(過去記事です。前々回の続きは明日、書きますね)
3歳の☆くんのレッスンでの話です。
「自分で習い事をしたいと
言い出したときは、習わせてもいいでしょうか?」
というご質問をいただきました。
☆くんのお母さんは、虹色教室通信の過去記事を読んで、幼児期の習い事はよくないのかな?
と感じていたようです。
幼い時期からの習い事をするのは、良いか悪いか、
簡単に白黒つけられるものではないと思います。
同じ習い事も、Aちゃんには良い、Bちゃんには良くないと分かれたり、
関わり方次第、大人の心次第で、ひとつの習い事が
良いものにも悪いものにもなってしまうでしょう。
そのカギをにぎっているのは、習い事の内容ではなくて、子ども自身の個性です。
たとえば、この☆くんは、
好奇心が強くて、エネルギッシュで、何でもやりたがるチャレンジ精神の旺盛な子です。
同時に、いやなことはいや!とはっきり自己主張する子でもあります。
新しいものにすぐ飛びつくエネルギッシュさは、
裏を返せばあきっぽさにもつながりやすいものです。
☆くんの性質からして、習い事の内容によっては、
自分でやりたい!と言い出しても、途中で「こんなん、面白くないわ、しない!」と言い出すことは目に見えているのです。
そのとき、どうするか?
それについて、親がきちんと決断してから、習い事をさせることが
たいせつですよね。
こうした自分が強いタイプの子には、さまざまな場面で、
自分の言葉に責任を持たせることや、
忍耐力をつけていくことが最重要と感じています。
好奇心もチャレンジ精神も申し分ないので、あとこの2つが身に付けば
百人力ですよね。
少しだけ危険もともなう外遊び、キャンプ、山登り、川遊び、工作
などは、☆くんに、そうした精神力をしっかりつけてくれることでしょう。
ただ、習い事だとどうか……というと、幼児期は???なのです。
(小学生になったら、ちょっとしたことでやめない約束をさせた上でやりたい習い事をさせるのは大事だと思います)
まだ、『ちょっとしたことでやめない約束』が成り立つほど、☆くんに見通しを立てる能力はないはずです。
面白そう、お友だちがやってるから……とやりたい!と言い出したとしても、
ちょっと退屈すると、
たちまち気が変わってしまうかもしれません。
それで、すぐすぐやめたがるときに、
上からおさえつけて、それを続けさせると、
今度はだんだん、
お勉強的なことやがんばらなきゃならないことに「やりたい!」と言い出すのは損だな~
遊園地に行くようなことだけ、積極的に「行きたい!」と言おう
といったことを心の中で学習していきます。
(実は、かなり早い時期から早期教育の習い事をしている子の多くに
この特徴があって、
虹色教室に来ている子の中でも、
他のお教室に幼い時期から通っている3歳代の子は、お勉強のにおいのするものいっさいに
強い嫌悪感をしるしたりするのです。)
それならば……と
子どもの言いなりになって、すぐに習い事をやめさせていると、
いやになったらやめればいい、さまざまなルールは自分の思い通りになると
思い込むときもあります。
もし、習い事が合っていて、楽しそうだったとしても、
☆くんのように、自分で自由に動くことが好きな子がいつも喜ぶ場合、
幼児用のかなり自由度が高い内容なのかもしれず、
「するべきときに忍耐してしっかりする」という
☆くんに必要な能力が養われないかもしれません。
(虹色教室も自由度が高いので、こうしたタイプの子が喜んで
通ってきますが、常にその子のレベルで、
忍耐力やルールを守ることが身につくように配慮しています)
やはり何かさせるときは、
その子の性質を良く見て、
やめたがるとき、悪い癖がついてきたとき
などの急所でどうするか、
親が自分の態度を決めてからさせるのが良いように感じます。
それとは別に
お母さんとは、今の☆くんの姿から、今後
大きくなるまで、どういう教育的な見通しが必要かについて話し合いました。
☆くんは、「どうして?」が多い子で、
さまざまな自分の意見を表現するのが
好きな子です。
そこで、ただの知ったかぶりさんや、おしゃべりさんに終わらせず、
新しい知識をどんどん取り入れて
どんどん出していく 表現していく
というサイクルが自分の力で、いくつになってもしっかり行えるように
教育していくことが
必要だと感じました。
またこの強いエネルギーが、自分を誇りに感じて、自分を高めていこうと努力する方向へ、きちんと流れるように導いてあげなくてはならないと
思いました。
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3歳の☆くんのレッスンでの話です。
「自分で習い事をしたいと
言い出したときは、習わせてもいいでしょうか?」
というご質問をいただきました。
☆くんのお母さんは、虹色教室通信の過去記事を読んで、幼児期の習い事はよくないのかな?
