虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

算数クラブ レッスン ひととおり♪ 4

2009-11-08 19:41:11 | 算数
家康の城取り合戦
という古いゲームの盤とチップを使って
かけざんと面積の理解につながるゲームをしました。
1~9までの面があるさいころをふたつ振って(多面体のサイコロを売っている特殊なゲームコーナーにあります)
出た目のかけざん分の面を、4と6が出たらたて4と よこ6の面で囲う部分のチップを裏返します。すでに裏返している部分は、自分のものになります。

九九が言えなくても遊べるけれど、
かけざんについての理解がすすむ楽しい遊び方です。

チップが城のかっこいい模様なので、
ふたりとも喜んで遊んでいました。
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算数クラブ レッスン ひととおり♪ 3

2009-11-08 16:10:56 | 算数
トップクラス問題集1年生の算数文章題にいろいろチャレンジ。

りんごと なしと みかんが あります。りんごはなしより2こ すくないです。またみかんは9こ あって、 なしより 3こおおいです。
りんごは なんこありますか。

といった問題だと、最初に確定できる数がでてこないので、
いったん保留にしておいて、
確実な9こから順番に考えていかなければ
なりません。

そのように問題の順序を

解きやすい形になおして考える

という練習をしています。
年長さんの★くんが大活躍しました。

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算数クラブ レッスン ひととおり♪ 2

2009-11-08 13:24:19 | 算数
次はポケモンのゲームで遊びました。
ついでにさまざまな計算の方法や、すばやい暗算の仕方を学びました。
また複雑なルールを取り入れて
ポケモンをバトルさせて遊びました。

たとえば、ポケモンのコルバットと マンキーが戦うとします。
チップには、それぞれ4と5のサイコロの目と4と5のサイコロの目が描かれています。
お互いにサイコロを振って、チップに描いてあるサイコロの目が出たら、攻撃を加えることができます。そのとき、サイコロの目に足して使うことができるアイテムや、攻撃力をアップさせることができるアイテムなどを
計算して加えて戦います。

これで遊ぶうちに
年長さんの男の子もすぐに計算方法をマスターして、
1に+2のアイテム二枚足して5にして、攻撃を加えたりしていました。

また、ゲーム終了後、チップでたくさん10の合成を作り、
さらにそのたくさんの10と、かずをあわせて
大きな数を計算しましたが
きちんとできていました。

算数クラブの様子は次回に続きます。
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算数クラブ レッスン ひととおり♪ 1

2009-11-08 13:10:26 | 算数
年長~小学校低学年の算数クラブの様子を紹介します。

今月は急用で日時が合わなかった方が数名いますので、2回に分けてクラブをすることになりました。それで、年長の★くん、1年生の☆くん、ふたりだけの参加です。

まず将棋のルールを易しくしたようなゲーム
『ニコニコクルリンゲーム』(廃盤品)をしました。

2つや3つ進んだ先の場所に目星をつけることが上手になります。

教室には、さまざまなタイプの将棋があります。
将棋のルールを覚えたり、詰め将棋を解いたりします。

次回に続きます。
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明日は年長さん~小学生向けの算数クラブです。

2009-11-07 19:48:53 | 生徒募集 イベント参加募集
明日は年長さん~小学生向けの算数クラブです。
クラブの様子を記事にする予定ですが、夕方までレッスンがあるので、
更新は夕方の5時ごろになります♪

ひらがなが書けるようになるために♪

2009-11-06 15:51:58 | 幼児教育の基本
もうすぐ就学♪
というお子さんをお持ちの方は、そろそろ字を教えたほうがいいかな……と
考えておられることと思います。
↓は、発達障がいのある子たちのために書いた記事ですが
さまざまな「書けない理由」に配慮していますから、発達障がいのない子たちを
教えるときにも役立つのではないでしょうか。
よかったら読んでくださいね。

★何度教えても文字が書けるようになりません♪ 1

★何度教えても文字が書けるようになりません♪ 2

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3歳以降の成長の仕方が大きく変わってくる1歳、2~3歳の接し方2

2009-11-05 07:37:05 | 幼児教育の基本

エリクソンによると、人間は途中で出会う障害を乗り越えて成長するそうです。
成長の段階ごとにある障害をうまく乗り越えることができたら、さらに強くなって次の段階にすすめ、乗り越えられないと、未解決のままその問題にとりつかれて発達がとまるのだとか……。

