虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

虹色教室でのワークのすすめ方

2009-11-24 15:37:10 | 算数
虹色教室で使っている問題集は、

ぴぐまりおん
最レベ問題集
トップクラス問題集
の3冊で、4歳以上の幼児たちも、与え方は工夫していますが
小学生用のこの3冊の問題集を活用しています。
(あと、小学校受験問題集も知恵遊びとして使っています)
この3冊は市販の小学生用の問題集の中では
最も難しいレベルに属するので、
ただ与えるだけでは小学生でも勉強嫌いにさせてしまうので
注意が必要です。

といっても、隅々まで使い切るわけではなく、
子どもの能力に合わせて、子どもが考えていて楽しいレベルのものを
解きたいという思いが持続できる量だけさせています。

お家での学習は、原則、宿題はゼロなのですが、
お母さんとの話し合いのもと、
本人の意欲が次第に高まっていくのにちょうどよい量を調整しながら
自由に取り入れていってもらっています。
☆おこちゃま実験室ブログのたくまるくんのお母さんが
お家での学習について記事にしてくださっています。

記事の中で

学習習慣がついて、
どんどん先へ進みたがるたくまるくんに
ストップをかけて、しばらく自由にのびのび遊ぶ期間を作ってもらうことにした流れが書いてあります。

なぜ?

と感じた方がいるかもしれませんよね。
たくまるくんが、短期間でどんどんワークをこなせる力があるのは、
これまでワーク等で能力をつけたのではなく
自由に創作し、遊び、試行錯誤しながら
あふれるほどのエネルギーをチャージしてきたからでもあります。

ワークだけでどんどん進めるときも、
やはり、時々そうした学び方から離れて真の実力につながる
エネルギーの充電期間が必要なのです。
ワークばかりで学んでいては、しまいに、何のために
学んでいるのか、何がしたいのか見失って、
学習意欲が枯れていきます。

虹色オンライン教室の教材も、いずれ、
ぴぐまりおん
最レベ問題集
トップクラス問題集
といった教材を使いこなしていく学力をつけるにはどうすればよいのか、
という具体的な方法を扱ったものが作りたいと考えています。
けれども、どうして最初にブロック講座を
作ったのかというと、

ワクワクしながら、創造し、工夫し、試行錯誤し、好奇心を抱き、
飽きることなく取り組むというエネルギーを
子どもの中から引き出さずに、
勉強の教え方だけ伝えても、
けっしてできるようにならないからです。

ブロックで自分のイメージを形にできるようになった子は
文章題を線分図になおすくらい簡単です。
意識を集中させて、
ゴムでっぽうで的を射ることができる子は、
意識を目の前のことに集中させて
問題の意図を読み取り、正確にとき切ることは簡単です。

まずは、エネルギッシュで好奇心いっぱいで
「自分はできる」という自信にあふれた状態を
遊びの中で作ることが
何を教えるよりも先決なのです。

子どもを大きく伸ばすために、親にとって必要なのは、
たくまるくんのお母さんが
なら今はやめとこう!と決断されていたような
さっぱりした思い切りの良さかな?と感じています。
子どもに学習への適度な飢餓感を与えると、
「もっと勉強したい!」という思いが強まりますから。

教室でも
「もう1問解かせて!!」
「もう、おしまい。また今度ね」という押し問答が
私と子どもとの間でしょっちゅう起こっています。
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明日は学研の取材です~♪

2009-11-24 13:36:08 | 教育論 読者の方からのQ&A
旅行に行ったり、帰宅後のレッスンでバタバタしていて
いっこうに片付いていませんが……明日は学研の取材の方が教室に
いらっしゃるのでした~

学研の「頭のいい子の育て方」という雑誌に
虹色教室の様子を載せてくださるそうです。
ちょっとびっくりな話だし、緊張するし、
どうしようかと迷ったあげくお受けすることに決めてから、
レッスンや教材作りでバタバタしていたら、ハッと気づけば明日でした~たぶん何とかなるでしょう……



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科学クラブで、子どもたちがびっくりしすぎてひっくり返った瞬間