と感じていたようです。
幼い時期からの習い事をするのは、良いか悪いか、
簡単に白黒つけられるものではないと思います。
同じ習い事も、Aちゃんには良い、Bちゃんには良くないと分かれたり、
関わり方次第、大人の心次第で、ひとつの習い事が
良いものにも悪いものにもなってしまうでしょう。
そのカギをにぎっているのは、習い事の内容ではなくて、子ども自身の個性です。
たとえば、この☆くんは、
好奇心が強くて、エネルギッシュで、何でもやりたがるチャレンジ精神の旺盛な子です。
同時に、いやなことはいや!とはっきり自己主張する子でもあります。
新しいものにすぐ飛びつくエネルギッシュさは、
裏を返せばあきっぽさにもつながりやすいものです。
☆くんの性質からして、習い事の内容によっては、
自分でやりたい!と言い出しても、途中で「こんなん、面白くないわ、しない!」と言い出すことは目に見えているのです。
そのとき、どうするか?
それについて、親がきちんと決断してから、習い事をさせることが
たいせつですよね。
こうした自分が強いタイプの子には、さまざまな場面で、
自分の言葉に責任を持たせることや、
忍耐力をつけていくことが最重要と感じています。
好奇心もチャレンジ精神も申し分ないので、あとこの2つが身に付けば
百人力ですよね。
少しだけ危険もともなう外遊び、キャンプ、山登り、川遊び、工作
などは、☆くんに、そうした精神力をしっかりつけてくれることでしょう。
ただ、習い事だとどうか……というと、幼児期は???なのです。
(小学生になったら、ちょっとしたことでやめない約束をさせた上でやりたい習い事をさせるのは大事だと思います)
まだ、『ちょっとしたことでやめない約束』が成り立つほど、☆くんに見通しを立てる能力はないはずです。
面白そう、お友だちがやってるから……とやりたい!と言い出したとしても、
ちょっと退屈すると、
たちまち気が変わってしまうかもしれません。
それで、すぐすぐやめたがるときに、
上からおさえつけて、それを続けさせると、
今度はだんだん、
お勉強的なことやがんばらなきゃならないことに「やりたい!」と言い出すのは損だな~
遊園地に行くようなことだけ、積極的に「行きたい!」と言おう
といったことを心の中で学習していきます。
(実は、かなり早い時期から早期教育の習い事をしている子の多くに
この特徴があって、
虹色教室に来ている子の中でも、
他のお教室に幼い時期から通っている3歳代の子は、お勉強のにおいのするものいっさいに
強い嫌悪感をしるしたりするのです。)
それならば……と
子どもの言いなりになって、すぐに習い事をやめさせていると、
いやになったらやめればいい、さまざまなルールは自分の思い通りになると
思い込むときもあります。
もし、習い事が合っていて、楽しそうだったとしても、
☆くんのように、自分で自由に動くことが好きな子がいつも喜ぶ場合、
幼児用のかなり自由度が高い内容なのかもしれず、
「するべきときに忍耐してしっかりする」という
☆くんに必要な能力が養われないかもしれません。
(虹色教室も自由度が高いので、こうしたタイプの子が喜んで
通ってきますが、常にその子のレベルで、
忍耐力やルールを守ることが身につくように配慮しています)
やはり何かさせるときは、
その子の性質を良く見て、
やめたがるとき、悪い癖がついてきたとき
などの急所でどうするか、
親が自分の態度を決めてからさせるのが良いように感じます。
それとは別に
お母さんとは、今の☆くんの姿から、今後
大きくなるまで、どういう教育的な見通しが必要かについて話し合いました。
☆くんは、「どうして?」が多い子で、
さまざまな自分の意見を表現するのが
好きな子です。
そこで、ただの知ったかぶりさんや、おしゃべりさんに終わらせず、
新しい知識をどんどん取り入れて
どんどん出していく 表現していく
というサイクルが自分の力で、いくつになってもしっかり行えるように
教育していくことが
必要だと感じました。
またこの強いエネルギーが、自分を誇りに感じて、自分を高めていこうと努力する方向へ、きちんと流れるように導いてあげなくてはならないと
思いました。
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