ乗り物作りをしていました。

かなり大変だったのは、風船を使った

飛ぶ乗り物作りです。

小箱の底に穴の開いた網を貼り

風船の下に取り付けたのですが、風船から出る

空気の力では重くて飛ばすことができなかったのです。

風船の口にストローを通して空気の出る量を調節していましたが、

飛ぶ気配はなし。

そこで、重さの問題を解決するために、

軽い折り紙で吊り下げる箱を作ったところ、

ちゃんと飛びました。

ただ、途中で、風船の方が下に。

Bくんは、折り紙の箱に適度なおもりをつけることに

していました。

 

てんびんやモーターで回転する扇風機を作っていたCくんとDくん。

モーターの振動で面白い絵を描く道具を作っていました。

ペンをつける場所や位置によって

描ける線が異なりました。

鎌倉時代の楠木正成の糞尿を敵にあびせるという戦術を再現して

茶色の折り紙と黄色の折り紙を丸めて戦わせていました。

汚い戦いでした。

 

今回のユースでは、さまざまな単位の変換について学びました。

簡単なものからかなり難しいものまで、

しっかり使えるようになるまで学びました。


立体駐車場をいつも眺めている子と工作を楽しみたい

2019-07-04 06:49:34 | 工作 ワークショップ

1歳3ヶ月のAくんのお母さんから、

「息子はいつも近所の立体駐車場を眺めています」とうかがいました。

そこで、Aくんが遊んでいるうちに

形への理解を深めることができるような工作のアイデアを紹介しました。

 

箱にスロープを作る時は、写真のように切り込みを入れます。簡単に

車が上っていくスロープができあがります。

 

丸い形のものの一部を切り取って、中央に穴を開けて、モールで床部分と接続すると、

車を回転させる部分ができあがります。

 

 車が持ちあがると、Aくんが目をまん丸にしてのぞきこんでいました。

 

回転を利用すると、他にも面白い駐車場ができあがります。

 

立体駐車場に取り付けるエレベーターとして回る形を利用すると面白いです。

あっという間に完成するし、遊ぶだけで子どもに考える力をつけます。

 

筒の形のお菓子の箱にペットボトルを入れただけ。適当に穴をあけます。

底が円形なので、入り口はひとつでも、様々な方向から出ることができます。

回転のなせるわざ。

 


4年生の男の子たちの工作

2019-06-11 14:23:16 | 工作 ワークショップ

 4年生の男の子たちの工作作品を紹介します。

何も見ずにちょいちょいっと作っていたのに

上は、すごい完成度でとてもびっくりしたAくんのボクシングの試合風景。

 

下はBくんの武将と馬です。Bくんはお家でも暇さえあれば工作をしているそうです。

写真が良くないのですが、馬に乗っている武将です。力作です。

 


ハッピーセットの空き箱のお家

2019-05-21 19:21:26 | 工作 ワークショップ

ハッピーセットの空き箱をいくつかいただきました。

それを見つけた年長のAちゃんが、「お家に似てるからお家作る」と言いました。

 

じゃばら折りで階段を作り、ベランダを作りました。

ベランダ作りで覚えた「形のまわり」を囲って側面を作るのが気に入ったAちゃんは

お庭にも囲いを作っていました。

 

 
モールを使って花壇の花を作りました。

 

チューリップなのだそうです。

 

 

 とてもかわいい二階建てのお家ができました。

一から紙で工作するのもいいけれど

こんな風にすでにある形を利用して工作するのも

楽しいです。

身の回りにあるものの形に敏感になります。


工作と算数の世界のつながり

2019-05-13 18:28:57 | 工作 ワークショップ

小学2年生のAくんはお家で何度か割りばしと紙で作る飛行機を作ったそうですが、

うまく飛ばなかったそうです。それで、今日こそはよく飛ぶ紙飛行機を作って

飛ばそうということになりました。

さっそく教室にある飛ぶ仕組みが載っている本を調べました。

「平たい部分を上向きにカーブさせると、空気の流れがカーブしている面を押し下げる

向きに力が働いてよく飛ぶようになる」とわかりました。

Aくん、これまでは画用紙や厚紙を適当に切って飛行機を作っていたのですが、

今回はマス目のある工作用紙(厚紙です)にきちんと作図し、

カッターで切りとることにしました。

マス目のある紙に左右対称になるよう図を描くという

はじめてのチャレンジに、いきいきと取り組んでいました。

これまで自分の好きなように好きなものを作ってきたという土台が

あるからかな、とも思いました。

(こうした工作のあと、立方体の作図を楽しんだり、

線対称、点対称の図を描くことをパズル問題として面白がる子らがいます)