2009-11-20 17:22:30 | 理科 科学クラブ
夏の一日だけ科学クラブでの一コマ。
セキセイインコのラブちゃんを囲んでおしゃべり♪

「鳥のおじいちゃんおばあちゃんのおじいちゃんおばあちゃんのおじいちゃんおばあちゃんの~~~つまり、鳥の先祖は、恐竜だったのよ」
と言ったとたん、
「ええ~っ!!」と目がまんまるになって
信じられないという様子の子どもたち。
「ほら、鳥の足を見てみて。恐竜に似ているでしょ」
と言うと、「ほんとだ~!!」と息もできないほどの驚きよう。
ひっくりかえってこける子もいました。

この数日前の小学校低学年のレッスンで子どもたちがこんな会話をしていました。
Aちゃん 内緒話を打ち明けるように「ね~ね~人間って猿だったって知ってる?」
Bちゃん「知ってる、知ってる~」
と真剣にうなずいていました。

子どもって純粋で面白いですね♪

明日、あさってと淡路島に旅行に行ってきます。
月曜日には記事をアップしますね。

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幼児に『ブロック』が必要な理由

2009-11-19 08:38:54 | レゴ デュプロ ブロック
米ワシントン大の研究チームによるとブロック遊びは子供の言語のスキルを伸ばすという調査結果がでているそうです。

私は幼児にどのおもちゃがなくても、まず『ブロック』が必要だと感じています。

なぜなら、幼児は四六時中さまざまなものを発見し、頭の中でひらめき、「それを再現したい」「自分の手で扱いながら考えたい」と感じているからです。

もちろんそんなニーズに工作素材でどんなときも対応してあげるのなら、それでいいのです。

でも、夕食作っている最中に、「ぼくの頭より高いビルが作りたい」と言われたって、
「そんな大きなもの作る箱や紙なんてないわ」「今は忙しいから後でね」と言わざる得ないし、
ゆうえんちにお出かけした後で、「あの乗り物が作りたい」と言われても、
「今はおりがみしかないんだから、○を折りましょう」とすることを押し付けてしまいがちですよね。
「作りたい」と言ったら「作ってごらん」と答えられることは、
ブロックの一番の魅力なのです。

「ブロックよりも積み木の方がいいんじゃないの?」とおっしゃる方がいます。

ブロックも積み木もすばらしいものです。
積み木は崩れてしまうところが魅力で、建造物を作り出すことへの興味につながります。
ブロックは接続できて、動かせ、遊べるところが魅力で、理科工作などにつながります。
そうした異種の独立した魅力を、親の好みだけで、
「こちらが良い」と決め付けるのはよくないと感じています。
子どもの中にはさまざまな才能が眠っていて、
自分で繰り返し扱う物を通して、引き出されてくるからです。

ブロックがなぜ幼児に必要なのか?

簡単にまとめると、「頭の中のイメージを、いったん目に見える形に置き換えることができる」道具だからです。
小さく作ることも、大きく作ることも可能で、
ばらすことも、あらゆるものを結合することも可能です。
そういう頭とのつながりを考えると、年齢に関係なく大きいサイズのブロックがオススメです。視野が広くなります。

ブロックの自由さは、
子どもの次から次へと移り変わる興味や思考を
より洗練された深いものへと導いてくれます。

誕生日やクリスマスにブロックを購入することをすすめると、「誕生日やクリスマスくらい、子どもの好きなものを選ばしてあげればいいんじゃない?」と
おっしゃる方がいます。
幼児に自分の好きなものを選ばせる場合、もう少し小さな、
「100円前後の小物を選ばせる」などで満足させてあげた方がいいように思います。
おもちゃは、食物といっしょで、子どもの脳への栄養です。
「子どもに選ばせてあげたい」と、毎食、お菓子やジュースを主食にする方はいませんよね。
親は子どもにとって、よりよい環境を整えてあげ、それと同時に、自分で選択する小さな機会も十分もうけてあげて自主性や判断力が育つようにしてあげるのが良いと思います。

「脳には100玉そろばんのような知育玩具がいいんじゃないの?」と考える方がいます。
100玉そろばんは、それはそれで良いものです。
でもばらばらにすることも、自由な数でまとめることもできません。
そうした知育玩具では、子どもがそのとき抱いた疑問や思考に
対応しにくいのです。
子どもの脳はまだまだ工事中の段階です。
何が必要といって、今工事している真っ最中の課題に集中することがしたいのです。
ビルを建てるときに、骨組みを作っている作業員に、屋上を作るように指示を与えてもしょうがないですよね。

