虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

赤ちゃんに漢字を教えてみたけれど覚えません~

2008-09-28 09:17:50 | 0~2歳児のレッスン ベビーの発達
親子レッスンの最中、もうすぐ2歳になる☆ちゃんのお母さんから、
漢字カードを見せていますが、たずねると必ず間違ったカードを差し出します。
教えるのをやめるべきか迷いますが、
本人は、「読んで~」という様子でカードを持ってきます。
どうすればいいでしょうか?

という質問をいただきました。

☆ちゃんは、この数ヶ月おしゃべりする力が急速に伸びています。
身の回りのさまざまな物の名前を聞きたがり、
大人の声かけには上手にお返事して会話が成り立ってきています。

赤ちゃんや幼児の発達は、ある部分が急速に伸びている時期には、
他の面の発達はゆっくりになっているようです。

☆ちゃんは、漢字カードで遊んでいる時も、
耳で音を聞き分ける
目の前の物(カード)を通して会話していく
という2つの力を伸ばすことに活用していて、
お母さんが意図している
「文字と文字のちがいを識別して欲しい」という思いから
関心がそれている様子でした。

こうした時に、「文字と文字のちがいを識別して欲しい」という思い
にしがみついて漢字カードを見せていくと、
その子が今発達させる敏感期にあたるものを犠牲にして、
今やってもあまり伸びないこと、もう少しすれば喜んですることを、
無理やり押し付けてしまうことになるかもしれません。

識別することに興味がない時期には
働きかけをしてはいけない…という意味ではなく、
赤ちゃんにテストしたり、早く何か出来て欲しいという期待をかけ過ぎたり、
他の子の成長と比べたりしないなら、

赤ちゃんはさまざまなものを見たがりますし、
見比べたり、
見たものの名前を言ってもらったりして、
見たり識別したりする力を高める遊びをとても喜びます。
漢字カードも絵本と同じで、
赤ちゃんに楽しい良い刺激を与えてくれます。
しかし、カード遊びをしているお母さんが、テストをして間違うたびに少し
がっかりしたり困惑したりすれば、たちまちその雰囲気を察知して、
漢字そのものを嫌がるようになったりします。
赤ちゃんはその時期その時期、
自分の脳や身体の成長にとって最も望ましい活動に熱心です。
ある子は、先に漢字を識別するような遊びに熱中し、
あとから、大人と会話が成り立つようになります。
ある子は、先に言葉の力の完成を目指して成長し、
あとから、漢字や文字を識別する力を発達させます。
それは生まれ持ったプログラムによるものなので、
外からの刺激で順序を変えてもいいものではありません。
周囲の大人には、
常に赤ちゃんの行動から学ぼうとする気持ちが大切ですね。

「赤ちゃんの能力を最大限に伸ばしたい、敏感期をきちんと見つけてあげたい」
そう思うけど、どうすればいいの?

という方は、このブログにいつも遊びにきてくださっている
いけいけさんのブログの記事が参考になるかもしれません。
外出先で、2歳のお誕生日を迎える坊っちゃんが、面白い遊びを発見しました!!
石をタイヤの真ん中に入れる遊びです(笑)

親の都合で引っぱり回してるので、飽きるまでやらせてあげようと思ったら・・・
30分経っても止なかったそうで…

と、敏感期の子どもの熱心なお仕事ぶり…とにかくびっくりしますよね。
そこで余裕を持って待ってあげられるかどうか…
が、赤ちゃんの潜在的な能力を最大限に引き出すカギと
なってくるように思います♪



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多元的知能を測るテスト  才能のさまざまな種類

2008-09-27 20:36:35 | 通常レッスン
☆ 多元的知能を評価するテスト!? 1  IQを超える試み


☆ 多元的知能を評価するテスト!? 2 エジソンくんは救えるのか?

☆ 多元的知能を評価するテスト!? 3 科学編

☆ 多元的知能を評価するテスト!? 学業成績とは何でしょう?