教室で様々な子どもと会うとき、2歳の段階の『自律性と 羞恥と疑惑』の問題にとりつかれて、ある部分の成長がとまっているかのように見える4歳、5歳の子がいます。

この問題は、発達障がいの子に伴うことというより、優秀に見える大人から見た「良い子」や、ごくごく一般的な子にもよくあります。

特徴としては、何かしたいと思うことが極端に少ない、できるはずのこともする前からできないと思う、ぐずぐずくねくねして何かするのをためらう、自分のことなのに、どこか他人事のよう、すぐに「お母さんが……」と言う。

前回も書きましたが、2歳の自律性と 羞恥と疑惑 の時期に好ましい結果を得ると、自分を制する能力と、自分で選ぶ能力。強い意志、自尊心。自己管理意識。自己評価の意識を得るといわれています。

好ましくない結果になると、自己管理意識の欠如。外からの過剰な管理。
その結果、何かしたいと思うことも実行することも恥ずかしく思い、自分には何もできないと思う傾向がでてきます。

この時期に、きちんと障害を乗り越えてすすむにはどうすればよいのでしょうか?

夢のようにぼんやりしていた赤ちゃん時期の意識の状態から、自分の自我が芽生え、意識の新しい中心が自分のなかに生まれはじめる時期。
表現できないような激しい感情の体験や自分でも何が起こっているのかわからない混乱が毎日続きます。

親の仕事は、この変わり目がどんなに大変で、いかにイライラするものかわかってあげる必要があります。
また、大人に反抗したり、何かにこだわったりすることで、子どもは自分をさまざまなものから遠ざけ隔てなくてはなりません。
それがこの時期のお仕事です。

自分のアイデンティティーを見つけるために、いつでもママの言うことに「はい」としたがっていると
ダメだからです。
自意識の発達の上で、非常に大切な時期が、2歳後半~3歳~で、この時期の子の、はじめての全身でがんばるお仕事を見守ってあげなくてはなりません。

言いなりになるのでもなく、困り果てるのでもなく、この時期の子を陰で支援しながら、一方できちんと向き合っていくそうした地に足のついた親の姿が求められます。


専門家は、早期教育や高価な運動器具が無駄や失敗に終わる理由として、子ども本人より、大人が子どもが何をすべきで、何を学ぶべきで、筋肉のどこを動かせば発達するのか知っているかのような『錯覚』を起すからだ、と指摘しています。
子どもは自然なもっとも効率的な内部のプログラミングのもので、成長していきます。
親の仕事は、それを邪魔せず、そうした仕事を行いやすいように環境を整えてあげることなのです。

写真は、1歳から虹色教室に通ってくれている男の子と女の子の双子ちゃんです。
男の子はおっとりしておとなしく、絵本を見たり、教具で遊ぶことが好きです。
女の子は活発で、よく笑い、よく怒り、男の子のおもちゃをすぐに取り上げたり、かんしゃくを爆発させる姿が目立ちました。

親御さんと、ひとりひとりの性質をとてもよいもの、大事なものとして理解し、ものの取り合いなどに発展しても、片方を悪い子と決め付けるようなことがないように、また、極端にトラブルを避けてしまうこともないように接してきました。
また、子どもの気持ちに配慮して、良い悪いを決め付けることのないようにしてきました。
すると、2歳9ヶ月になったレッスン日、男の子が読んでいる歌が流れる絵本が欲しくて「ちょうだい!」と地団駄をふみかけた女の子が、こぶしをにぎりつつも、自分で自分の荒くなった呼吸をしずめて、「かしてね」と言って長い時間待っていました。
かさない!という強いかまえだった男の子も、女の子がしずまるにつれて、少し遊んで「はい、どうぞ」と本を差し出しました。

これまで、「かしてあげなさい!」「取っちゃダメ」といった大人の指示でこの子たちを動かさないようにしてきました。
自分の気持ちが確かめられるまで、ゆっくり待ってあげていたのです。
そのときの答えが「かせない」なら、「かしたくないんだって……」と説明して、かしてもらいたかった悲しい気持ちにゆっくり寄り添うようにしてきました。
見守るとは、子どもが自分で自分の感情を味わったり、判断するのを時間がかかっても待ってあげることです。
すぐに、その日に良い結果を出そうとあせらないことです。

