虹色教室通信

遊びや工作を通して 子どもを伸ばす方法を紹介します。

個性を良く見て、長期のスパンで子どもの教育を考える1

2010-05-24 21:43:50 | はじめに
(過去記事です。前々回の続きは明日、書きますね)

3歳の☆くんのレッスンでの話です。
「自分で習い事をしたいと
言い出したときは、習わせてもいいでしょうか?」
というご質問をいただきました。
☆くんのお母さんは、虹色教室通信の過去記事を読んで、幼児期の習い事はよくないのかな?
と感じていたようです。

幼い時期からの習い事をするのは、良いか悪いか、
簡単に白黒つけられるものではないと思います。

同じ習い事も、Aちゃんには良い、Bちゃんには良くないと分かれたり、
関わり方次第、大人の心次第で、ひとつの習い事が
良いものにも悪いものにもなってしまうでしょう。

そのカギをにぎっているのは、習い事の内容ではなくて、子ども自身の個性です。

たとえば、この☆くんは、
好奇心が強くて、エネルギッシュで、何でもやりたがるチャレンジ精神の旺盛な子です。

同時に、いやなことはいや!とはっきり自己主張する子でもあります。

新しいものにすぐ飛びつくエネルギッシュさは、
裏を返せばあきっぽさにもつながりやすいものです。
☆くんの性質からして、習い事の内容によっては、
自分でやりたい!と言い出しても、途中で「こんなん、面白くないわ、しない!」と言い出すことは目に見えているのです。

そのとき、どうするか?

それについて、親がきちんと決断してから、習い事をさせることが
たいせつですよね。

こうした自分が強いタイプの子には、さまざまな場面で、
自分の言葉に責任を持たせることや、
忍耐力をつけていくことが最重要と感じています。
好奇心もチャレンジ精神も申し分ないので、あとこの2つが身に付けば
百人力ですよね。
少しだけ危険もともなう外遊び、キャンプ、山登り、川遊び、工作
などは、☆くんに、そうした精神力をしっかりつけてくれることでしょう。

ただ、習い事だとどうか……というと、幼児期は???なのです。
(小学生になったら、ちょっとしたことでやめない約束をさせた上でやりたい習い事をさせるのは大事だと思います)

まだ、『ちょっとしたことでやめない約束』が成り立つほど、☆くんに見通しを立てる能力はないはずです。
面白そう、お友だちがやってるから……とやりたい!と言い出したとしても、
ちょっと退屈すると、
たちまち気が変わってしまうかもしれません。

それで、すぐすぐやめたがるときに、
上からおさえつけて、それを続けさせると、
今度はだんだん、

お勉強的なことやがんばらなきゃならないことに「やりたい!」と言い出すのは損だな~
遊園地に行くようなことだけ、積極的に「行きたい!」と言おう

といったことを心の中で学習していきます。

(実は、かなり早い時期から早期教育の習い事をしている子の多くに
この特徴があって、
虹色教室に来ている子の中でも、
他のお教室に幼い時期から通っている3歳代の子は、お勉強のにおいのするものいっさいに
強い嫌悪感をしるしたりするのです。)

それならば……と 
子どもの言いなりになって、すぐに習い事をやめさせていると、
いやになったらやめればいい、さまざまなルールは自分の思い通りになると
思い込むときもあります。

もし、習い事が合っていて、楽しそうだったとしても、
☆くんのように、自分で自由に動くことが好きな子がいつも喜ぶ場合、
幼児用のかなり自由度が高い内容なのかもしれず、
「するべきときに忍耐してしっかりする」という
☆くんに必要な能力が養われないかもしれません。

(虹色教室も自由度が高いので、こうしたタイプの子が喜んで
通ってきますが、常にその子のレベルで、
忍耐力やルールを守ることが身につくように配慮しています)

やはり何かさせるときは、
その子の性質を良く見て、
やめたがるとき、悪い癖がついてきたとき
などの急所でどうするか、
親が自分の態度を決めてからさせるのが良いように感じます。

