昨日は、午前、午後と算数クラブでした。
そのどちらにも内向感情型の女の子が参加していて、
どちらの子の親御さんも、
親がこのタイプの子に早期教育をしようとするぶつかる「壁」の前で
困惑しておられました。
特にひとりの年中さんの女の子は、私と子どもだけの時は喜んで何でも参加していたのに、親御さんが見ている場では、
知的な課題にはいっさい参加しない!
という頑なな態度をとったり、
お母さんが期待したり望んだりしているのを感じるものには、
いっさいそっぽを向く態度が目立ちました。
子ども側から親子の間柄を険悪な雰囲気にしようしようと仕掛けているように見える態度がとても多いのです。
内向感情型……というのは、人の心の動きがよくわかり、感情面でとても豊かな感性を持っている子ですから、
子どもだから、空気が読めていなくて……とか、
怠け癖やワガママや、嫌なことからしり込みして
そんな態度を取っているわけではないのです。
実際、この子も、
お母さんがいる間は、ムスッとして、「嫌だ~どうしてこんな場所に連れてこられたの?」という態度に終始していたのに、
お母さんと離れて、お友だちと私だけですごしはじめたとたん、
内面からあふれだすような笑顔を何度も浮かべながら、
さまざまな遊びを展開していました。
また、私にもすぐに打ち解けて、お父さんのこと、お母さんのこと、
お父さんとお母さんが自分にどのような態度を取るのか、
自分はそれに対しどのように感じているのか、
自分はどんなことをどのように指示されるのが嫌いで、
どんなものが好きで、
その面白さはどこにあるのか、
その楽しいこととそっくりなのに、嫌になっちゃうことというのはどのようなものか~など、いきいきとした表情で説明してくれました。
「教室の中には、おもちゃやゲームがいろいろあるわよ。何かしてみたいことがある?」とたずねると、
「私は図鑑が好きなの。お魚図鑑はある?
宇宙や昔の人のことが書いてある図鑑でもいいわ。ピラミッドの話も好きだから。
先生にいろいろ教えてあげるわ。
でもね、それを覚えなさいと言われたり、覚えているか聞かれたりするのは、好きじゃないのよ」
という返事と、具体的なさまざまな出来事の説明が返って来ました。
私がこの子は内向感情型の子だろうと判断した理由は、
内向型の子らしく
主観的な自分の感じ方にさまざまな判断の理由を置いているし、
自分自身の感じ方と、人の感情の機微についての理解に
年中さんの標準的な能力をはるかに超えるものを
感じたからです。
内向感情型の子といえば、虹色教室の定期的なグループのメンバーにも
何人かいるのですが、
2歳くらいから「感情」を理解する能力に関しては、
一般的なちょっとKY気味な男性を超えてるのじゃないかな?と思えるところがあります。
とても自立心に富んでいて、ちょっとおしゃべりはじめたな~という2,3歳でも、「どうして、お母さんが私に~しなさいと命令するの?
どうして大人が子どものすることを決めるの?」
「つつかないで!そういうことされるの私は嫌なの」
などと、はっきり言うのですよ。
この間なんかは、2歳半~3歳半のグループレッスンで
こんなことがありました。
ひとりの男の子がおもちゃを独占して、それを触ろうとした女の子をはたいたので、
私が「急にたたいたら、☆ちゃん悲しくなっちゃうよ」と男の子に説明していたところ、背後から
はたかれた☆ちゃん(内向感情型の2歳後半の女の子)が、こう言ったのです。
「私は、悲しいのじゃないの。悲しい気持ちとちがうの。
いいのよ。それくらくい」と、きっぱり。
私に注意をうながすように……。
「ちがいましたか~??」![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
面白いやら、びっくりするやら……![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
結局、☆ちゃんは、男の子の気持ちをほぐして、自分でおもちゃを借りていました![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/cat_5.gif)
話がそれてきていますが、次回に続きます。
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そのどちらにも内向感情型の女の子が参加していて、
どちらの子の親御さんも、
親がこのタイプの子に早期教育をしようとするぶつかる「壁」の前で
困惑しておられました。
特にひとりの年中さんの女の子は、私と子どもだけの時は喜んで何でも参加していたのに、親御さんが見ている場では、
知的な課題にはいっさい参加しない!