子どもがそのとき認識したい数や量が「3まで」なら、
余計な情報(100までひっついているもの)を見せるより、
3つだけのブロックをはずしたり、ひっつけさせたりする方が
子どもの理解をすすめるのです。

ブロックという素材は、変幻自在にありとあらゆる形に姿を変えて、
子どもの頭と心の成長をうながします。

写真は、キャンプファイアーをしているところです。前回の☆ちゃんのお友だちの3歳の★ちゃんの作品です。この子も、工作でもブロックでも、もりもりつくる子です。)
まきをくべながら、お魚やお芋を焼いています。
最後に
水をかけるまねをして、火を消してしまいました♪

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3歳8ヶ月の☆ちゃん♪ 回転する動きを研究中 5

2009-11-18 14:18:51 | 工作 ワークショップ
お掃除の機械を上から見た図。

教室の子たちの工作作品は、動きを取り入れたオリジナリティー溢れる作品が多いです。
それらの題材は、工作の本からとったものではなくて、
本人が自分の目で観察して、どのように動くのか、
どうしたら再現できるのか、
素材は何にしよう?
科学の力(磁石、ゴム、風など)は利用できるかな?
と頭をひねったものです。

上のお掃除の機械も、
ストローの曲がった部分が動くと同時に
交互に後ろ向きに回転することと、実際観察した機械の動きが似ていることに
気づいた☆ちゃんが試行錯誤の末、作ったのです。

自分で全てを作るようにさせるには、
きれいかどうか、きちんとできているかなど、
いちいち細かい評価を与えないことが一番です。
テープでベタッと接続した作品も
回数を重ねるに連れて、洗練された美しいものに変わっていきます。
きれいに仕上げることよりも、
製作へのエネルギーと、
自分への自信が一番大事なのです。にほんブログ村 教育ブログ 幼児教育へ



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3歳8ヶ月の☆ちゃん♪ 回転する動きを研究中 2

2009-11-18 14:14:22 | 工作 ワークショップ
これはストローが交互に回転する動きを使った
お掃除する機械なのだそうです。

☆ちゃんは、いつもどんな機械の動きもていねいに観察し、
工作する方法はないか探っています。

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3歳8ヶ月の☆ちゃん♪ 回転する動きを研究中 1

2009-11-18 14:02:59 | 工作 ワークショップ
2歳のときから虹色教室に通ってくれている☆ちゃん。
通いはじめのころは、何をするのも自信がなくて、ぼんやりしていることが多い子でした。教室ではじめた工作とブロック製作が気にいって、
熱中するうちに潜在的な才能がどんどん引き出されてきて、
笑顔いっぱい、元気いっぱいの子に成長してきました。

☆ちゃんは観察力がとても優れた子です。
今、一番興味があるのが「回転する」動き。

一日中、さまざまな材料で回転する動きを作り出して遊んでいるそうです。

教室では、(オンライン教室でもたくさん動かす工夫を紹介しています)
☆ちゃんが2歳のころからストローやコップを使って
いろいろなものを動かす方法を見せてきました。
今は、自分の中から次から次へとアイデアが浮かんでくる様子です。

観覧車、車、赤ちゃんのメリーゴーランドなど
準備から完成まですべて自分で作りきります。

☆ちゃんの作品は次回に続きます。


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2,3歳児の指先のお仕事♪

2009-11-18 07:47:57 | 工作 ワークショップ
2,3歳児の指先の巧緻性を高めてくれる楽しい遊びを
紹介します。

包装紙や広告などのいらない紙を用意します。
写真のようにひもをどこかにかけます。(長くすると危険なので注意してください)引き出しの取っ手と椅子などでOKです。

お仕事1
ちぎる 引き裂く
(難しいときは、少し切り目を入れてあげます。)

お仕事2
折る

お仕事3
ひもにかける

どれかひとつだけ夢中になれるものがあるようなら、それをたっぷりさせてあげます。
「おせんたく、おせんたく。
パパの。ママの。○ちゃんの」と色や大小で表現するのも楽しいです。

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