それとは別に
お母さんとは、今の☆くんの姿から、今後
大きくなるまで、どういう教育的な見通しが必要かについて話し合いました。

☆くんは、「どうして?」が多い子で、
さまざまな自分の意見を表現するのが
好きな子です。

そこで、ただの知ったかぶりさんや、おしゃべりさんに終わらせず、

新しい知識をどんどん取り入れて
どんどん出していく 表現していく

というサイクルが自分の力で、いくつになってもしっかり行えるように
教育していくことが
必要だと感じました。

またこの強いエネルギーが、自分を誇りに感じて、自分を高めていこうと努力する方向へ、きちんと流れるように導いてあげなくてはならないと
思いました。
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滋賀県の方へ  ダンボール工作教室 生徒募集

2010-05-24 19:51:49 | 生徒募集 イベント参加募集
人数に達しましたので募集は終了しました。

滋賀県にお住まいの方々へ。


7月26日(月)13時~15時
JR栗東駅 コミュニティーセンター大宝 東大会議室

で、ダンボール工作教室を開きます。
講師は私(未来 奈緒美)です。

会費は1家族1000円 
持ち物は、
はさみ、クレパス、遊び着、大きめのダンボール2~3個
新聞紙1日分 お茶

作品は各自で持って帰ってください。汚れてもよい洋服で!
6月1日よりチケットを発売し、チケット購入後のキャンセルはできませんので、ご了承ください。

ダンボールを使って街や家やさまざまなものを作って遊びます。想像力や創造性を刺激しながら、子どもと楽しく遊ぶ方法を紹介します。

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「参加したい!」という方は、
まず、コメント欄に「参加希望」と、書き込んでくださいね。
定員に達し次第、募集は終了します。

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番外 本好き~♪

2010-05-23 20:08:45 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
教室の住所についてのメール、送り終えました。メールが届いていないという方、コメント欄にご連絡ください。すぐに送りなおします。

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子どもの頃から、とにかく本が大好きです。
小学生の頃は、図書館から貸し出し用のバスが、
月1で近所までまわってくれていましたから、
家族分の全ての貸し出しカードで自分用の本を借りてました。
8×4=32冊 
それでは読み足りなくて、数駅先の図書館に通うための電車賃に、
おこずかいのほとんどをつぎ込んでました。
図書館司書の方とはすっかり顔なじみになって可愛がってもらっていました。

その頃私の夢は、
ずらっと並んだ図書館の本の中で、「これは面白い!読んでよかった」という
大当たりの本が、ピカッ~!!と輝いて、
読む前から、わかったらな~と言うものでした。

面白い本、感動できる本と出会いたい!

と心の底から熱望していたんです。わざわざ、電車賃をかけて
図書館まで通っていますから、祈るような気持ちで、本を選んでました。

大人になっても、やっぱり本好きは変わらなくて、時間が許す限り、読書に夢中です。仕事の休みができると、たいてい本屋めぐりか、古本屋めぐりに明け暮れてます。
うれしいことに子どもの頃の夢が叶って、
本の方でピカーッと輝いてるかのように、
表紙を見ただけで、自分が好きな本かどうかがわかるようになりました。
おかげで、絶版になっている1万円近い高値がついている好みの本も、
ほとんどの場合、古本屋で100円前後で手に入れて、手元に置いておくことができています。

