半回転すると
ゴムが引っ張られて
片手が上がります。
ブロックとレバーの間には
輪ゴム2個をつないだものを
右端と左端につけています。
この動きの基本となるレバーは
他のおもちゃの動きに応用がききます。
こうしたおもちゃを作ってあげると
自然と 機械的推理能力が高くなってゆくように思います。
今週 虹色教室はインフルエンザでお休みしている生徒が
次々出て、半分休業中です。
それで ここ数日は
日ごろできない大掛かりな掃除や
ブログの整理 そして読書をして過ごしています。
今朝は「僕、9歳の大学生」の本を読みました。
(読むのは3回目ですが…。)
何度かテレビでも取り上げられているのでご存知の方もいるかと思いますが
矢野 祥くんは
日本人の父 韓国人の母の間に生まれたハーフの男の子です。
4歳9ヶ月でアメリカの小学校に入学し
9歳で大学に入学しました。
ハーバード大学入学者のSAT(大学入学適正試験)が
平均1300点代なのに対し
祥くんは1500点でした。
ただ大学に入学したというのではなく
非常に優秀な成績で入学したんですね。
祥君の小学校を決めるとき
ご両親は 日本の学校に入れようとは考えなかったそうです。
日本の教育や社会環境が
息子の祥くんには不利になると考えたからだそうです。
「のびのびと、でも思いっきり能力を伸ばしてやろう」
それが両親の願いでした。
日本の受験一辺倒の詰め込み教育は
勉強から学ぶ喜びを奪い 勉強以外の可能性を制限し 犠牲にする教育。
一方
アメリカの「それぞれの子どもの能力・可能性を見分けて
個々にできるだけ最善の教育を与える」方針に惹かれたようです。
習熟度別というのはアメリカの教育の根本にあるようです。
早い子どもには早い教育、遅れている子どもにはゆっくりの教育。
子どものテンポに合わせることは
差別ではなく 尊敬ではないでしょうか?
とご両親は問いかけています。
また両親は もし祥が日本の学校に入っていたら
きっと問題児になっていたでしょう。
とも言っています。
学校の勉強は1週間で退屈になり
落書きしたり 字は乱れていいかげんになり 周りにいたずらするばかり
だったかも…とも。
祥君はアメリカでのびのびとした教育を受け
すばらしい子に成長していっています。
今 この本を読み返したのは
私自身 息子が転入した地元の中学で 度重なる忠告を受けて
わが子の望みや成長に付き合う難しさ
日本という環境のことを 深く思いしったからなのです。
私が 大きなリスクを覚悟で息子に受験する道を選ばせたのは
子どもの言うがままになった…というわけでもありません。
これまで 息子は 周囲があきれるような 高い目標を掲げて
いろんなことにチャレンジしてきました。
姉が準2級の数検を受けると言った時は
自分も準2級を受けたがり
わずか1週間しかないのに 習ってもいない高校の数学の公式を必死で学び
1次 2次試験とも合格しました。
ピアノもプログラミングも中学受験も
自分で掲げた目標は決してあきらめずにやり遂げてきたのです。
そうした息子の個性に対し
親の考えでおさえつけることはためらわれたのです。
しかしこればかりは 息子がいくらチャレンジをしたい…と言っても
迷いがなかったといえば嘘で ギリギリまで本人の思いを見守ることなりました。その結果
地元の学校には受験期の忙しい時期の転入となり
迷惑ばかりかけてしまったのです。
最初に 事情を話して転入を申し入れた時点から
「お母さん、子どもはお宅のお子さんだけじゃないんですよ。」
「子どもがやりたいということをさせるのが親ではなくて
親は 子どもの行く道を決めてあげるべきです。」といった
注意から 嫌味まで
おそらく不登校中の生徒や少し非行に走っている生徒の親御さんに対するより
手厳しい言葉の数々…を浴びせられました
(なぜかというと この中学そうした子は全然めずらしくないので)
息子はまじめですし 友達ともすぐに打ち解けたのですが
他の子と違う形で「受験」に臨む息子に
先生からは厳しい目が向けられました。
別に うちの息子が祥君のようにIQが高い…と考えて
この本を手にしたわけではないのです。
ただ
祥君のご両親が 飛び級の是非に関して
いくらすべての専門家が一致した意見を持ったとしても
現実にはそれを「是」とする子どもが必ずいるでしょう。
だから親から見て世界一スペシャルなわが子が
スペシャルな大人として育っていくには
親が主体となって先生・学校・社会に働きかけながら
より良い教育方法を模索していくしかないのです。
と書いておられる言葉を
もう一度目にしたくて 読み返したのです。
どんな選択も 他の子と違うというだけで
「ワガママ」
と非難される日本の社会。
それでも やっぱり 「親から見たらスペシャルなわが子」
そう感じていても良い
そう教えられた読書でした。
体操選手のうしろのレバーを押すと
一回転してトランポリンの上に着地します。
トランポリンにはビニール袋を折って使っています。
体操選手が飛び跳ねるしかけです↓
回転させるには人形を乗せる部分に
すきま(空間)を作ることがポイントです。
写真では分かりにくいですが
押すボタンになっている緑のブロックは
半分ずらして付けられています。