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赤ちゃんといっしょに遊ぼう♪ 学ぼう♪

2008-09-27 12:03:26 | 通常レッスン

☆ 赤ちゃんの才能を見つけて伸ばす方法 1

赤ちゃんの才能を見つけて伸ばす方法 2

☆ なのたんのレッスンから‥赤ちゃんに漢字や数字を教えるコツを紹介します 1


☆ なのたんのレッスンから‥赤ちゃんに漢字や数字を教えるコツを紹介します 2

☆なのたんのレッスンから‥赤ちゃんに漢字や数字を教えるコツを紹介します 3

☆なのたんのレッスンから‥赤ちゃんに漢字や数字を教えるコツを紹介します 4

2歳前の子と遊ぶお人形遊び

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作文が得意になるように♪ 2

2008-09-26 13:20:26 | 国語
前回の続きです。
(A4のコピー用紙を半分に折ったら、すぐに文章カードができますよ)

文章のタイトル
どらえもんの特徴について
強いムシキングのクワガタについて
ロディーについて
ハローウィンのパンプキンたちのおしゃべり
「こんどこそ、まちがいなく」を使って作った文章

子どもに文章を書きたいという気持ちを起させるには、
子どもとの会話を楽しみ、
子どもが話したことを褒めて、その言葉を書いてみるようにすすめることです。
文章にまちがいがあっても、ミスを注意するのではなくて、
たくさん書いていく中で自然と修正されるように導きます♪

字の上手い下手や、文法上のミスよりも、
書くことをめんどくさがらないか、
たくさん書こうとするエネルギーがあるかを大事にします。


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作文が得意になるように♪

2008-09-26 13:11:45 | 国語
「文章を書くのがとにかく苦手」
という子は多いです。

国語の読解問題も記号を選んだり、漢字を書くところはできるのに、
記述の部分は空白のまま考え込んでいます。

大人もそうですが、「書く」こと「描く」ことは
普段からしょっちゅうしていないと
いきなり書こうと思っても、
かまえてしまってうまくいかないようです。

虹色教室で、工作をしたり、買った方がきれいな教材を子どもと手作りしたりするのは、普段から手を使って何か作り出すことへの
抵抗をなくす意味もあります。

写真は、お友達に読んでもらうために
「好きな切り抜きについての説明」のシートを
作っているところです。

はじめに子どもに言葉で説明してもらって、
「言葉どおり文章にしてみてね」と、言います。

こうしたものの前に、なぞなぞの本を写したり、
カルタを作ったり、
自分とお友達の会話をそのまま書いてみたり…

とにかく「書く」ことに親しんでいます。
そうして会話文、説明文、気持ちを表す文、観察したことをしるす文
などいろんな文章に慣れていきます。

書いたものは大切に箱にしまって、
それを使って遊んだり、読んでもらったり、発表したり
繰り返し使います。音読教材にもなりますね♪
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算数検定の準備 ガリレオ ニュートン アインシュタイン

2008-09-26 10:53:21 | 通常レッスン
算数検定の準備について、コメントで質問をいただきました。

どの級も、目安とされている年齢の子にとっては、難しい問題ばかりです。
できなくても、まったく気にする必要はありません。

特にアインシュタインは準備学習をしっかりしないと、小学生の子でも
解けない子が多いと思います。
通信検定なので、算数学習の目当てを知るために気楽に受けて、
家庭での取り組み後、再チャレンジするとよいかもしれません。

3歳児用の算数検定のガリレオを受ける場合、
量や長短をあらわす言葉を家庭のなかでたくさん使うようにすると
良いように思います。

長い 短い
深い 浅い
太い 細い
多い 少ない
高い ひくい

位置を表す言葉も大事です。

右 左 上 下

などお人形を並べて、位置が言えるようになっておくといいですね。

5までの数が数えられること
2種類の別のものがまざっていても、一種類ずつ数が数えられること

数と数を線でつなげられること
などが求められます。

ガリレオの準備

ガリレオの準備

ニュートンの準備
ニュートンの準備
ニュートンの準備
ニュートンの準備ニュートンの準備

アインシュタインの準備

アインシュタインの準備2

アインシュタインの準備 30くらいまでの数

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子どもの個性と才能の伸ばし方♪ その子その子のペース 2