「これは娘が喜びそう!」「これは息子が好きそうな話題だな」って本を見つけると、娘や息子のための本も購入します。

「自分でもいろいろ本を買ったけど、お母さんに買ってもらった本は、その中でも特別に自分にとって大事な本ばかりよ」と娘には絶賛されているものの、
息子からは、「悪くはないけど、ちょっと違うな~。いいよ、本は自分で選ぶからさ」という微妙な(ちょっと迷惑そうな)返事です。たまに大ヒットする本もある様子……。
そんな息子が先日、こんなことを言ってました。
「前、言ってた、読書好きの友だち……
お母さんの読書量並みのはんぱない読み方する……1日1冊読破~ってペースの本好きのやつと、久しぶりに話をしたらさ、やっぱ、さすがに面白かったよ。あうんの呼吸でたいていの話が通じ合えるところがさ。
何を言っても、通じてないって場合はなくてさ、「そうそう、それそれ~」って感じで、話が深入りしても大丈夫だしさ。
それと……本好きの共通点か……
うちの家族病みたいな、忘れっぽくてドジなとこ……
それも近いから、よく似た苦労して、同じようなこと考えてきたところがあるよ……」
……

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小1の算数クラブ ……チョキチョキペタペタ~3

2010-05-23 13:45:07 | 算数
子どもたちと工作タイム。
携帯電話、毛糸の猫、ipadを作りました。
小学1年生の工作では、面積や体積をしっかり体感できるように
気をつけています。

ひとりの子がストローを写真のようにつなげていったので、
「1本10センチのストローがあります。
1センチのつなぎめでつないでいきます。
2本つなぐと、端から端までは何cmになるでしょう?」といった問題を出してみんなで考えました。
最初はでたらめばかり言ってましたが、よく観察してルールに気づいてからは、
「19センチ!」
「では、同じ条件で、3本だとどうなるでしょう?」
「28センチ!」
「では5本だと?」
「46センチ!」
みんなとてもよくできていました。
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小1の算数クラブ ……ベタベタドロドロ~2

2010-05-23 13:30:33 | 算数
小学1年生ともなると、普段はどろんこ遊びとかしないのでしょうね。
とにかく楽しくてたまらない様子で
はしゃいでいました。

次に「はかり」で計量します。
250グラム!
「250グラムにあと何グラム加えると、500グラムになるでしょう?」
「この目盛りはいくつかな?」
「750グラムにもう少し片栗粉の水を加えると、0(1キログラムの位置)のところに針がなりました。
何グラム加えたのでしょう?」
みんな真剣なのですが、目盛りを見ていると、
勘違いして間違った答えをたくさん言います。
でも、そうするうちに、
750と、800の間に、10の区切りがある場合、
「1目盛りは1じゃないんだ……なら何だろう?」と真剣に
考えるようになりました。

この後、ピグマリオンのワークで、
折り紙の帯を12に折って、つづりのチケットを作ってから問題を
解くときも、
分割の仕方が子どもたちを悩ませました。
1本の折り紙を12分割させたいとき、どうすればよいのでしょう?

ヒントは、半分の半分に折って、先に4つに分割しておくことです。

こうしたとき、4つに分割したひとつひとつのスペースを2ずつ分けてみたら……3ずつ分けてみたら……4ずつ分けてみたら……
とひとつひとつ試してみることができることを目指しています。

「答えを覚えている」ことではなく、
「わからないとき、どうやって解き方を導き出すか……」

使い古された言葉ですが、
魚を与えるのではなく
釣り方を教えることが大事と感じています。
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小1の算数クラブ ……ベタベタドロドロ~1

2010-05-23 13:18:17 | 算数
月1回の女の子4名(小学1年生)の算数クラブです。
最初に「何がしたい?」とたずねると、
前回、科学クラブに参加したのが面白かったらしく「実験!実験!」と大騒ぎでした。
「今日は、算数クラブの日なんですけど……」としぶりつつも、しかたがないので、
片栗粉を水で溶いて、液体になったり固体になったりする不思議な液を作って遊びました。
ものすごい盛り上がりで、おとなしい子もやんちゃな子もすっかり打ち解けて仲良くなっていました。

実験とはいえ、今日は算数クラブですから、
算数をテーマにして、学習します。
「片栗粉は何グラムでしょう?」(片栗粉の袋から、重さの表示をさがします)
「では、300グラムの片栗粉を半分使うとすると、何グラム使うことになる?」
他の食品の重さの表示はどこに書いてあるのかな?
「300グラムの片栗粉、3分の1だけ使うと残りは何グラム?」
と、質問していくと、どの子もしっかり答えることができました。 
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子どもが学習につまずく本当の理由 1