そのため、片方の子がいつも損しているようにも見えたのですが……
時期がくると、お互いにもっとも良い関係に自ら気づくことができるのですね。


3歳以降の成長の仕方が大きく変わってくる1歳、2~3歳の接し方

2009-11-04 08:08:42 | 幼児教育の基本

☆子どもの中の「自然」が 見えない 愛せない の記事に、ぽんき茶さんから、次のようなコメントをいただきました。


うちの子供も、お友達(年上の子に対してのことが多いのですが)と物の取り合いを毎日するし、貸して貰えなかった時のかんしゃくも激しいです。そうした時の親である私の対応に自信がもてず、そのため、最近、私が子どもをお友達と遊ばせるのにためらってしまいます。。。
以前、3人トリオさんの記事でも見たことがあるのですが、『そうした成長過程のすべてをお母さんといっしょに大切に見守ってきました。』という、『大切に見守る』って、具体的にどうしたらいいでしょうか?まだ0歳児なので、「後で貸して貰おうね」と諭しても理解(納得)出来ず大声で泣き喚き、「お友達が使っているからダメよ」と怒っても大声で泣き喚きます。他にもそのような子がいたら、まだ私の動揺もましなのですが、他の子は皆仲良く(というよりも、一人で静かに遊んでいます)遊んでいるので、我が子だけ他の子の玩具を取ったりしたり、かんしゃくを起こして泣き喚くので、しつけが出来ていない親だと思われないかしらと、居心地が悪いです。。。
『大切に見守る』具体的な方法を教えてください。お時間が出来た時でいいので、お願い致します。


ぽんき茶さんのお子さんには、ベビーー向けの算数教室等で、
何度か会ったことがあるのですが、
月齢より知能や社会性の発達が早いエネルギッシュなお子さんです。

物に対しても、他人に対しても、
何かすると、それにともなって周囲から返ってくるフィードバックに対しても、
強い好奇心を抱いて突進していく姿が見られました。
その様子は、まだ0歳のお子さんなんですが、
1歳半~2歳前半の子のような、はっきりした目的を持ったものに見えました。

ぽんき茶さんから、

『大切に見守る』具体的な方法を教えてください

という質問をいただいています。
この大切に見守る……というのは、その月齢のその時期の課題(人生の危機)を頭において、
親の心がぶれて間違った方向に暴走しないように
(自分の心を)見守る
という意味が強いかもしれません。

削除してしまった記事の話題で悪いのですが、
3~5歳の人生の危機は、自主性と罪悪感でした。

1歳は、信頼と   不信
2歳は、自律性と  羞恥と疑惑
が、エリクソンによる人生の危機とされるテーマです。

1歳のテーマの信頼と不信は、
好ましい結果として、周囲と未来への信頼を得ます。
失敗すれば、未来への恐れや疑いに結びつきます。

現代の1歳児の様子を見ていると、ベビーカーや電化製品、便利グッズ……
お母さん同士のつきあい 住宅事情で外に出にくい 早期教育 親の不安
などで、

毎日、同じような……安定して心地よくて楽しい雰囲気の刺激の少ない世界で、
いつも大事に扱われて、泣けばあやしてもらえ、いたずらしたいときは存分にできるという 
「1歳児にとって、未来が明るく感じられる」状況から、かなりずれてしまう場合もあります。
0歳児や1歳児は、

「後で貸して貰おうね」と諭しても理解(納得)出来ず大声で泣き喚き、「お友達が使っているからダメよ」と怒っても大声で泣き喚きます

といった状況になっても、
それは子どもの問題ではなくて、環境側を少し整えてあげればすむ問題です。
まだ物の貸し借りを理解する成長段階に至っていないからです。
取り合いになったら、だっこして、その場から少し離れて
あやしてあげればいいですね。
教え込もうとしたり、親が子どもの様子を恥ずかしく感じたりすると、
この時期の子の心に影をおとすように感じます。
この時期、ママはひたすら守って愛してくれる存在で、
十分だからです。

2歳の自律性と 羞恥と疑惑 の時期に

好ましい結果を得ると、
自分を制する能力と、自分で選ぶ能力。
強い意志、自尊心。自己管理意識。自己評価の意識
を得るといわれています。

好ましくない結果になると、
自己管理意識の欠如。外からの過剰な管理。
その結果、何かしたいと思うことも実行することも恥ずかしく思い、
自分には何もできないと思う傾向がでてくるようです。

私がよく「大切に見守る」という言葉を使っているのは、
この時期のテーマを良い方向に導くためのコツといえます。

レッスンの時間が近づきましたので、続きは次回にかきますね。

写真は、レンガのお家を組み立てている3歳児さんふたりです♪しっかり集中しています。