試験管に似ている「一輪挿し」を見かけたという方‥
いらっしゃいますか?
ちゃんと木製の試験管立てのようなものまで
ついていて 子どもの理科実験にぴったりです。
強化ガラスじゃないので
本格的な実験はできませんが‥。
お習字用のスポイドも買って たった200円で
いろんなバリエーションのちょこっと実験が楽しめますよ。
写真では 水の中にスポイドで
うがい薬(ヨードチンキ)を1滴ずつ垂らしています。
(入浴剤や台所用洗剤を垂らすのも
面白いです。)
科学館で購入したリトマス紙を入れて 変化を調べました。
(これはなくてもOK)
それだけ?
と思った方もいるでしょうね。
でも こんなちょっとした「実験もどきの体験」をしていると
実験道具の扱い方を覚え
注意深く見比べる習慣が身につきます。
それに
化学の世界が大好きな子に
なっていきますよ♪
Bさん(お友達のお友達?)
とお出かけしてきました。
まずは千里中央で おいしいお食事をとりながら
いろんな話で盛り上がりました。
Bさんは陶芸の先生です。
Bさんの息子さんは
発達がとてもゆっくりなお子さんだったのだそうです。
Bさんがその子らしさを受け入れて育てるうち
伸び始め
京都大学に進まれた後
現在は難関大学を目指す子らを教えながら
生き生きと暮らしているのだそうです。
そんなBさんが
大人の言うことを聞いて
そのとおり動ける子ではなくて
お外をうろうろして じっとしてない子の方が
数学が得意‥
動き回ることで 数学的ないろんな感覚が身につくから‥
といった内容のことをおっしゃったので
とても共感しました。
そうなんです!!
虹色教室でも 上ったり降りたり 覗き込んだり
絶えずうろちょろする子
何かに夢中になると周りが見えなくなっちゃう困ったちゃんは
どの子も
とっても数学的感性がいい気がします。
言葉が遅めの子も
そういう感性が優れている子が多いです
もちろん
発達の早い子やおりこうさんの
数学的な能力が弱いというわけでもないのですが‥。
お食事の後
写真の みのうの陶芸のお店に行ってきました。
Bさんの作品も とても素敵に飾ってありました
陶芸店をされている方が
私を見たとたんびっくりされ
私の旧姓をたずねられました。
何でも 小学校時代のお友達と私が「うりふたつ!」なのだそうです。
もしや私の母が‥そのお友達では?
と思ったのだとか‥。
実際は別人だったのですが
何だか不思議な気持ちで店をあとにしました。
紅葉も楽しみ(寒いので車の中から)
すてきな一日でした。
ただ今 トーマス一色です。
大好きなトーマスを通して
色やアルファベットを覚えたのだけれど
それから 発展させることが難しい‥
ひらがな表にも 全く興味がなくて‥
と☆くんのお母さん。
教室では まずトーマスカードで
数遊びをしました。
「ゴードンは3点 ヘンリーは?」と
数もちゃんと覚えてくれます。
トーマスカードの右下には 1~6のさいころの面が
描かれているのです。
ふたりで1から順に並べていく7ならべに似た遊びをしました。
3歳0ヶ月の子にとって このルールをマスターして遊ぶには
まだ難しいかもしれません。
けれど こうした遊びを何度も見せてあげていると
興味を持ち やりたい!という気持ちが育ってくる月齢です。
遊びの途中で☆くんを簡単なIQテストに誘ったのですが
トーマスに夢中で「しない」と笑顔で言われてしまいました。
そこで マグネットの組み立ておもちゃで
トンネルを作ったり
ブロックスというおもちゃで
機関車たちの駐車場を作ったりしながら
空間認知力や思考力を
見させていただきました。
写真は ロックンロールプラスという
ボールの転がる道を作っていくおもちゃです。
☆くんは 一回遊ぶたびに
発見や気づきがある様子です。
本当に一生懸命。
こうした遊びに付き合ううちに
☆くんはトーマスが大好きで
いつも細かいところまで観察しているので
ひらがなや漢字をすばやく覚えてしまう力が十分あるだろうと
思われました。
そこで 紙コップの裏に「ご」横にゴードン 「あ」あーさー
「じぇ」じぇーむす「す」すぺんさー
と書きました。
そのコップの下にそれぞれのトーマスカードを隠して
当てさせる遊びをしました。
その後 カードなしで 文字だけを見せても
ちゃんと間違えなく文字を見分けて選ぶことができました。
あっという間に覚えたので
「魔法のよう!」とお母さんは驚いてくださいましたが
これは☆くんが 毎日好きなもので存分に遊んで
観察力を磨いてきたからなんです。
お勉強も楽しかった!‥というニコニコ顔で
☆くんは帰って行きました。
見尾三保子さんという、塾の主宰者が書かれた『お母さんは勉強を教えないで』(草思社)という本があります。
私自身はどの子にとっても、母親が一番の先生だと考えていますが
真逆とも言える意見をとなえるこの本の内容には共感することがたくさんあります。
著者は学習塾を40年近くされてきた方で
小1から大学受験生までの算・英・国を教えておられます。
そんな中で「テストはできてもわかっていない子」の存在に
現在の教育の大きな問題を感じ
ちょっと衝撃的ともいえるタイトルのこの本を執筆されたのです。
「テストはできてもわかっていない子」とは、