2010-05-22 23:15:33 | 教育論 読者の方からのQ&A
算数クラブについて……
0歳の子たちが入っている場合、興奮させたくないので、3人までを厳守しているのですが、2歳以上の子たちは、4人までなら楽しく学習できますから、その形にしています。ただ、最初から4人ずつ入れてしまうと、どうしてもその日でないと困るという方が入れなくなるので、余裕を持たせた人数でクラスを作っています。
ただ、2歳以上のクラスが、3人だから……と、これまで書き込みのなかった方を取ることはできません。
風邪などで、当日参加できなかった子が日時を移動する可能性もあるからです。
今日は夕方までレッスンなので、一人一人のコメントをていねいにチェックする時間がありませんので、晩には見直していきますから、
もしこれまでコメントに書き込んでいたけど名前がないという方がいたら、コメント欄に書き込んでおいてくださいね。


臨床心理学の博士号を取得し、神経言語プログラミングを学んだ後で、
感情を専門とするセラピストをしている
イザベラ・フィオリザは、

「子どもたちの学習上の困難の原因の98パーセントは感情の問題に起因している」

とおっしゃっています。
きちんと尊重され、優しい関心を向けられた生徒の学習能力は
明らかに向上する、と主張している研究者たちがいます。

虹色教室で
学習につまずく子の姿を見ていると、

「気持ち」の問題 
気持ちが満たされていない 自己肯定感が低い ストレスがある 依存的
 
「弱点」の問題
注意の向け方に問題がある、耳で聞くのより目で見て判断する方が得意、感覚からのインプットが弱い、言葉の理解力が弱い

のどちらかに問題があるか、ふたつともが複雑に絡んでいるケースがほとんどです。
どちらであっても、「ちゃんとしなさい」「努力しなさい」と叱るのは逆効果。もちろん「バカ」とか言ってけなすのは、絶対ダメですよ~
原因を見極めて、ていねいに対応していくことが大事だと思います。

勉強ができないと、「この子頭が悪いのかな?」「勉強が難しいのかな?」「学習時間が少ないのなか?」と
学力や
学習内容や時間
のことばかり考えてしまいがちです。
でも、実際にできない原因は、それらとは別のところにあるように感じます。

「気持ち」の問題は、親が子をきちんと尊重していない、優しい関心を向けていないから、ちゃんとしない子になった……という単純なものではなく、

慎重で神経過敏で内向的な子や、興奮しやすく衝動的で、すぐに課題を放り出してしまう子、気難しくて疑り深くてぐずぐずする子……など、

もともとの「子どもの性格」に寄るものが大きいように思います。
またそれに輪をかけて、親御さんが心配性だったり、完ぺき主義だったり、気分が変わりやすかったり、
子どもにかける期待が高かったりすると、
悪い方向に相乗効果を起してしまいますよね。
またルールが多くてその子の気質に合わない幼稚園や学校で過している場合も、
子どものやる気のなさを加速していきます。

感情の問題をこじらしている子は、
いつも心にストッパーがかかっているように見え、
何をするにも硬い緊張した態度や、
ふざけて茶化してばかりの態度や
だらだらしただるそうな態度で、
いやいややります。

知的な課題に取り組むときは、「お母さんのためにしてあげるんだから」という気持ちが見え隠れする子、
「がんばる姿を見せたら、後でとんでもない目にあう」とおびえている子、
「これまで、あんな嫌なことこんな嫌なことさせられた。そして、今もさせられようとしている」という怒りをためている子とそれぞれです。

子どもの姿を見ていて、
「がんばろう!」とするいきいきする姿がないな~と感じたとき、
不安を感じてさらに圧力をかけてしまうのは NG!