工作用紙はとても魅力的な素材ですが小学校2,3年生くらいになるまでは

使わない方がいいように思います。物作りは楽しいことが一番ですから。

 

今回、ネット上の見本を参考にして作りました。

 

Aくんは正確にわからない長さについて、

「この割りばしの部分は、マス目4つ分のところと同じくらいだから、4センチじゃないかな?」

とか、「マス目ふたつ分の半分よりもっと小さいから~」と

検討をつけるのに熱心でした。

それで、帰り際に、「広場で飛行機を飛ばす時、どれだけの高さ飛んだのか、どれだけの距離を飛んだのか、

測る道具がなくても、だいたいの長さを推理する方法がないか考えてみて!」というと

まじめにうなずいていました。

 

以前、科学クラブで巻き尺を手に紙飛行機を飛ばしに広場に行ったときも、子どもたちは、

紙飛行機が飛んだ高さを調べる方法にとても興味を持っていました。

でも、こうしたことは、子どもが興味がないのに、解説するように

教えても意味がありません。

「すごく高く飛んだのに、高さは巻き尺じゃ測れないな~何か測る方法はないかな」と

わいわいアイデアを出しあう中で、相似比を使った高さの求め方のようなものへも興味が生まれるんです。

 

Aくんの場合、1本の割りばし上の比率で、「だいたいこのぐらいかな?」と予想していたので、

高さを予想するにしても、目安になる木の高さを自分の背の高さを基準に推理することで、

飛行機が飛んだ高さを

予想するんじゃないかと思います。(「ぼくの背はあの木の半分の半分で、

飛行機のとんだ高さはあの木の半分くらいより少し高かったから~」と)

 

 

「 平たい部分を上向きにカーブさせる」のが、飛行距離を長くするコツと知ったので、

見本どおり、はねを15度上に傾かせるために分度器で「15度を測る道具」を作ることにしました。

分度器の使い方をしっかりマスターしたAくん。

 

 

飛行機のはねに15度ずつの傾きを作れました。

ゴムカタパルト(ゴム発射台)も作りました。

 

 

2年生になって、Aくんはさまざまなことに自発的に取り組むようになりました。

1年生の半ばくらいまで、「疲れた」「ママやって~」が口癖の

気が散りやすいタイプの子だったのです。

そういう時期はそういう時期として、

ゆったりマイペースに過ごさせてきました。

それが最近、

得意の工作だけでなく算数の学習でも

しっかり集中して、高い能力を示すようになってきました。

Aくんの成長ぶり、うれしいです。

 おまけ

『ライト兄弟はなぜ飛べたのか』紙飛行機で知る成功の秘密

土佐幸子著 は、

小学生の子と空飛ぶおもちゃを工作した時に、ぜひいっしょに楽しみたい

本です。

本業は自転車屋で、飛行機に関しては専門家でも何でもなかったライト兄弟が

なぜ世界のだれよりも早く飛行機で空を飛ぶことに成功したのか、

どんなことを工夫し、発明したのか、ワクワクする物語と、

紙があればすぐできるさまざまな実験を通して読み解いてくれる本です。

あっという間にできる工作で飛行の秘密を探る実験がたくさんできますよ。

 

 この本はとてもすばらしい本ですが、ただ本を読むだけで夢中になる子は

ごく少数だと思います。でも一度でも、「よく飛ぶ紙飛行機が作りたい」と

思って自分で工夫して工作した後には、ライト兄弟たちの決意やワクワクしていた気持ち、

どんな風に考えていたのかまで深く子どもの心に響くはずです。