学校のテストはいつも満点。
5桁の足し算 引き算がすらすらできるのに
「100より2つ小さい数はいくつ?」がわからない‥という子です。
テストが終わると習った全てを忘れてしまう‥という子です。
「テストがいいんなら、いいんじゃないの?」と思った方もいますよね。
でも、そうして100点を取っている子の満点伝説は
だいたい小学生の間でガラガラと崩れてしまうようなのです。
でも、そういう子って珍しいわけでなく
日本の教育全般を象徴しているのだとか‥。
「理解する学習」ではなく「やり方を覚える学習」が
学校でも塾でもまかりとおっています。
進学塾では問題の解き方を何百と覚えることが学習だと勘違いされています。
そうして やり方を反復練習する中で
この「テストはできてもわかっていない子」が生まれるらしいのです。
そうした子が、数の代わりに文字をつかう数学に入ると
頭を電卓のように使っててきた後遺症で
中1の方程式までは良い成績でも
先の数学へ進むほど
オール2で入ってくる中学生に追い越されてしまうほど
頭が働かなくなることもあるのだそうです。
‥そんな話を聞かされたら
子どもに教えるのが恐くなってしまった親御さんもあるでしょうね。
たしかに、子どもに解き方を教え込んで覚えさせるのは、要注意。
○○式‥といった反復プリントで学ばすにしても
プリントだけ!!では問題ありそうです。
写真は、中学入試の植木算の問題です。
ドッツ遊びで お人形を並べていって
そのすきまに同じサイズの積み木を置いていく‥といった
遊び体験を積んでいる子には簡単な問題です。理解してます!
けれど、植木算の公式は○○○‥
と習って当てはめて解いている子は
どうでしょうか?
とりあえず解けたとしても
問題の一部が変化したら
まったく考えられなくなるかもしれません。わかってないんですね。
お母さんが安易にやり方を教えてしまうこと自体は
この本で書かれているように問題があるかもしれません。
でも、お母さんといっしょに家庭で好奇心を満たす体験をたくさん積むこと
数の遊びをたくさんすることは
とても大切なこと!とこの本を読み終わって再確認しました。
たまりにたまったがらくたおもちゃを
種類別に分別して遊びました。
同じ仲間に分ける理由を考えるのが 面白いです
Mちゃん がんばっていろんなカテゴリーで
分類してくれました。
あんぱんまんグループと人間グループの仲間だけど
朝の幼児番組グループでないのは
ジャムおじさんと
赤ちゃんマン
あれあれ?コニーちゃんはあんぱんまんの仲間じゃないのに
重なっている?
間違ってるのでは?
動物の仲間に恐竜が入っているけど いいの?Mちゃん?
動物グループ
爬虫類 哺乳類で分けてみたらどうかな?
Mちゃんいわく
外国物キャラクターグループに属するのは
セサミグループ
スヌーピーグループ
ディズニーキャラクターグループ
サンリオのキティーちゃんやポムポムプリンは日本生まれ。
そうした分け方もありますね♪
こうした遊びは言葉の世界を大きく広げてくれます。
そして
大まかな「集合」の概念が学べますよ。
ゲームでいっしょに遊ぶのが一番です。
ゲームが長引くと
大人にも子どもにとっても負担なので
簡略化したルールにして
点数の計算をし終わっても15~20分で終了する
ようにしています。
写真は「世界一周ゲーム」
本来は8歳以上向けとなっていますが
大人の手助けがあれば3歳くらいから楽しめます。
1点~5点の得点つきの世界の特産品を集めて旅行します。
5歳のYくんは札が7枚くらいでも
さっと計算してしまいます。
ゲームを進行させる
飛行機の切符は色と数で進み方が違うので
算数の文章題を考える基礎が身につきます。
こうしたゲームは
慣れないうちは
時間がかかりすぎたり
子どもが勝ち負けにこだわってかんしゃくを起こしたり
何度もしつこくやりたがったりと
とても手間がかかります。
それでも 根気よく教えていると どの子も
お友達に自分でルールを説明して
上手に遊べるようになるまで成長します。
子どもに何かを教えるときは
「自立」というテーマを先の目標にして
今は十分手をかける‥
のが
後になると楽で喜びも多い方法です。
いっしょに幼児雑誌の付録を作りました。
「じゅうろくはここ!にじゅうごがない!」と
大体の作業を自分でこなしています。
説明書の字は小さいですが
おまかな流れがわかるよう 説明書を見せながら作ってます。
虹色教室では子どもが手を使って作業を
とても大切にしています。
いつもレッスンの前半(後半はワークがメインです)は
工作 実験 絵本作り モンテッソーリのお仕事を
しています。
(ゲームやままごと 伝承遊びをする日もよくありますが‥)
工作をしながら
算数や理科や国語の基礎知識が身につくように
ちょっとした小道具をそろえています。
写真にうつっている半透明の下敷きのようなものは
100円ショップで買った
お菓子作り用のまな板です。
かんたんなメモリがついているものと
円を8分の1等にカットできるものがあります。
他に分度器 ものさし コンパス
三角定規 メジャー
などを工作のたびに 出してきています。
使い方や メモリの読み方を教えたり
垂直 平行といった言葉に
親しませたりしています。