大人側の態度が、正しいか正しくないか……、
良いか悪いか……はどうであれ、
どの育児書や教育書で「正しい」とされていることだったとしても……

いくら牛乳が身体に良いと言っても、牛乳にアレルギーのある子には
問題が出るのと同じで、

「その子の性質」に対しての相性が、
ちょっとまずいことになっているわけですから、
大人の側が接し方や子どもへのまなざしを変化させれば
ほとんどの気がかりは解決すると思います。

次回に続きます。


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算数クラブ 五月の発表です♪

2010-05-22 13:33:50 | はじめに
5月29日(土)午前のレッスンは、事情によって、6、7月の土曜日に延期しました。すいません。(毎月、第4土曜日のレッスンの方は、今回、22日が第4(土)だったのですが、28日が第4だと思っていた方々がいらっしゃったようです。28日(土)の10時~12時も、第4土のレッスンをおこないますのでいらしてください)

5月27日(木)10時~12時  2歳~3歳半 
はちbooさん  あさひさん ゆいみゆさん らんさん
5月28日(金)10時~12時  0,1歳
ユニコさん  KIORAさん ぼるさん

★ 5月29日(土) 2時~4時  2歳半以上
ひまわりさん  あささん cutemiffyさん ところてんさん


6月以降のレッスンは、明後日くらいまでに、整理して、発表しますね。


↑の方々で、
教室に来るのははじめてという方、住所を忘れてしまったという方は、
コメント欄にメールを書いて、投稿してください。
非公開でチェックし、明日の晩までにメールを送らせていただきます。


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6月以降の算数クラブの日程です。

2010-05-22 13:33:19 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
6月以降の算数クラブの日程です。
日時の横に名前がない方は、お手数ですが、
新たに追加した日時の中で都合の良い日を選んで、
コメント欄に書き込んでください。
よろしくお願いします。


6月1日(火)10時~12時 2歳以上
たくままさん cotoriさん minappleさん くーままさん
6月3日(木)10時~12時 0、1歳
ももママさん ちいママさん よっちゃんさん
6月10日(木)10時~12時 2歳以上
cclefさん  みいママ あむママさん みかんさん
★ 6月11日(金)10時~12時 3歳以上
 双子ママ タイママさん かいくんははさん
6月17日(木)10時~12時 年齢自由
サンタまゆげさん ひなゆきさん sugerさん まりんさん
6月19日(土)10時~12時 年齢自由
クウガさん ようちゃんママさん ぽんみかんさん ぐうたらママさん
6月19日(土)2時~4時  0、1歳
すぴかママさん るきさん サイトウさん

6月29日(火)2時~4時 2歳以上~
ひーはるママ ここさん りょうママさん ともかママさん
★ 6月30日(水)10時~12時 0、1歳
かおりんさん  ともみママさん ぽんき茶さん

7月1日(木)10時~12時 2歳以上
ゆっとママさん こなつさん あきママさん たけさん 
7月2日(金)10時~12時 年齢自由
 kaimaさん どんすけさん junさん(二人)
7月6日(火)10時~12時 0、1歳
asibeさん りーままさん 澪ちゃんママ 
7月7日(水)10時~12時 2歳以上
KOYMAさん はすきっちゃん おもちんさん tikaringさん
7月8日(木)10時~12時 2歳以上
YUYUさん はなママさん ひかるママさん
7月13日(火)10時~12時 年齢自由
ともかママさん よきママさん(2人) ひなママさん
7月14日(水)10時~12時 2歳以上
まぐろいきいきさん ちせママさん かえるさん ゆうゆのでべそさん

7月16日(金)10時~12時 0、1歳
hanahanaさん  akさん
7月17日(土)10時~12時 0、1歳
ゆうたママさん いやさかさん すずさん
7月17日(土) 2時~4時  2歳以上
アニカリンさん ゆうたママさん 新米Kママさん  しょうくんママさん