2008-09-25 18:01:04 | 子どもの個性と学習タイプ
1ヶ月に一回親子レッスンに通ってきてくれている
4歳の☆くんは
何でもゆっくり取り組むタイプです。
みんながしているからとか、
大人がすすめるからと、
すぐに遊びに参加するタイプではありません。
口数が少なく、しゃべるのもゆっくりです。

多人数の習い事だと☆くんは目立たないか、
参加をしぶる困ったタイプではないかな、と思われます。

☆くんは発達がゆっくりなわけではなくて、
知能が高く、自分の頭でよく考える子どもです。
前回紹介した5歳の☆くん同様、ひとつひとつの物への興味を
自分の中で熟成させるタイプです。
☆くんの素敵なところは、その興味がアニメのキャラクターに向かうのと同じくらい「生き物」や「自然現象」にも注がれているところです。

お家では、
「どうして朝になると、お月さまと太陽が空にあるの?」
といった質問をいろいろするそうです。
私は☆くんが、
空気の力やじしゃくの力、水の力、電池、モーター
光やレンズを使って、いろいろ考えたり実験したりできるように
手助けしたいと思っています。
また、☆くんのおしゃべりはゆっくりではあるけれど、
よく考え練ったものなので、
それを文章にできるように、
簡単な観察記録のつけ方等を教えていきたいと考えています。

まずは「疑問カード」をお母さんが作ってあげるのもいいですよね。

「どうしてお空には~?」といった☆くんの投げかける疑問を画用紙に書いて、
できれば絵もいっしょに描いてみて、
裏に考えたことや話し合ったことを書いていく

そうした毎日の小さな取り組みが
☆くんの能力を高めていってくれるのではないでしょうか?

☆くんタイプの子は、みんなといっしょに
積極的に活動することばかり求めると
良いものが消えてしまうように思います。
その点、☆くんのお母さんは☆くんの良さを深い部分で理解し、
そののんびりしたペースを大事にしてあげています。
会うたびに☆くんが、数も図形も理科も言葉も大好きになっていくのが
とてもうれしいです♪

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子どもの個性と才能の伸ばし方♪ その子その子のペース 1

2008-09-25 10:15:21 | 子どもの個性と学習タイプ
子どもに何かの才能があるとなると
親はさっそくどんな習い事をさせようか、
どこから良い先生を探してこようかと気がせいてしまいます。

私はそんな時、一番最初にしなくてはならないのは、
評判や宣伝文句を比べながら
「さあ、どの教室にしようかな?」と選ぶよりも、
「その子の個性に応じた学び方のスタイル」や
「最も能力を伸ばすことができると思われるその子その子のペース」
を正確につかむことだと考えています。

特に内向的で思考力が高い子の場合、
集団の教室などでは、その優れた部分が伸ばせないばかりか、
「できない子」のレッテルを貼られてしまったり、
本人が学習に嫌なイメージを持ってしまったりしがちです。

虹色教室にもこのように内向的で思考力の高い子が、何人か通ってきています。

5歳の☆くんは、読書、知能パズル、理科実験、地理や科学の知識を学ぶこと、
生き物や自然の観察、工作が大好きな男の子です。
優しく信頼できる性格のため、幼稚園のお友達からも慕われています。

☆くんは、ゆっくり自分のペースで学ぶ子で、
自分の興味や関心を長期間じっくり熟成させていきます。
外から与えられる知識に機敏に反応するタイプではなく、
さまざまなことへ「自分から」疑問を抱いたり、
それについて考えをめぐらせたりします。

集団のお教室などで「さあ~しましょう!」といった誘いには、
気持ちが乗りにくく、はじめて出会うものにはたいてい無関心です。

お家では「パズルでも何でも一度熱中したものはくりかえしチャレンジしたがる
けれど、そればかりしたがって、エンドレス~になりがちです」とお母さんがおっしゃっています。
どうすれば☆くんタイプの子に
さまざまな新しい学びにも興味を抱かせ、
その能力を高めてあげられるのでしょうか?