という頑なな態度をとったり、
お母さんが期待したり望んだりしているのを感じるものには、
いっさいそっぽを向く態度が目立ちました。
子ども側から親子の間柄を険悪な雰囲気にしようしようと仕掛けているように見える態度がとても多いのです。
内向感情型……というのは、人の心の動きがよくわかり、感情面でとても豊かな感性を持っている子ですから、
子どもだから、空気が読めていなくて……とか、
怠け癖やワガママや、嫌なことからしり込みして
そんな態度を取っているわけではないのです。
実際、この子も、
お母さんがいる間は、ムスッとして、「嫌だ~どうしてこんな場所に連れてこられたの?」という態度に終始していたのに、
お母さんと離れて、お友だちと私だけですごしはじめたとたん、
内面からあふれだすような笑顔を何度も浮かべながら、
さまざまな遊びを展開していました。
また、私にもすぐに打ち解けて、お父さんのこと、お母さんのこと、
お父さんとお母さんが自分にどのような態度を取るのか、
自分はそれに対しどのように感じているのか、
自分はどんなことをどのように指示されるのが嫌いで、
どんなものが好きで、
その面白さはどこにあるのか、
その楽しいこととそっくりなのに、嫌になっちゃうことというのはどのようなものか~など、いきいきとした表情で説明してくれました。
「教室の中には、おもちゃやゲームがいろいろあるわよ。何かしてみたいことがある?」とたずねると、
「私は図鑑が好きなの。お魚図鑑はある?
宇宙や昔の人のことが書いてある図鑑でもいいわ。ピラミッドの話も好きだから。
先生にいろいろ教えてあげるわ。
でもね、それを覚えなさいと言われたり、覚えているか聞かれたりするのは、好きじゃないのよ」
という返事と、具体的なさまざまな出来事の説明が返って来ました。
私がこの子は内向感情型の子だろうと判断した理由は、
内向型の子らしく
主観的な自分の感じ方にさまざまな判断の理由を置いているし、
自分自身の感じ方と、人の感情の機微についての理解に
年中さんの標準的な能力をはるかに超えるものを
感じたからです。
内向感情型の子といえば、虹色教室の定期的なグループのメンバーにも
何人かいるのですが、
2歳くらいから「感情」を理解する能力に関しては、
一般的なちょっとKY気味な男性を超えてるのじゃないかな?と思えるところがあります。
とても自立心に富んでいて、ちょっとおしゃべりはじめたな~という2,3歳でも、「どうして、お母さんが私に~しなさいと命令するの?
どうして大人が子どものすることを決めるの?」
「つつかないで!そういうことされるの私は嫌なの」
などと、はっきり言うのですよ。
この間なんかは、2歳半~3歳半のグループレッスンで
こんなことがありました。
ひとりの男の子がおもちゃを独占して、それを触ろうとした女の子をはたいたので、
私が「急にたたいたら、☆ちゃん悲しくなっちゃうよ」と男の子に説明していたところ、背後から
はたかれた☆ちゃん(内向感情型の2歳後半の女の子)が、こう言ったのです。
「私は、悲しいのじゃないの。悲しい気持ちとちがうの。
いいのよ。それくらくい」と、きっぱり。
私に注意をうながすように……。
「ちがいましたか~??」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face2_shock_s.gif)
面白いやら、びっくりするやら……
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
結局、☆ちゃんは、男の子の気持ちをほぐして、自分でおもちゃを借りていました
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話がそれてきていますが、次回に続きます。
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