種まき期間なしに 学ばせる弊害について

2010-05-22 08:41:43 | 番外(自分 家族 幼少期のことなど)
★手を出さず 口を出さず がまんするための施設? 
★手を出さず 口を出さず がまんするための施設? 2
の続きで、
またまた、うちのダンナさんの話ですが……
少し前まで、近所の小学生のソフトボールチームの監督をしていました。
(ソフトがうまいからではなく、世話する人が少ないので、借り出されてます~)
それが、毎度、同じパターンのぼやきで悪いのですが……
監督をし始めた頃から、年を重ねるごとに、
新しいタイプの子が増え出して、「ちょっとな~う~ん、これは困った」という
事態に遭遇していました。

どんな風に新しいかと言うと、
最初から、「1からきちんと学ぼうとする子」というか……
親が「1から正確に学ばせようとする子」が多くなってきて、

大きな子の真似っこをして、
バットを適当に振ったり、ボールをでたらめに投げたり、友達同士でスポーツにはならないけどそれの真似事のようなことをしていた

だらだら期間……あこがれたり、失敗したりする期間がないまま、

「最初から上達目指して習い事のようにスポーツを始める子」が増えてきたということなのです。

それのどこが困るのかというと、
本当は大人にあれこれ指図されず、適当にボールやバットを扱ううちに、
「自分はお兄ちゃんたちのように上手にできていないな」と気づき、
「上手になりたいな~」という憧れが生まれ、
「どうやったらできるようになるのか」と試行錯誤して、
しまいに、大人のアドバイスを聞いてきちんときいて、やってみようとする態度が生まれてくるものなのです。

が、この「適当」な、「子どもに自由にさせる」
種まき期間というのがないままに、

最初から大人の指導が入るものですから、

「こういう風にしてごらん」と言われると面白くなくて反抗するか、
一生懸命、教わろうとはするものの、
ちっとも楽しそうじゃないのです。
「ソフトボールは好き?」とたずねると、首を振るそうです。
そうやってイヤイヤやっているので、親が叱ります。
すると、余計に
スポーツ全般が大嫌いという態度になって、
結局、上達しないままやめてしまうのです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

私は児童館などで、絵や工作を教えていたのですが、
子どもに自由にめちゃめちゃな作品を作る時期を通らせず、
「さあ、先生に教えてもらいなさい。先生のするのを見なさい」という
親御さんの子で、
最終的にすばらしい作品を製作するようになった子はいませんでした。
上手に作るようになる子は、
下手な期間が長いのです。それでも、自分ではとても満足していて、
ぐちゃぐちゃしたゴミのような作品を、
大切そうに抱えて帰るのです。
教室をしていたとき、いきなりすごい作品を作り出したのは、
上の子の教室に付き添ってきていた妹ちゃん、弟くんたちです。
この子たちは自由に好きな遊びをしていただけですが、その間にも、
大人の指導が入らない種まき期間を
たっぷり体験していたのでしょう。

時計の読みにしても、長い期間でたらめな読み方を続けつつ、
時計を読む振りをして遊んでいた子は、
時計を読むだけでなく、時間を扱う難しい計算もできるようになっています。

スポーツでも、絵画でも、学習でも、
子どもの中に、「できるようになりたい」「上手になりたい」「どうすれば上手になれるかな」という
あこがれが育ってくる前に、
上手にさせよう、教えようとするのは急ぎすぎではないでしょうか?

私たちにしても、食べたくもないのに、勝手に口に食べ物をを運ばれて、
買いたくもないのに、無理やり買わされれば、
意欲自体が薄れていくことでしょう。

私は、0~3歳の子用の算数教室もしていますが、
それは乳幼児に「どうやって算数を教え込むか」というテクニックを教える教室ではありません。
子どもの中に自然に発達していく数学的な感性を、どうすればつぶさないでいられるのか、
育んでいけるのか、を伝えるものです。
子どもが本来持っている「学びたい」「成長したい」という気持ちに寄り添うには、どのように接すればよいか
を学んでいただくクラスです。

写真はペンキ屋さん遊びをしているところです。



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