虹色教室に来ると☆くんはまず本棚に向かいます。
そして好きな本を読み始めることが多いです。
☆くんは新しいことや新しい場面に、ちょっと構えてしまうところがあるので、
お家でよくしている「本を読む」ことから学習を始めることで
気持ちがリラックスしてきます。
そうしてリラックスしてくると、私がしるす提案
「水中モーターを使ってお舟を作ってみない?」とか、
「数独パズルに挑戦してみない?」といった言葉にも
積極的に乗ってきます。
写真では、☆くんは初めての簡単な数独パズルにチャレンジしています。
ルールをきちんとマスターし、
最後まで熱心に取り組めました。

☆くんタイプの子に、カリキュラムが決まった環境で、
次々することを指示しても、
まったくしようとしないか、
イヤイヤ従っているため、いっこうにできるようになりません。

学校では集団で学ぶしかないのだから、
早くから慣らしたらいいと思う方もいるでしょう。
確かに一理ありますが、こうしたタイプの子が集団の学習でうまくやっていけるようになるには、早くから集団で学ばせて劣等感をつのらせたり、
不安を高ぶらせたりしてもあまり意味がありません。

それより、その子らしさを大切にしながら学習と良い関係を作り、
自分への自信から集団で能力を発揮できるようにつなげていくのが
「正しい順序」だと考えています。

私が気をつけていることは、同じ繰り返しに見えることも
「新鮮な目で眺めて可能性をさぐる」
ということです。
あるとき、☆くんは、
だじゃれや面白い4コマ漫画が載っている本を
喜んで読んでいました。私にもその面白い部分を読んでくれました。

そんな時、「また本を読んでるな…これが一段落したら何をさせよう?」
と考えるのではなくて、
私は☆くんが面白く感じていることに、その都度、新しい目で眺めるようにしています。
すると、☆くんが、以前なら雰囲気で面白がっていた部分も
その背後の意図を理解して、笑っているのだということが見えてきました。
とすると、
このだじゃれの本を通して、
どこがどのように面白いのか…言葉や文で表現する国語の学習

だじゃやれを自分も作ってみて創造力を伸ばす
という学びにつなげていく道が見えてくるのです。

長くなったので次回に続きます。


初めての説明書♪

2008-09-24 14:45:13 | 理科 科学クラブ
5歳の☆くんの初めて説明書を見ながらする
物作りへのチャレンジです。

水中モーターを作りました。

水中モーターは700円ほどで、大型の電気店の模型コーナーなどで
売っています。

☆くんはこの日、
電池の見分け方(単2、単4など)
作業中は危険なのでよそ見をしないこと
説明書の部品を見分ける時のポイント
を学習しました。

このモーター、一度作ると、工作で作った船に取り付けたりはずしたりが
吸盤で簡単にできるのでいつまでも遊べます。
さまざまな水を使った実験も楽しめますよ。

理科が大好きな☆くん。
最後までがんばって作れました♪

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敏感期のお仕事♪

2008-09-24 09:47:01 | 幼児教育の基本
ヤフーオークションで「どんぐり」を購入しました。
熱湯消毒、天日干しがしてあって
どんぐりの帽子がすべて接着してあるもので50個300円
帽子なしで100個300円です。

このどんぐり
モンテッソーリ教育でよく言う「敏感期のお仕事」にピッタリです。

写真では100円均一のマス目の鍋敷きのマスに
どんぐりを1個ずつ入れていってもらっているところです。

お仕事は子どもが集中してしたがることで

ある程度「やりおえた~」という達成感が味わえるもので、
それでいて疲れてしまわないで終わりがあるもの

を選びます。

どんぐりでしたら、スプーンで皿から皿に移し変えたり
お菓子のトレイに入れていったり、
並べたレンガ積み木に乗せていって
どんぐりケーキを作ったりできますよ♪

こうした作業を繰り返すにつれて
子どもは気落ちが落ち着いてきて、
根気よく集中して物事に取り組めるようになってきます。

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